【最新版/エリア別】「熊本県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!

求人を出しても、応募の連絡がほとんど来ない……。同じ熊本県でも、自社のある地域はほかと比べてどうなのか、気になる方もいるはずです。

ハローワークの統計、国勢調査、人口の将来推計という、出どころの違うデータを組み合わせると、県内5地域それぞれの採用の状況が見えてきます。

本記事では、2026年10月時点の国と熊本労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事でわかること

  • 5地域それぞれの、いまの求人倍率
  • コロナ前から現在までの、倍率の動き
  • 人口の動きと将来推計から見た、地域のこれから

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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。

目次

県内の求人倍率は、地域で0.93〜1.28倍と開く

2026年7月の有効求人倍率は、5地域のうち熊本市が1.28倍で最も高く、県南と天草が0.93倍で最も低い値です。同じ熊本県の中でも、求人のほうが多い地域と、求職者のほうが多い地域に分かれます。

有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを示す数字です。1倍でちょうど釣り合い、1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回れば、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.12倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。

この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言います。いまの倍率の5地域での位置を「〜側」、ここ数年の動きと働く世代の推計をほかの地域と比べた向きを「〜方向」と書き分けます。

地域は、県の4つの広域本部(県北・県央・県南・天草)をもとに、県の人口の4割強が住む熊本市を県央から分けた5つです。

倍率は季節で上下するので、毎年7月の値どうしで比べます。コロナ禍で求人が急に減った2020年7月と、コロナ前の2019年7月も並べます。

ただし、2017〜2019年は熊本地震(2016年4月)から1〜3年後で、この頃の倍率を平常の水準とは見ていません。2020年7月は令和2年7月豪雨の直後でもあり、県南の数字にはその影響も重なっているかもしれません。どちらも統計からは分けられません。

有効求人倍率のコロナ前(2019年7月)といま(2026年7月)を並べた図。県全体1.53→1.12倍、熊本市1.86→1.28倍、県北1.37→1.10倍、県央1.54→0.99倍、県南1.17→0.93倍、天草1.08→0.93倍

出典: 弊社作成。元の統計は熊本労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

※地域の倍率は、ハローワークの受け持ちで分けています。熊本市のうち北区植木町は県北の、南区城南町・富合町は県央のハローワークの受け持ちのため、倍率ではその地域に入ります。県北の西原村も、倍率では県央に入ります。人口と推計は、熊本市は市全体、西原村は県北で数えています。

※求職者の数には、2021年9月から、ネットで直接登録した人も入っています。

フルタイム・パート別の倍率は2026年7月の1か月の値で、求職者の少ない所では振れやすい値です。

この先の働く世代は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた15〜64歳が何人になるかを、これまでの傾向が続いた場合で見込んだ値です。

転入・転出は県の推計人口の、2020年10月〜2025年9月の5年間の合計です。県内のほかの地域との引っ越しを含みます。県外との出入りだけを見ると、県全体では2025年も転出のほうが多くなっています。

働く世代(15〜64歳)が2020年の100人から何人になるかの推計の横棒グラフ。2035年・2050年の順に、県全体86・70人、熊本市91・77人、県北88・72人、県央85・68人、県南76・55人、天草65・40人

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

2050年には、熊本市は77人、天草は40人まで減る推計です。

参考サイト:『熊本労働局「一般職業紹介状況」(2017〜2026年の各7月)』『熊本労働局「くまもと職業安定業務月報」(2019・2025・2026年の各7月)』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『熊本県「令和7年国勢調査の結果 熊本県人口(確定値)」(2025年10月1日)』『熊本県「熊本県の人口(熊本県推計人口調査結果報告)」(2021〜2025年版)』『熊本労働局「管轄地域と所在地一覧(ハローワーク)」(2026年10月時点)』『熊本県「熊本県統計年鑑」1-3 行政区域(2025年3月31日現在)』『熊本県「組織でさがす」(2026年10月時点)』

熊本市(政令指定都市)の採用マーケット

熊本市の2026年7月の倍率は1.28倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。会社の側が選ばれる立場が、5地域で最もはっきりした地域です。

熊本市の図。倍率は2019年7月1.86倍、2020年7月1.21倍、2025年7月1.21倍、2026年7月1.28倍。2019年7月から求人は22.5%減、仕事を探す人は12.7%増。働く世代は2035年91人、2050年77人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は熊本労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

