【最新版/エリア別】「福岡県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!

求人票を出して数週間たっても、応募の連絡がほとんど来ない……。同じ福岡県でも、自社のある地域はほかの地域と比べてどうなのか、気になっている方もいるはずです。

ハローワークの統計と人口の将来推計という、出どころの違うデータを重ねると、県内4地域それぞれの採用の状況が見えてきます。

本記事では、2026年10月時点の国と福岡労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事でわかること

  • 4地域それぞれの、いまの求人倍率
  • コロナ前から2026年までの、倍率の動き
  • 働く世代の将来推計から見た、地域のこれから

福岡県内の市町村で採用に使える補助金・奨励金は、市町村ごとに整理した記事にまとめています。

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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。

県内の求人倍率は、地域で0.91〜1.09倍と開く

2026年7月の有効求人倍率は、4地域のうち福岡地域が1.09倍で最も高く、筑豊が0.91倍で最も低い値です。1倍を上回るのは福岡地域だけで、ほかの3地域は求職者のほうが多い状態です。

有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを表す数字です。1倍でちょうど釣り合い、1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。たとえば福岡地域の1.09倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。

県全体の2026年7月は1.02倍で、求人と仕事を探す人がほぼ同じ数です。県内の求人の55.2%(2024年7月)は福岡地域にあり、県全体の数字は福岡地域の動きに引っぱられます。

この記事では、倍率が高いほど「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と表します。いまの倍率の4地域での位置は「〜側」、ここ数年の推移と働く世代の推計を地域どうしで比べた向きは「〜方向」と書き分けます。

数字は、ハローワークで受け付けた求人で数えた値です。福岡市などで受け付けた求人には県外で働くものも入るため、福岡地域の倍率は、地域の中で働ける求人の多さより高めに出ることがあります。

地域は、福岡労働局が毎月公表している4つの区分(福岡・北九州・筑豊・筑後)で、県の4地域とほぼ同じ範囲です。倍率は季節で上下するので、毎年7月の値どうしで比べ、コロナ前の2019年7月とコロナ禍の2020年7月も並べます。

有効求人倍率のコロナ前(2019年7月)といま(2026年7月)を並べた図。県全体1.52→1.02倍、福岡1.67→1.09倍、北九州1.36→0.92倍、筑豊1.27→0.91倍、筑後1.41→0.97倍。4地域ともコロナ前より下がった

出典: 弊社作成。元の統計は福岡労働局「雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

福岡県では4地域とも、2026年7月の倍率がコロナ禍の2020年7月を下回りました。北九州・筑豊・筑後は、2017年以降の毎年7月の中で最も低い値です。

※地域の数字はハローワークの受け持ちで分けています。朝倉市・筑前町・東峰村は、県の区分では福岡地域ですが、ハローワーク朝倉の受け持ちのため筑後の数字に入ります。働く世代の推計も、同じ分け方で足し上げました。

※求人と求職者の数の増減は、ハローワークごとの数字が出ている最新の2024年7月までを、2019年7月と比べます。その後の動きは、その月に新しく出された求人の数で見ます。

※求職者の数には、2021年9月から、ハローワークに来ずにネットで登録した人も入っています。

働く世代は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた15〜64歳が何人になるかの見込みです。

働く世代(15〜64歳)が2020年の100人から何人になるかの推計の横棒グラフ。2035年・2050年の順に、県全体93・79人、福岡100・88人、北九州87・70人、筑豊85・66人、筑後85・67人

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

2050年には、福岡地域は88人、筑豊は66人まで減る推計です。

参考サイト:『福岡労働局「雇用情勢」(2017〜2026年の各7月分)』『福岡労働局「職業安定業務年報」(平成29〜令和6年度)』『福岡労働局「職業安定月報」(2019・2025・2026年の各7月分)』『福岡労働局「ハローワークの管轄地域と所在地一覧」(2026年10月時点)』『福岡県「県内の市町村」(2026年8月10日更新)』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』

福岡(福岡市・春日市・糸島市など)の採用マーケット

福岡地域の2026年7月の倍率は1.09倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。4地域で唯一、求人のほうが多い地域です。

福岡地域の図。有効求人倍率は2019年7月1.67倍、2020年7月1.10倍、2026年7月1.09倍。2019年7月から2024年7月に求人は17.4%減、仕事を探す人は21.4%増。働く世代は2035年100人、2050年88人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は福岡労働局「雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

