【最新版/エリア別】「福井県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!

ハローワークに求人を出して何週間もたつのに、問い合わせの電話が鳴らない……。同じ福井県でも、嶺北と嶺南、市の中心と山あいのまちでは事情が違うのでは、と感じている方もいるはずです。

ハローワークの求人と求職者の統計に、人口の将来推計という出どころの違うデータを重ねると、県内4地域それぞれの採用の状況が見えてきます。

本記事では、2026年10月時点の国と福井労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事でわかること

  • 4地域それぞれの、いまの求人倍率
  • コロナ前から2025年度までの、倍率の動き
  • 働く世代の将来推計から見た、地域のこれから

福井県内の市町で採用に使える補助金・奨励金は、自治体別に整理した記事にまとめています。

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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。

県内の求人倍率は、地域で1.31〜1.84倍と開く

2025年度の有効求人倍率は、4地域のうち福井・坂井が1.84倍で最も高く、丹南が1.31倍で最も低い値です。県内でも、求人と仕事を探す人の数の釣り合いは地域によって異なります。

有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを表す数字です。1倍でちょうど釣り合い、1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。たとえば福井・坂井の1.84倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が18件ある計算です。

この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と表します。いまの倍率の位置を言うときは「採りやすい側/採りにくい側」、ここ数年の推移と人口の推計から見た向きを言うときは「採りやすくなる方向/採りにくくなる方向」と書き分けます。

地域は、県の医療計画で使われている4つの区分です。倍率は季節で上下するので、4月から翌年3月までの1年間の平均(年度の平均)どうしで比べ、いまの値には2025年度を使います。コロナ前は2018年度、コロナ禍で求人が急に減った年として2020年度を並べます。2019年度は年度の終わりにコロナの影響が出始めたため、コロナ前の比べる相手には使いません。仕事を探す人の数は、2021年9月からネットで登録した人も数えています。

有効求人倍率の年度平均について、コロナ前の2018年度と直近の2025年度を並べた図。県全体2.10→1.66倍、福井・坂井2.27→1.84倍、奥越1.86→1.64倍、丹南1.94→1.31倍、嶺南1.83→1.61倍

出典: 弊社作成。元の統計は福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)

※地域の数字は、ハローワークの受け持ちの区域で分けています。福井・坂井はハローワーク福井と三国、嶺南は敦賀と小浜を合わせた値で、4地域とも受け持ちの市町が区分の範囲とそのまま重なります。県全体の値も同じ数え方で、ニュースなどで見かける県の倍率とは数え方が異なります。

パートとフルタイムに分けた倍率だけは、地域ごとの年度の平均がそろわないため、2026年7月の値で示します。

この先の働く世代(15〜64歳)は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた働く世代が何人になるかの見込みで示します。

働く世代(15〜64歳)が2020年の100人から何人になるかの推計の横棒グラフ。2035年・2050年の順に、県全体85・65人、福井・坂井87・69人、奥越72・46人、丹南86・66人、嶺南81・61人

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

働く世代の減り方は、奥越が最も大きく、福井・坂井が最も小さい推計です。

参考サイト:『福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」(2017〜2025年度の年度計)』『福井労働局「労働市場月報」(2026年7月号)』『福井労働局「雇用失業情勢」(2026年7月分)』『社人研「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『福井県「第8次福井県医療計画の策定について」(2023年8月)』『福井労働局「福井県内ハローワークのご案内」(2026年10月時点)』『福井県「福井県の推計人口」(2020年・2025年10月)』

福井・坂井(福井市・坂井市など)の採用マーケット

福井・坂井の2025年度の倍率は1.84倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が18件ある計算です。4地域の中で、求人のほうが多い度合いが最も大きい地域です。

福井・坂井の図。倍率の年度平均は2018年度2.27倍、2020年度1.70倍、2024年度1.98倍、2025年度1.84倍。2018→2025年度で求人15.5%減、求職者4.0%増。働く世代は2035年87人、2050年69人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

