【最新版/エリア別】「愛知県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!
名古屋は求人が多いと聞くけれど、自社のある地域でも同じなのか……。愛知県で採用を担当していると、県全体の数字だけでは、自社の置かれた状況がつかみにくいと感じる方もいるはずです。
愛知労働局が地域ごとに公表しているハローワークの統計と、国の研究所による人口の将来推計。出どころの違うデータを組み合わせると、県内4地域の採用の状況が、地域ごとに見えてきます。
本記事では、2026年10月時点の国と愛知労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!
この記事でわかること
- 名古屋・尾張・西三河・東三河の、いまの求人倍率
- コロナ前の2019年から現在までの、倍率の動き
- 働く世代の将来推計と、地域ごとの弊社の見立て
県内の市町村ごとに使える採用の補助金・奨励金は、別の記事で一覧にしています。
【35選】「愛知県」で採用活動に使える補助金は?採用サイト・求人・説明会の費用をまとめて紹介!
愛知県で採用サイトや求人広告にお金をかけたい。そう思って補助金を調べ始めたものの、出てくるのは設備投資や販路開拓のものばかりで、採用に使えるものが見当たらない……。そこで手が止まっている方は多いと思います。 実は、県内には採用活動の費用に使える制度が35件あります。採用サイトの制作費なら豊橋市
※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。
県内の求人倍率は、地域で0.93〜1.51倍と開く
2026年7月の有効求人倍率は、4地域のうち名古屋が1.51倍で最も高く、東三河が0.93倍で最も低い値です。1倍を超えているのは名古屋だけで、ほかの3地域は1倍を下回っています。
有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを示す数字です。1倍がちょうど釣り合った状態で、1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.18倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が12件ある計算です。
この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言います。いまの倍率が4地域の中でどの位置にあるかは「採りやすい側/採りにくい側」、ここ数年の動きと働く世代の推計から見た向きは「採りやすくなる方向/採りにくくなる方向」と、分けて書きます。
地域は、愛知労働局が統計で使っている4つの区分で、県の尾張地域から名古屋を分けた形です。倍率は季節で上下するので、年をまたいで比べるときは毎年7月の値どうしで比べます。2020年7月はコロナ禍で求人が急に減った月なので、コロナ前の2019年7月も並べます。

出典: 弊社作成。元の統計は愛知労働局「最近の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)
※地域の数字は、その地域のハローワークに出た求人と、登録した人の数から出しています。名古屋には、ハローワークの受け持ちの都合で、名古屋市のほか北名古屋市・清須市・豊山町・豊明市・日進市・長久手市・東郷町の7市町が入り、県全域の人を対象にする窓口(新卒・若者・子育て中の方・外国人の方向け)の分も含まれます。西三河には、ハローワーク刈谷が受け持つ大府市が入ります。
この先の働く世代は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた働く世代(15〜64歳)が何人になるかの見込みです。地域の推計も、倍率と同じ範囲の市町村の値を足しています。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
2050年には、名古屋は82人、東三河は69人まで減る推計です。
参考サイト:『愛知労働局「最近の雇用情勢」(2017〜2026年の各7月分)』『愛知労働局「安定所別受理地別有効求人倍率の推移」(2026年8月分まで)』『愛知労働局「愛知労働局年報(職業安定部編)令和6年度」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『愛知県「令和7年国勢調査結果速報」(2026年5月29日公表)』
名古屋(名古屋市と周辺の7市町)の採用マーケット
名古屋の2026年7月の倍率は1.51倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が15件ある計算です。4地域で唯一、会社の側が選ばれる立場にある地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は愛知労働局「最近の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
名古屋は、2023年から倍率が3年続けて下がった
コロナ前の2019年7月は2.37倍で、コロナ禍の2020年7月には1.42倍まで下がりました。
その後は2023年7月の1.69倍まで戻り、そこから1年前の1.55倍を含めて、3年続けて下がっています。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は22.2%減り、求職者は22.0%増えました(2021年9月からは、ハローワークに行かずオンラインで登録した人も数に入るため、増え方は大きめに出ます)。求人の減少と求職者の増加が重なり、倍率を押し下げてきました。
