【最新版/エリア別】「福島県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!
求人を出してしばらくたっても、応募の連絡が来ない……。郡山の街なかと会津の山あい、浜通りとでは事情が違うはずで、自社のある地域はどうなのか、気になっている方もいると思います。
ハローワークの統計と人口の将来推計という、出どころの違うデータを組み合わせると、県内の地域ごとの採用の様子が見えてきます。
本記事では、2026年10月時点の国と福島労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!
この記事でわかること
- 6地域それぞれの、いまの求人倍率と県内での位置
- コロナ前から現在までの、倍率と求人・求職者の動き
- 働く世代の将来推計から見た、地域のこれから
県内の市町村で採用に使える補助金・奨励金は、自治体ごとに整理した記事にまとめています。
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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。
県内の求人倍率は、地域で0.98〜1.31倍と開く
2026年7月の有効求人倍率は、6地域のうち相双が1.31倍で最も高く、いわきが0.98倍で最も低い値です。同じ福島県の中でも、求人と仕事を探す人の釣り合いは地域で違います。
有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを示す数字で、1倍ちょうどなら両者が釣り合っています。1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.19倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が12件ある計算です。
この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言います。いまの倍率が6地域の中でどの位置にあるかは「〜側」、ここ数年の推移と働く世代の推計から見た向きは「〜なる方向」と呼び分けます。
地域は、県の方部(地方振興局の受け持ち)をもとに、会津と南会津を1つにした6地域です。南会津の出張所の求人と仕事を探す人の数が公表されていないためです。
倍率は季節で上下するので毎年7月どうしで比べ、コロナ禍の前の2019年7月も並べます。仕事を探す人の数は、2021年9月からネットで登録した人も数えているため、それより前と比べて多めに出ます。

出典: 弊社作成。元の統計は福島労働局「最近の雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)
※会津・南会津の数字は、ハローワーク会津若松(喜多方・南会津の出張所を含む)のものです。
この先の働く世代(15〜64歳)は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた働く世代が何人になるかの見込みです。
いわき市と相双の12市町村は、原発事故の影響が大きく長く続いているため、13市町村をまとめた「浜通り地域」としてだけ推計されています。いわきと相双は同じ数字で、2つの地域の違いは分かりません。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
2050年には、県中は60人、会津・南会津は49人まで減る推計です。
参考サイト:『福島労働局「最近の雇用失業情勢」(2017〜2026年の各7月分)』『福島労働局「ハローワークの管轄地域と所在地一覧」(2026年10月時点)』『福島県「福島県の推計人口(福島県現住人口調査月報)」(2026年9月1日現在)』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』
県北(福島市・伊達市・本宮市など)の採用マーケット
県北の2026年7月の倍率は1.12倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。倍率は6地域で5番目で、いわきの次に低い値です。

出典: 弊社作成。元の統計は福島労働局「最近の雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
県北は、2024年から倍率がほぼ横ばい
コロナ前の2019年7月は1.29倍で、コロナ禍の2020年7月は1.09倍でした。
2024年7月と1年前はどちらも1.11倍で、いまとほぼ同じ値です。
2019年7月と比べて、求人は5.9%減り、求職者は8.7%増えました。
ハローワーク別では、二本松が1.32倍で県内8か所で2番目に高く、福島は1.07倍です。
県北の働く世代は、県南とほぼ同じ減り方の推計
推計では、2020年に100人いた県北の働く世代は、2035年に80人ほど、2050年に57人ほどになります。
県全体の79人・57人に近く、減り方は、県南とほぼ同じ見込みです。
【見解】県北は、採りやすい側のまま続く方向
弊社は、県北はいわきの次に採りやすい側にあり、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2024年7月から1.11〜1.12倍でほとんど動いていないことと、働く世代の減り方が県全体に近い推計であることです。ただし二本松は県内8か所で2番目に高く、採りにくい側に寄ります。
参考サイト:『福島労働局「最近の雇用失業情勢」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
県中(郡山市・須賀川市・田村市など)の採用マーケット
県中の2026年7月の倍率は1.30倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。倍率は、県南と並んで6地域で2番目に高い値です。

