【最新版/エリア別】「三重県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!
求人を出して何週間たっても、問い合わせの電話が鳴らない……。同じ三重県でも、地域によって人の集まり方は違うのではないか。そう感じている方も多いと思います。
ハローワークの求人と求職者の統計に、人口の将来推計という出どころの違うデータを重ねると、県内5地域の採用の様子が見えてきます。
本記事では、2026年10月時点の国と三重労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!
この記事でわかること
- 5地域ごとの、いまの求人倍率と県内での位置
- コロナ前から現在までの、求人と求職者の増減
- 働く世代の将来推計から読む、地域のこれから
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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。
県内の求人倍率は、地域で0.88〜1.29倍と開く
2026年7月の有効求人倍率は、5地域のうち東紀州が1.29倍で最も高く、伊賀が0.88倍で最も低くなりました。同じ三重県の中でも、求人と仕事を探す人の釣り合い方は地域ごとに異なります。
有効求人倍率は、仕事を探している人1人あたりに求人がいくつあるかを表す数字で、1倍ちょうどなら両者が釣り合っています。1倍を超えれば求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場です。1倍を下回れば、求職者のほうが多い状態です。県全体は1.13倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。
この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と表します。いまの倍率が5地域の中でどの位置にあるかは「〜側」、ここ数年の推移と働く世代の推計から見た向きは「〜なる方向」と呼び分けます。採りやすい側でも、1倍を超えていれば求人のほうが多いことに変わりはありません。
地域は、県の人口統計などで使われる5つの区分に合わせました。倍率は季節で上下するので、年をまたぐ比較は毎年7月どうしで行います。2020年7月はコロナ禍で求人が急に減った月なので、コロナ前の2019年7月も並べます。仕事を探す人の数は、2021年9月からネットで登録した人も数えています。
コロナ前の2019年7月と比べると、県全体の1.61倍をはじめ、5地域とも倍率が下がっています。

出典: 弊社作成。元の統計は三重労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)
※地域の数字は、各ハローワークが受け持つ市町で分けて集計しています。伊勢志摩のうち大紀町錦はハローワーク尾鷲の受け持ちのため、東紀州の数字に入ります。
働く世代(15〜64歳)のこれからは、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年を100人としたときの人数で示します。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
2050年には、北勢でも73人、東紀州では40人まで減る推計です。
参考サイト:『三重労働局「労働市場月報」(2017〜2026年の各7月号)』『三重労働局「労働市場年報(令和6年度版)」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『三重県「三重県の人口(月別人口調査結果)」(2019〜2024年の年報)』『三重県「令和7年国勢調査 市町別人口・世帯数」(2026年9月29日公表)』『三重県「三重県の人口」地域区分(令和5年10月1日現在版)』『三重労働局「ハローワークのご案内一覧」(2026年10月時点)』
北勢(四日市市・鈴鹿市・桑名市など)の採用マーケット
北勢の2026年7月の倍率は1.11倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。県全体とほぼ同じ水準ですが、ハローワークごとに上下が分かれます。

出典: 弊社作成。元の統計は三重労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
北勢は、四日市だけ求人のほうがはっきり多い
コロナ前の2019年7月は1.59倍で、コロナ禍の2020年7月に0.98倍まで下がりました。
2024年7月は1.07倍、1年前は1.08倍で、ここ2年はほぼ横ばいです。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は22.9%減り、求職者は10.2%増えました。
四日市のハローワークは1.34倍で、県内9か所のうち2番目に高い値です。
いっぽう鈴鹿は0.97倍、桑名は0.92倍です。同じ北勢でも、四日市と鈴鹿・桑名では、求人と求職者のどちらが多いかが逆です。
北勢の働く世代は、5地域で最も保たれる推計
推計では、2020年を100人とすると、北勢の働く世代は2035年に90人ほど、2050年に73人ほどになります。減り方は5地域で最も小さい見込みです。
2025年の国勢調査では、人口が推計の見込みを1,946人上回りました(5地域で北勢だけ)。
引っ越しなどによる出入りも、2021〜2024年の合計で89人の増加と、5地域で唯一プラスです(県内のほかの地域との行き来を含みます)。働く世代の数では、5地域で最も持ちこたえる地域です。
【見解】北勢は、いまの釣り合いが続く方向
弊社は、北勢は求人と求職者がほぼ釣り合う状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2024年7月の1.07倍からほぼ横ばいで、働く世代の減り方も5地域で最も小さいことです。ただし四日市は1.34倍と県内で2番目に高く、鈴鹿・桑名は1倍を下回るため、北勢の中で採りにくい側と採りやすい側に分かれます。
参考サイト:『三重労働局「労働市場月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『三重県「令和7年国勢調査 市町別人口・世帯数」』『三重県「三重県の人口(月別人口調査結果)」』
中南勢(津市・松阪市・多気郡)の採用マーケット
中南勢の2026年7月の倍率は1.27倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。5地域で2番目に高く、求人のほうが多い状態がはっきりしています。