働き方で分けると、2024年度の平均で、フルタイムが1.73倍、パートが1.52倍です。どちらも求人のほうが多い状態です。
ハローワーク別では、名古屋中が1.91倍で、県内のハローワークの中で最も高い値です(2026年7月。県全域の人が使う窓口の分も入ります)。同じ名古屋でも、名古屋南は1.03倍で、1倍に近い値です。
名古屋の働く世代は、2035年に100人が94人の推計
推計では、2020年に100人いた名古屋の働く世代は、2035年に94人ほど、2050年に82人ほどになります。
人口の実績を見ると、2025年の国勢調査の速報で、名古屋の人口は2020年より0.7%増えました。4地域で人口が増えたのは名古屋だけで、推計が見込んでいた人数も30,687人上回っています。名古屋の人口は、いまのところ推計の見込みより多く推移しています。
【見解】名古屋は、少しずつ採りやすくなる方向
弊社は、名古屋は少しずつ人を採りやすくなる方向と見ています。根拠は、倍率が2023年7月の1.69倍から3年続けて下がっていることと、人口が推計の見込みを30,687人上回ったことです。ただし、いまの倍率は4地域で最も高く、求人のほうが多い状態は続くと見ています。
参考サイト:『愛知労働局「最近の雇用情勢」』『愛知労働局「安定所別受理地別有効求人倍率の推移」』『愛知労働局「愛知労働局年報(職業安定部編)令和6年度」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『愛知県「令和7年国勢調査結果速報」』
尾張(一宮市・春日井市・小牧市など)の採用マーケット
尾張の2026年7月の倍率は0.96倍で、仕事を探す人100人に対して、求人が96件ある計算です。1年前は1倍を超えていましたが、いまは求職者のほうが多い状態です。

出典: 弊社作成。元の統計は愛知労働局「最近の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
尾張は、この1年の下がり幅が4地域で最も大きい
コロナ前の2019年7月は1.54倍で、コロナ禍の2020年7月は0.87倍でした。
1年前の2025年7月は1.01倍で、そこからの下がり幅は4地域で最も大きくなっています。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は26.8%減り、求職者は17.6%増えました(オンラインで登録した人も数に入るようになった分、増え方は大きめに出ます)。
2024年度の平均では、フルタイムが1.09倍、パートが0.97倍です。パートは、求人と仕事を探す人がほぼ同じ数です。
同じ尾張でも、春日井のハローワーク(春日井市・小牧市)は1.32倍で、県内で3番目に高い値です(2026年7月)。半田のハローワーク(半田市・常滑市・東海市など)は0.74倍です。尾張の中でも、地域によって倍率に開きがあります。
尾張の働く世代は、4地域で2番目に大きく減る推計
推計では、2020年に100人いた尾張の働く世代は、2035年に91人ほど、2050年に75人ほどになります。減り方は、4地域で2番目に大きい見込みです。
2025年の国勢調査の速報では、尾張の人口は2020年より2.7%減り、推計が見込んでいた人数も16,850人下回りました。尾張の人口は、推計の見込みより早く減っています。
【見解】尾張は、この先は採りにくくなる方向
弊社は、尾張はいまは採りやすい側にあり、この先は採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代が2050年に75人まで減る推計で、人口も推計の見込みを16,850人下回っていることです。ただし、この1年の倍率の下がり幅は4地域で最も大きく、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。
参考サイト:『愛知労働局「最近の雇用情勢」』『愛知労働局「安定所別受理地別有効求人倍率の推移」』『愛知労働局「愛知労働局年報(職業安定部編)令和6年度」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『愛知県「令和7年国勢調査結果速報」』
西三河(豊田市・岡崎市・安城市など)の採用マーケット
西三河の2026年7月の倍率は0.97倍で、仕事を探す人100人に対して、求人が97件ある計算です。求人と仕事を探す人が、ほぼ同じ数の地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は愛知労働局「最近の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
西三河は、求人の減り方が4地域で最も大きい
コロナ前の2019年7月は1.63倍で、コロナ禍の2020年7月には0.73倍まで下がりました。
1年前の2025年7月は1.00倍で、ここ数年は1倍の前後で動いています。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は30.9%減り、求職者は16.9%増えました(オンラインで登録した人も数に入るようになった分、増え方は大きめに出ます)。求人の減り方は、4地域で最も大きい値です。
2024年度の平均では、フルタイムが1.18倍、パートが0.86倍です。フルタイムは求人のほうが多く、パートは求職者のほうが多い状態です。
ハローワーク別では、岡崎が1.13倍で、西尾は0.73倍と県内で最も低い値です(2026年7月)。
