【最新版/エリア別】「長野県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!

求人を出しても、思うように応募が集まらない……。同じ長野県でも、北信と南信では事情が違うのではないか、と感じている方もいるはずです。

ハローワークの統計と人口の将来推計という、出どころの違うデータを組み合わせると、県内4地域それぞれの採用の状況が見えてきます。

本記事では、2026年10月時点の国と長野労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事でわかること

  • 4地域それぞれの、いまの求人倍率と順位
  • コロナ前・コロナ禍・いまの3時点で見た、倍率と求人の動き
  • 人口の将来推計から見た、地域ごとのこれから

長野県内の市町村で採用に使える補助金・奨励金は、自治体ごとに整理した記事にまとめています。

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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。

県内の求人倍率は、地域で1.16〜1.32倍と差が小さい

2026年7月の有効求人倍率は、4地域のうち東信が1.32倍で最も高く、北信が1.16倍で最も低い値です。4地域とも求人のほうが多く、地域どうしの差は小さい状態です。

有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを示す数字です。1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.25倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。

この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言います。いまの倍率が4地域の中でどの位置にあるかは「採りやすい側/採りにくい側」、ここ数年の動きと人口の推計から見た向きは「〜なる方向」と書き分けます。1倍を超えているうちは、採りやすい側の地域でも、会社の側が選ばれる立場であることは変わりません。

県全体では、2019年7月から2026年7月にかけて、求人が15.9%減り、求職者が6.6%増えました。倍率が下がったのは、求人が減ったことと、仕事を探す人が増えたことの両方によるものです。

地域は、県の4つの地域の分け方(北信・東信・中信・南信)と同じです。倍率は季節で上下するので、年をまたいで比べるときは毎年7月の値どうしで比べます。2020年7月はコロナ禍で求人が急に減った月なので、コロナ前の2019年7月も並べます。

有効求人倍率のコロナ前(2019年7月)といま(2026年7月)を並べた図。県全体1.59→1.25倍、北信1.77→1.16倍、東信1.52→1.32倍、中信1.52→1.30倍、南信1.50→1.28倍。4地域とも1倍を上回る

出典: 弊社作成。元の統計は長野労働局 各ハローワーク「業務月報」のページ(2026年10月時点)

※地域の数字は、地域の中にあるハローワークの数字を足して出しています。長野市は長野・篠ノ井・須坂の3つのハローワークが分けて受け持ちますが、3つとも北信の中にあります。

ハローワークごとに見ると、いまの倍率は木曽福島の1.38倍から篠ノ井の1.02倍まで開きがあります。地域の数字でならすと差は小さくなりますが、同じ地域の中でも、ハローワークによって状況は違います。

この先の働く世代は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた働く世代が何人になるかの見込みです。

働く世代(15〜64歳)が2020年の100人から何人になるかの推計の横棒グラフ。2035年・2050年の順に、県全体85・67人、北信84・65人、東信87・69人、中信87・70人、南信84・65人

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

2050年には、北信と南信は65人、中信は70人まで減る推計です。

参考サイト:『長野労働局 各ハローワーク「業務月報」(2017〜2026年の各7月号)』『長野労働局「最近の雇用情勢」(2019〜2026年の各7月分)』『社人研「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『長野労働局「長野県各地域のご案内」(2026年10月時点)』『長野労働局「ハローワーク(公共職業安定所)」(2026年10月時点)』『長野県「令和7年国勢調査結果(人口等基本集計)」(2026年10月2日公表)』

北信(長野市・須坂市・中野市など)の採用マーケット

北信の2026年7月の倍率は1.16倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が12件ある計算です。いまの倍率は、4地域の中で最も低い値です。

北信の図。有効求人倍率は2019年7月1.77倍、2020年7月1.07倍、2025年7月1.17倍、2026年7月1.16倍。2019年7月から求人は25.4%減、仕事を探す人は13.2%増。働く世代は2035年84人、2050年65人

出典: 弊社作成。元の統計は長野労働局 各ハローワーク「業務月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