福井・坂井は、3年続けて倍率が下がった

コロナ前の2018年度は2.27倍で、2017年度以降で最も高い年でした。コロナ禍の2020年度には1.70倍まで下がっています。

その後は2022年度の2.02倍まで戻りましたが、そこから3年続けて下がり、1年前の2024年度は1.98倍でした。

2018年度から2025年度にかけて、求人は15.5%減り、求職者は4.0%増えました。求人が減ったことで、倍率が下がってきました。

地域の中では、あわら市と、春江町を除く坂井市を受け持つハローワーク三国の倍率が、2025年度で2.36倍です。県内6つのハローワークで最も高く、福井市などを受け持つハローワーク福井は1.73倍です。三国の受け持ちは、県内で最も求人のほうが多い区域です。

パートとフルタイムに分けた2026年7月の値では、フルタイムが1.87倍、パートが1.38倍です。どちらも求人のほうが多い状態です。

福井・坂井の働く世代は、4地域で最も保たれる推計

推計では、2020年に100人いた福井・坂井の働く世代は、2035年に87人ほど、2050年に69人ほどになります。減り方は4地域で最も緩やかです。

一方で、2025年の国勢調査では、福井・坂井の人口は推計の見込みより2,638人少ない結果でした。働く世代は保たれる推計ですが、人口は見込みを下回っています。

【見解】福井・坂井は、少しずつ採りやすくなる方向

弊社は、福井・坂井は少しずつ人を採りやすくなる方向と見ています。根拠は、倍率が2022年度の2.02倍から3年続けて下がっていることと、働く世代の減り方が4地域で最も小さく、県全体より緩い推計であることです。ただし、いまの倍率は4地域で最も高く、求人のほうが多い状態は続くと見ています。

参考サイト:『福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」』『福井労働局「雇用失業情勢」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『福井県「福井県の推計人口」』

奥越(大野市・勝山市)の採用マーケット

奥越の2025年度の倍率は1.64倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が16件ある計算です。倍率は4地域で2番目ですが、働く世代は最も大きく減る見込みです。

奥越の図。倍率の年度平均は2018年度1.86倍、2020年度1.44倍、2024年度1.70倍、2025年度1.64倍。2018→2025年度で求人19.1%減、求職者7.9%減。働く世代は2035年72人、2050年46人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

奥越は、求人も求職者も減っている

コロナ前の2018年度は1.86倍で、コロナ禍の2020年度は1.44倍でした。1年前の2024年度は1.70倍です。

2018年度から2025年度にかけて、求人は19.1%減り、減り方は4地域で最も大きい値です。求職者も7.9%減りました。4地域のうち、求職者が減ったのは奥越と嶺南だけです。

2025年度とコロナ前の2018年度の差は0.22ポイントで、嶺南と並んで4地域で最も小さい値です。求人と求職者がともに減り、倍率はコロナ前から大きくは下がっていません。

パートとフルタイムに分けた2026年7月の値では、フルタイムが2.32倍、パートが1.23倍です。パートよりフルタイムのほうが、求人の多さがはっきりしています。

奥越の働く世代は、2050年に半分以下の推計

推計では、2020年に100人いた奥越の働く世代は、2035年に72人ほど、2050年に46人ほどになります。減り方は4地域で最も大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、奥越の人口は2020年から10.3%減り、推計の見込みより1,168人少ない結果でした。人口は、推計の見込みより速く減っています。

【見解】奥越は、長い目で見て最も採りにくくなる方向

弊社は、奥越は長い目で見て、4地域で最も人を採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で最も大きい推計であることと、倍率のコロナ前からの下がり方が嶺南と並んで小さいことです。ただし求人の減り方も最も大きく、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」』『福井労働局「雇用失業情勢」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『福井県「福井県の推計人口」』

丹南(越前市・鯖江市・越前町など)の採用マーケット

丹南の2025年度の倍率は1.31倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。求人のほうが多いものの、4地域で最も求人と求職者の数が近い地域です。

丹南の図。倍率の年度平均は2018年度1.94倍、2020年度1.27倍、2024年度1.32倍、2025年度1.31倍。2018→2025年度で求人7.1%減、求職者36.9%増。働く世代は2035年86人、2050年66人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

丹南は、求職者が増えて倍率が下がった

コロナ前の2018年度は1.94倍で、コロナ禍の2020年度は1.27倍でした。2021年度にいったん戻ったあと、4年続けて下がっています。

1年前の2024年度は1.32倍で、この1年はほぼ横ばいでした。

2018年度から2025年度にかけて、求人は7.1%減り、求職者は36.9%増えました。求人の減り方は、4地域で最も小さい値です。求人はあまり減らず、求職者が増えたことで、倍率が下がってきました。