熊本市は、コロナ前より求人が22.5%減った

コロナ前の2019年7月は1.86倍、コロナ禍の2020年7月は1.21倍でした。

1年前の2025年7月も1.21倍でした。

2019年7月と比べると、求人は22.5%減り、求職者は12.7%増えました。

2026年7月は、フルタイムが1.52倍、パートが0.93倍です。フルタイムでは、求人のほうがはっきり多い状態です。

熊本市の働く世代は、減り方が5地域で最も小さい推計

推計では、2020年に100人いた熊本市の働く世代は、2035年に91人、2050年に77人ほどになります。

2025年の国勢調査の人口は、推計の見込みより1,502人少ない結果でした。5年間では、転入が転出を9,568人上回りました。

【見解】熊本市は、最も採りにくい側のまま続く方向

弊社は、熊本市は5地域で最も採りにくい側のまま、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、いまの倍率が最も高い一方で、働く世代の減り方が5地域で最も小さく、転入が転出を9,568人上回って最も多いことです。ただし、コロナ前の1.86倍と比べると求人は22.5%減り、求職者は12.7%増えています。

参考サイト:『熊本労働局「一般職業紹介状況」』『熊本労働局「くまもと職業安定業務月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『熊本県「熊本県人口(確定値)」』『熊本県「熊本県の人口(熊本県推計人口調査結果報告)」』

県北(菊池市・玉名市・阿蘇市など)の採用マーケット

県北の2026年7月の倍率は1.10倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。倍率は5地域で2番目に高く、求人のほうがやや多い地域です。

県北の図。倍率は2019年7月1.37倍、2020年7月0.96倍、2025年7月1.09倍、2026年7月1.10倍。2019年7月から求人は12.5%減、仕事を探す人は9.0%増。働く世代は2035年88人、2050年72人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は熊本労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

県北は、2023年から倍率に大きな上下がない

コロナ前の2019年7月は1.37倍、コロナ禍の2020年7月は0.96倍でした。

1年前の2025年7月は1.09倍で、2023年7月からは1.14倍までの間で動いています。

2019年7月と比べると、求人は12.5%減り、求職者は9.0%増えました。

2026年7月は、フルタイムが1.40倍、パートが0.76倍です。

ハローワーク別では、阿蘇が1.33倍、玉名が0.98倍です。同じ県北でも、阿蘇と玉名では倍率に開きがあります。

菊池は1.14倍で、県北全体に近い値です。

県北の働く世代は、2050年に100人が72人の推計

推計では、2020年に100人いた県北の働く世代は、2035年に88人、2050年に72人ほどになります。減り方は、熊本市に次いで小さい見込みです。

2025年の国勢調査の人口は、推計の見込みより605人多い結果でした。5年間では、転入が転出を3,525人上回りました。

【見解】県北は、いまの状態が続く方向

弊社は、県北はいまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2023年7月から1.09〜1.14倍の間で動いていることと、働く世代の減り方が熊本市に次いで小さいことです。ただし、ハローワーク阿蘇は県内で最も高い倍率で、同じ県北でも所によって側が分かれます。

参考サイト:『熊本労働局「一般職業紹介状況」』『熊本労働局「くまもと職業安定業務月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『熊本県「熊本県人口(確定値)」』『熊本県「熊本県の人口(熊本県推計人口調査結果報告)」』

県央(宇土市・宇城市・益城町など)の採用マーケット

県央の2026年7月の倍率は0.99倍で、1倍をわずかに下回ります。求人と求職者がほぼ同じ数で、求職者が少しだけ多い地域です。

県央の図。倍率は2019年7月1.54倍、2020年7月1.06倍、2025年7月1.00倍、2026年7月0.99倍。2019年7月から求人は28.4%減、仕事を探す人は11.9%増。働く世代は2035年85人、2050年68人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は熊本労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

県央は、倍率が4年続けて下がった

コロナ前の2019年7月は1.54倍、コロナ禍の2020年7月は1.06倍でした。

その後、2022年7月の1.45倍から4年続けて下がり、1年前の2025年7月は1.00倍でした。5地域で、倍率が4年続けて下がったのは県央だけです。

2019年7月と比べると、求人は28.4%減り、求職者は11.9%増えました。求人の減り方は、5地域で最も大きい値です。

2026年7月は、フルタイムが1.32倍、パートが0.60倍です。

ハローワーク別では、上益城が1.04倍、宇城が0.96倍です。

県央の働く世代は、2035年に100人が85人の推計

推計では、2020年に100人いた県央の働く世代は、2035年に85人、2050年に68人ほどになります。

2025年の国勢調査の人口は、推計の見込みより297人多い結果でした。5年間では、転入が転出を2,683人上回りました。

【見解】県央は、採りやすくなる方向

弊社は、県央はこの先、人を採りやすくなる方向と見ています。根拠は、倍率が2022年7月の1.45倍から1倍を下回るまで下がり、その下がり幅が5地域で最も大きいことと、求人の減り方が5地域で最も大きいことです。ただし、フルタイムは1.32倍で、フルタイムに限れば求人のほうが多い状態です。

参考サイト:『熊本労働局「一般職業紹介状況」』『熊本労働局「くまもと職業安定業務月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『熊本県「熊本県人口(確定値)」』『熊本県「熊本県の人口(熊本県推計人口調査結果報告)」』