出典: 弊社作成。元の統計は福島労働局「最近の雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
県中は、郡山と須賀川で倍率が分かれる
コロナ前の2019年7月は1.44倍で、コロナ禍の2020年7月は1.09倍でした。
1年前は1.36倍で、2023年7月には1.52倍まで上がっていました。
2019年7月と比べて、求人は6.7%減り、求職者は3.0%増えました。
ハローワーク別では、郡山が1.41倍で県内8か所で最も高く、須賀川は0.94倍で最も低い値です。
県中の働く世代は、6地域で最も緩やかに減る推計
推計では、2020年に100人いた県中の働く世代は、2035年に81人ほど、2050年に60人ほどになります。
減り方は、6地域で最も緩やかな見込みです。
【見解】県中は、郡山を中心に採りにくい側のまま続く方向
弊社は、県中は郡山を中心に採りにくい側にあり、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2021年7月から1.24〜1.52倍の間を上下していることと、働く世代の減り方が6地域で最も緩やかな推計であることです。ただし須賀川は1倍を下回り、求職者のほうが多い状態です。
参考サイト:『福島労働局「最近の雇用失業情勢」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
県南(白河市・西郷村・矢吹町など)の採用マーケット
県南の2026年7月の倍率は1.30倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。倍率は、県中と並んで6地域で2番目に高い値です。

出典: 弊社作成。元の統計は福島労働局「最近の雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
県南は、6地域で唯一コロナ前より求人が増えた
コロナ前の2019年7月は1.39倍で、コロナ禍の2020年7月は0.83倍でした。
1年前は1.21倍で、2024年7月の1.17倍から上がっています。
2019年7月と比べて、求人は10.1%増え、求職者は17.9%増えました。6地域で唯一、求人がコロナ前より増えた地域です。
仕事を探す人が1,991人と少なく、倍率が動きやすい地域です。
県南の働く世代は、県全体並みに減る推計
推計では、2020年に100人いた県南の働く世代は、2035年に80人ほど、2050年に58人ほどになります。
減り方は県北とほぼ同じで、県全体並みの見込みです。
【見解】県南は、採りにくい側のまま続く方向
弊社は、県南は採りにくい側にあり、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2021年7月から1.17〜1.34倍の間にあることと、働く世代の減り方が県全体並みの推計であることです。ただし、この2年は求人が増えて倍率が上がっており、この動きが続けば採りにくくなる方向に傾きます。
参考サイト:『福島労働局「最近の雇用失業情勢」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
会津・南会津(会津若松市など)の採用マーケット
会津・南会津の2026年7月の倍率は1.27倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。倍率は、コロナ前の1.29倍とほぼ同じ水準です。

出典: 弊社作成。元の統計は福島労働局「最近の雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
会津・南会津は、求人も求職者もコロナ前並み
コロナ禍の2020年7月は0.93倍まで下がりました。
1年前は1.30倍で、2022年と2023年の7月は1.44倍でした。
2019年7月と比べて、求人は0.6%減り、求職者は0.7%増えました。
ハローワーク会津若松の月報では、2026年7月の倍率は南会津の出張所が1.60倍、喜多方の出張所が0.90倍です(人数が無いため図には入れていません)。
会津・南会津の働く世代は、最も大きく減る推計
推計では、2020年に100人いた会津・南会津の働く世代は、2035年に72人ほど、2050年に49人ほどになります。
2050年には半分を下回り、減り方は6地域で最も大きい見込みです。
【見解】会津・南会津は、長い目で見て採りにくくなる方向
弊社は、会津・南会津は長い目で見て、6地域で最も採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が6地域で最も大きい推計であることと、倍率がコロナ前の1.29倍とほぼ同じ水準を保っていることです。ただし、いまの1.27倍は6地域で4番目で、いまは中ほどの側にあります。
参考サイト:『福島労働局「最近の雇用失業情勢」』『ハローワーク会津若松「The Monthly Report」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
相双(南相馬市・相馬市・双葉郡など)の採用マーケット
相双の2026年7月の倍率は1.31倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。6地域で最も高い値ですが、県中・県南の1.30倍とほぼ同じです。