福岡地域は、コロナ前から倍率が最も大きく下がった

コロナ前の2019年7月は1.67倍、コロナ禍の2020年7月は1.10倍でした。コロナ前からの下がり幅は、4地域で最も大きい値です。

その後は、2022年7月から1.09〜1.21倍の間で動いています。

1年前の2025年7月の1.14倍からは、わずかに下がりました。

2019年7月から2024年7月にかけて、求人は17.4%減り、求職者は21.4%増えました。求人が減ったうえに求職者が大きく増え、倍率が下がりました。

2026年7月に新しく出された求人は、2019年7月より14.0%少なく、減り方は4地域で最も小さい値です。

ハローワークごとの最新の2024年7月では、福岡中央が1.53倍、福岡西が0.46倍でした。県内のハローワークで2番目に高い所と最も低い所が、同じ福岡地域にあります。

福岡地域の働く世代は、2035年まで横ばいの推計

2020年に100人いた福岡地域の働く世代は、2035年もほぼ100人のまま、2050年に88人ほどになる推計です。減り方は、4地域で最も小さい見込みです。

2025年の国勢調査では、人口が推計の見込みより19,623人多い結果でした。人口が見込みを上回ったのは、4地域で福岡地域だけです。

【見解】福岡地域は、いまの状態が続く方向

弊社は、福岡地域は最も採りにくい側のまま、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2022年7月から1.09〜1.21倍の間で動いていることと、働く世代が2035年までほぼ減らない推計であることです。ただし、求職者はコロナ前から大きく増え、その分は倍率を下げる向きに働きました。

参考サイト:『福岡労働局「雇用情勢」』『福岡労働局「職業安定業務年報」』『福岡労働局「職業安定月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』

北九州(北九州市・行橋市など)の採用マーケット

北九州地域の2026年7月の倍率は0.92倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。求職者のほうが多く、倍率は4地域で高いほうから3番目です。

北九州地域の図。有効求人倍率は2019年7月1.36倍、2020年7月0.94倍、2026年7月0.92倍。2019年7月から2024年7月に求人は11.8%減、仕事を探す人は18.9%増。働く世代は2035年87人、2050年70人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は福岡労働局「雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

北九州地域は、求人が減り求職者が18.9%増えた

コロナ前の2019年7月は1.36倍、コロナ禍の2020年7月は0.94倍でした。

2023年7月の1.13倍から3年続けて下がり、1年前の2025年7月は0.98倍でした。いまの倍率は、2017年以降の毎年7月で最も低い値です。

2019年7月から2024年7月にかけて、求人は11.8%減り、求職者は18.9%増えました。

2026年7月に新しく出された求人は、2019年7月より23.0%少なく、減り方は4地域で2番目に大きい値です。

ハローワークごとの最新の2024年7月では、小倉が1.37倍、行橋が0.70倍でした。北九州市の小倉と、行橋・豊前の間で倍率に開きがあります。

北九州地域の働く世代は、3番目に大きく減る推計

2020年に100人いた北九州地域の働く世代は、2035年に87人ほど、2050年に70人ほどになる推計です。減り方は、4地域で3番目に大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、人口が推計の見込みより4,332人少ない結果でした。

【見解】北九州地域は、いまの状態が続く方向

弊社は、北九州地域はいまの状態が続く方向と見ています。根拠は、新しく出された求人の減り方が4地域で2番目に大きく、働く世代の減り方も3番目に大きい推計で、採りやすくする動きと採りにくくする動きが重なることです。ただし、倍率は2023年7月から3年続けて下がり、この動きが続けば採りやすくなる方向に変わります。

参考サイト:『福岡労働局「雇用情勢」』『福岡労働局「職業安定業務年報」』『福岡労働局「職業安定月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』

筑豊(飯塚市・直方市・田川市など)の採用マーケット

筑豊の2026年7月の倍率は0.91倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。倍率は4地域で最も低く、いまは最も採りやすい側にある地域です。

筑豊の図。有効求人倍率は2019年7月1.27倍、2020年7月1.01倍、2026年7月0.91倍。2019年7月から2024年7月に求人は0.6%増、仕事を探す人は6.9%増。働く世代は2035年85人、2050年66人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は福岡労働局「雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

筑豊は、2024年まで求人の数がコロナ前並み

コロナ前の2019年7月は1.27倍、コロナ禍の2020年7月は1.01倍でした。コロナ前からの下がり幅は、4地域で最も小さい値です。

2019年7月から2024年7月にかけて、求人は0.6%増え、求職者は6.9%増えました。4地域で求人が減らなかったのは、筑豊だけです。

その後、2026年7月に新しく出された求人は、2019年7月より21.4%少なくなりました。

倍率は2023年7月の1.25倍から3年続けて下がり、1年前の2025年7月は1.01倍でした。下がり続けた結果、いまは2017年以降の毎年7月で最も低い倍率です。