パートとフルタイムに分けた2026年7月の値では、フルタイムが1.54倍、パートが0.86倍です。パートでは、求職者のほうが多い状態です。

丹南の働く世代は、2035年に100人が86人の推計

推計では、2020年に100人いた丹南の働く世代は、2035年に86人ほど、2050年に66人ほどになります。減り方は4地域で3番目です。

2025年の国勢調査では、丹南の人口は推計の見込みより2,474人多い結果でした。4地域のうち、人口が見込みを上回ったのは丹南だけです。

【見解】丹南は、いまの採りやすい状態が続く方向

弊社は、丹南はいまの採りやすい状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が4年続けて下がり、この1年はほぼ横ばいの1.31倍で4地域で最も低いことと、求職者が36.9%増えたことです。ただし、フルタイムでは求人のほうが多く、採りやすいのは主にパートの採用です。

参考サイト:『福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」』『福井労働局「雇用失業情勢」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『福井県「福井県の推計人口」』

嶺南(敦賀市・小浜市・若狭町など)の採用マーケット

嶺南の2025年度の倍率は1.61倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が16件ある計算です。倍率は4地域で3番目で、奥越に近い水準です。

嶺南の図。倍率の年度平均は2018年度1.83倍、2020年度1.63倍、2024年度1.54倍、2025年度1.61倍。2018→2025年度で求人16.2%減、求職者4.5%減。働く世代は2035年81人、2050年61人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

嶺南は、2022年度に高まり、その後は下がった

コロナ前の2018年度は1.83倍で、コロナ禍の2020年度は1.63倍でした。コロナ禍でも、倍率は大きくは下がりませんでした。

2022年度には1.88倍まで上がり、2017年度以降で最も高い年になりました。その後は下がり、1年前の2024年度は1.54倍でした。2025年度は1.61倍で、この1年は少し戻しています。

2018年度から2025年度にかけて、求人は16.2%減り、求職者は4.5%減りました。求人の減り方は、4地域で2番目に大きい値です。

ハローワーク別の2025年度は、敦賀が1.58倍、小浜が1.65倍です。

パートとフルタイムに分けた2026年7月の値では、フルタイムが1.69倍、パートが0.94倍です。パートでは、求職者のほうがやや多い状態です。

嶺南の働く世代は、4地域で2番目に大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた嶺南の働く世代は、2035年に81人ほど、2050年に61人ほどになります。減り方は4地域で2番目に大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、嶺南の人口は2020年から7.6%減り、推計の見込みより2,952人少ない結果でした。推計より早いペースで、人が減り始めています。

【見解】嶺南は、長い目で見て採りにくくなる方向

弊社は、嶺南は長い目で見て、人を採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で2番目に大きい推計で、人口もすでに見込みより2,952人少ないことです。ただし求人も16.2%減っており、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『福井労働局「県内ハローワーク 雇用失業情勢」』『福井労働局「雇用失業情勢」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『福井県「福井県の推計人口」』

まとめ:4地域の今と、弊社の見立て

いまは4地域のどこでも、求人のほうが多い状態です。ここでの「採りやすい側/採りにくい側」は2025年度の倍率の位置、「〜なる方向」はここ数年の動きと働く世代の推計から見た向きです。いまの倍率で見ると、最も採りやすい側は丹南、最も採りにくい側は福井・坂井です。弊社は、この先は福井・坂井が少しずつ採りやすくなる方向、奥越と嶺南が採りにくくなる方向と見ています。

採りにくくなる方向は、奥越と嶺南

地域 いまの倍率と、弊社の見立て
福井・坂井 1.84倍(最も高い)。少しずつ採りやすくなる方向(いまは最も採りにくい側)
奥越 1.64倍(2番目)。長い目で見て、4地域で最も採りにくくなる方向
丹南 1.31倍(最も低い)。いまの採りやすい状態が続く方向(フルタイムは求人のほうが多い)
嶺南 1.61倍(3番目)。長い目で見て採りにくくなる方向

表の倍率は2025年度の平均です。自社のある地域の行を、採用の計画を立てるときの土台にしていただければと思います。

採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人

地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。

岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。

足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。

地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。

いまの状況をお聞かせいただければ、どう応募を獲得するかの設計から、ご一緒に整理します。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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