県南(八代市・人吉市・水俣市など)の採用マーケット

県南の2026年7月の倍率は0.93倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。倍率は天草と並んで5地域で最も低く、求職者のほうが多い地域です。

県南の図。倍率は2019年7月1.17倍、2020年7月1.00倍、2025年7月0.91倍、2026年7月0.93倍。2019年7月から求人は19.9%減、仕事を探す人は0.6%増。働く世代は2035年76人、2050年55人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は熊本労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

県南は、求職者の数がコロナ前とほぼ同じ

コロナ前の2019年7月は1.17倍、コロナ禍の2020年7月は1.00倍でした。

1年前の2025年7月は0.91倍でした。

2019年7月と比べると、求人は19.9%減り、求職者は0.6%増えました。

2026年7月は、フルタイムが1.22倍、パートが0.62倍です。

ハローワーク別では、水俣が1.33倍、八代が0.81倍です。同じ県南でも、水俣と八代では倍率が大きく違います。

球磨は1.01倍で、求人と求職者がほぼ同じ数です。

県南の働く世代は、5地域で2番目に大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた県南の働く世代は、2035年に76人、2050年に55人ほどになります。

2025年の国勢調査の人口は、推計の見込みより2,647人少ない結果でした。5年間では、転出が転入を5,009人上回り、5地域で最も多い数です。人口は、推計の見込みより速く減っています。

【見解】県南は、いまは採りやすく先は採りにくくなる方向

弊社は、県南はいまは採りやすい側にあり、この先は採りにくくなる方向と見ています。根拠は、転出が転入を5,009人上回り5地域で最も多いことと、2025年の人口が推計の見込みより2,647人少ないことです。ただし求人もコロナ前から減っており、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『熊本労働局「一般職業紹介状況」』『熊本労働局「くまもと職業安定業務月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『熊本県「熊本県人口(確定値)」』『熊本県「熊本県の人口(熊本県推計人口調査結果報告)」』

天草(天草市・上天草市・苓北町)の採用マーケット

天草の2026年7月の倍率は0.93倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。求人の数はコロナ前とほぼ変わらず、仕事を探す人が増えた地域です。

天草の図。倍率は2019年7月1.08倍、2020年7月0.90倍、2025年7月0.95倍、2026年7月0.93倍。2019年7月から求人は3.0%減、仕事を探す人は11.9%増。働く世代は2035年65人、2050年40人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は熊本労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

天草は、求人の減り方が5地域で最も小さい

コロナ前の2019年7月は1.08倍、コロナ禍の2020年7月は0.90倍でした。

1年前の2025年7月は0.95倍でした。

2019年7月と比べると、求人は3.0%減り、求職者は11.9%増えました。

2026年7月は、フルタイムが1.26倍、パートが0.59倍です。パートでは、求職者のほうがはっきり多い状態です。

天草の働く世代は、5地域で最も大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた天草の働く世代は、2035年に65人、2050年に40人ほどになります。2050年には、2020年の半分を下回る推計です。

2025年の国勢調査の人口は、推計の見込みより1,500人少ない結果でした。5年間では、転出が転入を3,677人上回りました。

【見解】天草は、長い目で見て採りにくくなる方向

弊社は、天草は長い目で見て、5地域で最も人を採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代が2050年に40人まで減る推計で減り方が最も大きいことと、求人の数がコロナ前からほとんど減っていないことです。ただし、いまは求職者のほうが多く、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『熊本労働局「一般職業紹介状況」』『熊本労働局「くまもと職業安定業務月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『熊本県「熊本県人口(確定値)」』『熊本県「熊本県の人口(熊本県推計人口調査結果報告)」』

まとめ:5地域の今と、弊社の見立て

「〜側」はいまの倍率の位置、「〜方向」はこの先の向きです。いまの倍率で見ると、最も採りにくい側は熊本市、最も採りやすい側は県南と天草です。弊社は、この先は県央が採りやすくなる方向、県南と天草が採りにくくなる方向と見ています。熊本市と県北は、いまの状態が続く方向です。

県央は採りやすくなる方向、県南・天草はその逆

地域 いまの倍率と、弊社の見立て
熊本市 1.28倍(最も高い)。最も採りにくい側のまま、いまの状態が続く方向
県北 1.10倍(2番目)。いまの状態が続く方向(阿蘇は採りにくい側)
県央 0.99倍(3番目)。採りやすくなる方向(フルタイムは求人のほうが多い)
県南 0.93倍(天草と並んで最も低い)。いまは採りやすい側、この先は採りにくくなる方向
天草 0.93倍(県南と並んで最も低い)。長い目で見て採りにくくなる方向

自社のある地域の行を、「側」と「方向」の両方で読んでみてください。

採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人

地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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