ハローワークごとの最新の2024年7月では、田川が1.50倍で県内で3番目に高く、飯塚と直方は1.06倍でした。

筑豊は求人も求職者も1万人に満たない規模で、少しの増減で倍率が動きます。

筑豊の働く世代は、4地域で最も大きく減る推計

2020年に100人いた筑豊の働く世代は、2035年に85人ほど、2050年に66人ほどになる推計です。減り方は、4地域で最も大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、人口が推計の見込みより3,569人少ない結果でした。

【見解】筑豊は、いまは採りやすく先は採りにくくなる方向

弊社は、筑豊はいまは最も採りやすい側にあり、この先は採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で最も大きい推計で、コロナ前からの倍率の下がり幅も最も小さいことです。ただし、この2年で倍率は1.20倍から0.91倍に下がり、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『福岡労働局「雇用情勢」』『福岡労働局「職業安定業務年報」』『福岡労働局「職業安定月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』

筑後(久留米市・大牟田市など)の採用マーケット

筑後の2026年7月の倍率は0.97倍で、求人と仕事を探す人がほぼ同じ数です。1倍をわずかに下回り、倍率は4地域で2番目に高い値です。

筑後の図。有効求人倍率は2019年7月1.41倍、2020年7月1.03倍、2026年7月0.97倍。2019年7月から2024年7月に求人は18.6%減、仕事を探す人は8.3%増。働く世代は2035年85人、2050年67人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は福岡労働局「雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

筑後は、求人の減り方が4地域で最も大きい

コロナ前の2019年7月は1.41倍、コロナ禍の2020年7月は1.03倍でした。

1年前の2025年7月は1.20倍で、この1年の下がり幅は4地域で最も大きい値です。いまの倍率は、2017年以降の毎年7月で最も低い値です。

2019年7月から2024年7月にかけて、求人は18.6%減り、求職者は8.3%増えました。

2026年7月に新しく出された求人も、2019年7月より24.7%少なくなりました。求人の減り方は、どちらの数え方でも4地域で最も大きい値です。

ハローワークごとの最新の2024年7月では、朝倉が1.61倍で県内で最も高く、久留米は0.95倍でした。同じ筑後の中でも、朝倉と久留米で倍率が大きく開きます。

朝倉市・筑前町・東峰村は、県の区分では福岡地域ですが、ハローワーク朝倉の受け持ちのため、この記事では筑後に含めています。

筑後の働く世代は、4地域で2番目に大きく減る推計

2020年に100人いた筑後の働く世代は、2035年に85人ほど、2050年に67人ほどになる推計です。減り方は、4地域で2番目に大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、人口が推計の見込みより6,449人少ない結果でした。

【見解】筑後は、いまの状態が続く方向

弊社は、筑後はいまの状態が続く方向と見ています。根拠は、求人の減り方が4地域で最も大きい一方、働く世代の減り方も2番目に大きい推計で、採りやすくする動きと採りにくくする動きが重なることです。ただし、この1年で倍率は1.20倍から0.97倍に下がり、この動きが続けば採りやすくなる方向に変わります。

参考サイト:『福岡労働局「雇用情勢」』『福岡労働局「職業安定業務年報」』『福岡労働局「職業安定月報」』『福岡労働局「ハローワークの管轄地域と所在地一覧」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』

まとめ:4地域の今と、弊社の見立て

2026年7月に求人のほうが多いのは福岡地域だけで、北九州・筑豊・筑後は1倍を下回っています。いまの倍率で見ると、最も採りにくい側は福岡地域、最も採りやすい側は筑豊です。弊社は、この先は筑豊が採りにくくなる方向、ほかの3地域はいまの状態が続く方向と見ています。福岡地域は最も採りにくい側のまま、北九州地域と筑後は1倍を下回る位置のまま続く見立てです。

筑豊は採りにくく、ほかの3地域は続く方向

地域 いまの倍率(2026年7月)と、弊社の見立て
福岡 1.09倍(最も高い)。最も採りにくい側のまま、いまの状態が続く方向
北九州 0.92倍(3番目)。いまの状態が続く方向(この3年の下がりが続けば、採りやすくなる方向)
筑豊 0.91倍(最も低い)。いまは最も採りやすい側、この先は採りにくくなる方向(求人の数がいまの水準で続いた場合)
筑後 0.97倍(2番目に高い)。いまの状態が続く方向(この1年の下がりが続けば、採りやすくなる方向)

見立ての言葉は、各地域の見解の見出しと同じ語にそろえています。

採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人

地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。

岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。

足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。

地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。

いまの状況をお聞かせいただければ、どう応募を獲得するかの設計から、ご一緒に整理します。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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