出典: 弊社作成。元の統計は福島労働局「最近の雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
相双は、この4年は1.3倍台で推移
相双は、原発事故後の避難と帰還で、人口も仕事を探す人の数も大きく動いてきた地域です。2014年度(2014年4月〜2015年3月)の平均は2.44倍で、倍率が特に高い時期がありました。
コロナ前の2019年7月は2.23倍、コロナ禍の2020年7月は1.88倍でした。いまと比べると大きく下がって見えますが、比べる起点は、仕事を探す人の数そのものが動いていた時期の値です。
2023年7月からの4年は、1年前を含めて1.30〜1.38倍の間にあります。
2019年7月と比べて、求人は24.1%減り、求職者は29.1%増えました。
仕事を探す人の数が少なく、倍率が動きやすい地域です。
相双の働く世代は、浜通り地域まとめての推計
相双の推計は、いわき市と合わせた「浜通り地域」の値です。避難や帰還の先行きで数字が変わりやすく、ほかの地域より幅を持って見る推計です。
推計では、2020年に100人いた浜通り地域の働く世代は、2035年に78人ほど、2050年に57人ほどになります。相双だけの減り方は、この推計からは分かりません。
【見解】相双は、採りにくい側のまま続く方向
弊社は、相双は県中・県南と並ぶ採りにくい側にあり、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2023年7月から1.30〜1.38倍の間に収まっていることです。ただし仕事を探す人の数が少ない地域で、その数が増えれば採りやすくなる方向に傾きます。
参考サイト:『福島労働局「最近の雇用失業情勢」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
いわき(いわき市)の採用マーケット
いわきの2026年7月の倍率は0.98倍で、求人と仕事を探す人がほぼ同じ数です。6地域で唯一1倍を下回り、仕事を探す人のほうがわずかに多い地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は福島労働局「最近の雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
いわきは、2022年から4年続けて倍率が下がった
コロナ前の2019年7月は1.47倍で、コロナ禍の2020年7月は1.27倍でした。
2022年7月の1.27倍から、1年前の1.07倍を含めて4年続けて下がりました。この2年続けて下がったのは、6地域でいわきだけです。
いまの0.98倍は、2017年からの10年で最も低い値です。
2026年7月の求人は6,130人分で、仕事を探す人の6,241人をわずかに下回ります。
2019年7月と比べて、求人は25.2%減り、求職者は11.8%増えました。求人の減り方は、6地域で最も大きい値です。
いわきの働く世代は、相双と同じ浜通り地域の推計
いわきの推計も、相双と同じ「浜通り地域」の値で、2035年に78人ほど、2050年に57人ほどです。
いわきだけの減り方と、相双との違いは、この推計からは分かりません。
【見解】いわきは、少しずつ採りやすくなる方向
弊社は、いわきは6地域で最も採りやすい側にあり、少しずつ採りやすくなる方向と見ています。根拠は、倍率が2022年7月の1.27倍から4年続けて下がったことと、求人の減り方がコロナ前から6地域で最も大きいことです。ただし、この1年で10.4%増えた仕事を探す人が減れば、いまの状態が続く方向に傾きます。
参考サイト:『福島労働局「最近の雇用失業情勢」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
まとめ:6地域の今と、弊社の見立て
「〜側」はいまの倍率の位置を、「〜なる方向」はここ数年の動きと働く世代の推計から見た向きを指します。いまの倍率で見ると、最も採りやすい側はいわきで、採りにくい側には相双・県中・県南がほぼ同じ高さで並びます。弊社は、いわきは採りやすくなる方向、会津・南会津は採りにくくなる方向と見ています。ほかの4地域は、いまの状態が続く方向です。
いわきは採りやすく、会津・南会津は採りにくくなる
| 地域 | いまの倍率(順位)。弊社の見立て |
|---|---|
| 県北 | 1.12倍(5番目)。いわきの次に採りやすい側のまま続く方向 |
| 県中 | 1.30倍(県南と並んで2番目)。郡山を中心に採りにくい側のまま続く方向 |
| 県南 | 1.30倍(県中と並んで2番目)。採りにくい側のまま続く方向 |
| 会津・南会津 | 1.27倍(4番目)。長い目で見て、6地域で最も採りにくくなる方向 |
| 相双 | 1.31倍(最も高いが、県中・県南とほぼ同じ)。県中・県南と並ぶ採りにくい側のまま続く方向 |
| いわき | 0.98倍(最も低い)。最も採りやすい側にあり、少しずつ採りやすくなる方向 |
自社のある地域の行に、いまの位置とこの先の向きが並びます。
採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人
地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。
岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。
足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。
地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。
いまの状況をお聞かせいただければ、どう応募を獲得するかの設計から、ご一緒に整理します。まずはお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。