西三河の働く世代は、2035年まで4地域で最も保たれる推計
推計では、2020年に100人いた西三河の働く世代は、2035年に95人ほどで、減り方は4地域で最も小さい見込みです。2050年には、81人ほどになります。2035年から2050年にかけて、減り方が大きくなる推計です。
2025年の国勢調査の速報では、西三河の人口は2020年より1.4%減り、推計が見込んでいた人数を17,674人下回りました。
【見解】西三河は、2035年ごろから採りにくくなる方向
弊社は、西三河は2035年ごろから、フルタイムほど採りにくくなる方向と見ています。根拠は、フルタイムが1.18倍と求人のほうが多く、働く世代が2035年から大きく減り、2050年に81人になる推計であることです。ただし、パートは1倍を下回っていまは採りやすい側で、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。
参考サイト:『愛知労働局「最近の雇用情勢」』『愛知労働局「安定所別受理地別有効求人倍率の推移」』『愛知労働局「愛知労働局年報(職業安定部編)令和6年度」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『愛知県「令和7年国勢調査結果速報」』
東三河(豊橋市・豊川市・蒲郡市など)の採用マーケット
東三河の2026年7月の倍率は0.93倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。4地域で最も倍率が低く、求職者のほうが多い地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は愛知労働局「最近の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
東三河は、倍率が3年続けて0.93倍のまま
コロナ前の2019年7月は1.46倍で、コロナ禍の2020年7月は0.78倍でした。
2024年7月からは3年続けて0.93倍で、1年前とも同じ値です。
この1年では、求人が3.9%、求職者が4.0%減りました。求人と求職者がそろって減ったため、倍率は動いていません。
2019年7月と比べると、求人は28.9%減り、求職者は10.8%増えています(オンラインで登録した人も数に入るようになった分、増え方は大きめに出ます)。
2024年度の平均では、フルタイムが1.03倍、パートが0.90倍です。フルタイムは、求人と仕事を探す人がほぼ同じ数です。
東三河の働く世代は、4地域で最も大きく減る推計
推計では、2020年に100人いた東三河の働く世代は、2035年に87人ほど、2050年に69人ほどになります。減り方は、4地域で最も大きい見込みです。
2025年の国勢調査の速報では、東三河の人口は2020年より3.5%減り、減り方は4地域で最も大きい値でした。推計が見込んでいた人数との差は142人で、東三河の人口は、ほぼ推計どおりに減っています。
【見解】東三河は、長い目で最も採りにくくなる方向
弊社は、東三河は長い目で見て、4地域で最も人を採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代が2050年に69人になる推計で減り方が最も大きく、人口もほぼ推計どおりに減っていることです。ただし、いまは4地域で最も採りやすい側で、ここ数年は倍率が動いていません。
参考サイト:『愛知労働局「最近の雇用情勢」』『愛知労働局「愛知労働局年報(職業安定部編)令和6年度」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『愛知県「令和7年国勢調査結果速報」』
まとめ:4地域の今と、弊社の見立て
4地域のうち、いまの倍率が1倍を超えているのは名古屋だけです。ここでの「採りやすい側」はいまの倍率の位置、「〜なる方向」はここ数年の動きと働く世代の推計から見た向きです。いまの倍率で見ると、最も採りにくい側は名古屋、最も採りやすい側は東三河です。弊社は、この先は名古屋が少しずつ採りやすくなる方向、尾張と東三河が採りにくくなる方向と見ています。
名古屋は採りやすく、尾張と東三河は採りにくくなる
| 地域 | いまの倍率(順位)と、弊社の見立て |
|---|---|
| 名古屋 | 1.51倍(最も高い)。少しずつ採りやすくなる方向(いまは最も採りにくい側) |
| 尾張 | 0.96倍(3番目)。いまは採りやすい側、この先は採りにくくなる方向(求人がいまの水準で続いた場合) |
| 西三河 | 0.97倍(2番目)。2035年ごろから、フルタイムほど採りにくくなる方向(パートはいまは採りやすい側) |
| 東三河 | 0.93倍(最も低い)。長い目で見て、4地域で最も採りにくくなる方向(いまは最も採りやすい側) |
同じ愛知県でも、自社がどの地域にあるかで、採用の前提は変わります。
採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人
地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。
岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。
足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。
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この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。