北信は、コロナ前から求人が4地域で最も減った

コロナ前の2019年7月は1.77倍でした。コロナ禍のあと持ち直したものの、2022年7月の1.47倍から2025年7月の1.17倍まで3年続けて下がり、この1年は1.16倍とほぼ横ばいです。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は25.4%減り、求職者は13.2%増えました。求人の減り方は、4地域で最も大きい値です。

長野市の中心部を受け持つハローワーク長野は、コロナ前の2.09倍からいまは1.26倍です。

篠ノ井は1.02倍で、県内12か所のハローワークで最も低く、求人と求職者がほぼ同じ数です。

北信の働く世代は、4地域で最も大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた北信の働く世代は、2035年に84人ほど、2050年に65人ほどになります。減り方は、4地域で最も大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、北信の人口は2020年より4.7%減り、推計の見込みより5,764人少ない結果でした。

【見解】北信は、最も採りやすい側のまま続く方向

弊社は、北信は最も採りやすい側のまま、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率がこの1年は1.17倍から1.16倍とほぼ横ばいで、求職者がコロナ前より13.2%増えていることです。ただし働く世代の減り方は4地域で最も大きい推計で、求人の数がいまの水準で続けば、長い目では採りにくくなると見ています。

参考サイト:『長野労働局 各ハローワーク「業務月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『長野県「令和7年国勢調査結果」』

東信(上田市・佐久市・小諸市など)の採用マーケット

東信の2026年7月の倍率は1.32倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。4地域の中で、いまは最も会社の側が選ばれる立場にある地域です。

東信の図。有効求人倍率は2019年7月1.52倍、2020年7月1.04倍、2025年7月1.26倍、2026年7月1.32倍。2019年7月から求人は12.3%減、仕事を探す人は1.3%増。働く世代は2035年87人、2050年69人

出典: 弊社作成。元の統計は長野労働局 各ハローワーク「業務月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

東信は、いまの倍率が4地域で最も高い

コロナ前の2019年7月は1.52倍で、1年前は1.26倍でした。この1年で倍率が上がり、4地域で最も高い位置に来ています。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は12.3%減り、求職者は1.3%増えました。求職者は、コロナ前からほぼ横ばいです。

ハローワークごとでは、上田が1.31倍、佐久が1.33倍です。佐久は、県内12か所のハローワークで3番目に高い倍率です。

上田では、コロナ前より求職者が8.2%減っています。県内のハローワークの多くで求職者が増えた中で、減った側に入ります。

東信の働く世代は、中信に次いで保たれる推計

推計では、2020年に100人いた東信の働く世代は、2035年に87人ほど、2050年に69人ほどになります。減り方は、中信に次いで緩やかな見込みです。

2025年の国勢調査では、東信の人口は推計の見込みより4,480人少ない結果でした。

【見解】東信は、採りにくい状態が続く方向

弊社は、東信は採りにくい状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が4地域で最も高い1.32倍で、求職者がコロナ前からほぼ横ばい(1.3%増)であることです。ただし、働く世代の減り方は中信に次いで緩やかで、ほかの地域より人の減り方は小さいと見ています。

参考サイト:『長野労働局 各ハローワーク「業務月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『長野県「令和7年国勢調査結果」』

中信(松本市・安曇野市・塩尻市など)の採用マーケット

中信の2026年7月の倍率は1.30倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。いまの倍率は、4地域で2番目に高い水準です。

中信の図。有効求人倍率は2019年7月1.52倍、2020年7月0.93倍、2025年7月1.28倍、2026年7月1.30倍。2019年7月から求人は6.5%減、仕事を探す人は9.5%増。働く世代は2035年87人、2050年70人

出典: 弊社作成。元の統計は長野労働局 各ハローワーク「業務月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

中信は、求人の減り方が4地域で最も小さい

コロナ禍の2020年7月は0.93倍で、一時は求職者のほうが多い状態でした。いまは1年前の1.28倍とほぼ同じ水準です。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は6.5%減り、求職者は9.5%増えました。求人の減り方は、4地域で最も小さい値です。

中信の求人の8割以上はハローワーク松本の受け持ちで、松本の倍率は1年前と同じ1.30倍です。

木曽福島は1.38倍で、県内のハローワークで最も高い値です。ただ、求人も求職者も数百人の規模で、少しの増減で倍率が大きく動きます。

中信の働く世代は、4地域で最も保たれる推計

推計では、2020年に100人いた中信の働く世代は、2035年に87人ほど、2050年に70人ほどになります。減り方は、4地域で最も緩やかな見込みです。

2025年の国勢調査では、中信の人口は推計の見込みより3,971人少ない結果でした。

同じ国勢調査で、15〜64歳の人が人口に占める割合は57.2%で、北信の55.9%より高い値です。

【見解】中信は、いまの状態が続く方向

弊社は、中信はいまの状態が続く方向と見ています。根拠は、コロナ前からの求人の減り方(6.5%)と、働く世代の減り方が、どちらも4地域で最も小さいことです。ただし、木曽福島は規模が小さく倍率が大きく振れるので、地域全体の動きは松本の数字で見ています。

参考サイト:『長野労働局 各ハローワーク「業務月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『長野県「令和7年国勢調査結果」』

南信(飯田市・伊那市・諏訪市など)の採用マーケット

南信の2026年7月の倍率は1.28倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。地域の中で、ハローワークごとの動きが分かれている地域です。

南信の図。有効求人倍率は2019年7月1.50倍、2020年7月0.88倍、2025年7月1.27倍、2026年7月1.28倍。2019年7月から求人は14.2%減、仕事を探す人は0.6%増。働く世代は2035年84人、2050年65人

出典: 弊社作成。元の統計は長野労働局 各ハローワーク「業務月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

南信は、この1年で伊那が上がり飯田が下がった

コロナ前の2019年7月は1.50倍で、コロナ禍の2020年7月は0.88倍まで下がりました。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は14.2%減り、求職者は0.6%増えています。

ハローワーク伊那は、1年前の1.19倍からいまは1.34倍に上がり、県内12か所で2番目に高い値です。

一方の飯田は、1年前の1.36倍から1.26倍に下がりました。同じ南信でも、伊那と飯田では倍率が逆向きに動いています。

南信の働く世代は、2050年に100人が65人の推計

推計では、2020年に100人いた南信の働く世代は、2035年に84人ほど、2050年に65人ほどになります。減り方は、4地域で2番目に大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、南信の人口は2020年より5.5%減り、推計の見込みより5,867人少ない結果でした。

【見解】南信は、長い目で見て採りにくくなる方向

弊社は、南信は長い目で見て採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で2番目に大きく、求職者がコロナ前からほぼ横ばい(0.6%増)であることです。ただし求人もコロナ前より14.2%少なく、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『長野労働局 各ハローワーク「業務月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『長野県「令和7年国勢調査結果」』

まとめ:4地域の今と、弊社の見立て

4地域とも、いまは求人のほうが多い状態です。いまの倍率で見ると、最も採りやすい側は北信、最も採りにくい側は東信です。この先の向きは、倍率の位置とは別に、ここ数年の動きと働く世代の推計から見ています。弊社は、この先は南信が採りにくくなる方向、ほかの3地域はいまの状態が続く方向と見ています。

南信は採りにくくなり、ほかの3地域は続く方向

地域 いまの倍率(順位)と、弊社の見立て
北信 1.16倍(最も低い)。最も採りやすい側のまま、いまの状態が続く方向(求人がいまの水準で続けば、長い目では採りにくくなる)
東信 1.32倍(最も高い)。採りにくい状態が続く方向
中信 1.30倍(2番目に高い)。いまの状態が続く方向
南信 1.28倍(3番目)。長い目で見て採りにくくなる方向(求人の数がいまの水準で続いた場合)

倍率の差が小さい長野県では、地域の違いは向きよりも、いまの位置と、同じ地域の中のハローワークごとの差に出ています。

採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人

地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。

岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。

足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。

地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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