出典: 弊社作成。元の統計は三重労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
中南勢は、5地域で最も求人が減っていない
コロナ前の2019年7月は1.73倍、コロナ禍の2020年7月は1.10倍でした。
ここ2年は、2024年7月の1.21倍から少しずつ上がっています。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は20.2%減り、求職者は8.4%増えました。求人の減り方は、5地域で最も小さい値です。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の平均では、フルタイムが1.34倍、パートが1.17倍でした。
津のハローワークに限ると、パートは1.36倍です。パートでも求人のほうが多く、働き方を問わず会社の側が選ばれる立場です。
中南勢の働く世代は、県全体と同じ速さで減る推計
推計では、2020年を100人とすると、中南勢の働く世代は2035年に85人ほど、2050年に67人ほどになり、県全体と同じです。
2025年の国勢調査では、中南勢の人口は推計の見込みより4,365人少ない結果でした。実際の人口は、推計より速いペースで減っています。
【見解】中南勢は、採りにくい状態が続く方向
弊社は、中南勢は津を中心に、採りにくい状態が続く方向と見ています。根拠は、求人の減り方が5地域で最も小さいことと、パートでも1.17倍と求人のほうが多いことです。ただし人口は推計より速く減っており、求人そのものが減れば倍率が下がる余地もあります。
参考サイト:『三重労働局「労働市場月報」』『三重労働局「労働市場年報(令和6年度版)」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『三重県「令和7年国勢調査 市町別人口・世帯数」』
伊勢志摩(伊勢市・鳥羽市・志摩市など)の採用マーケット
伊勢志摩の2026年7月の倍率は1.04倍で、1倍をわずかに上回ります。求人と求職者が、ほぼ釣り合っている地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は三重労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
伊勢志摩は、求人が減り求職者が増えて1倍近くに
コロナ前の2019年7月は1.70倍で、コロナ禍の2020年7月に0.91倍まで下がりました。
その後は2022年7月の1.48倍まで戻りましたが、2025年7月の1.03倍まで3年続けて下がり、いまはほぼ横ばいです。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は27.4%減り、求職者は18.4%増えました。求人の減少と求職者の増加が重なり、倍率が1倍近くまで下がりました。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の平均では、フルタイムが1.33倍、パートが1.10倍でした。
伊勢志摩の働く世代は、2050年に半分ほどになる推計
推計では、2020年を100人とすると、伊勢志摩の働く世代は2035年に74人ほど、2050年に51人ほどになります。減り方は5地域で2番目に大きい見込みです。
引っ越しなどによる出入りは、2021〜2024年の合計で3,669人の減少と、5地域で最も多く出ていっています。出ていく人が多く、働く世代の減り方も大きい地域です。
【見解】伊勢志摩は、長い目で見て採りにくくなる方向
弊社は、伊勢志摩はいまは採りやすい側にあり、長い目で見ると採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代が2050年に51人と5地域で2番目に大きく減る推計で、出ていく人も最も多いことです。ただし倍率は2022年7月から下がってきており、採りにくくなるのは、求人の数がいまの水準で続いた場合です。
参考サイト:『三重労働局「労働市場月報」』『三重労働局「労働市場年報(令和6年度版)」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『三重県「三重県の人口(月別人口調査結果)」』
伊賀(伊賀市・名張市)の採用マーケット
伊賀の2026年7月の倍率は0.88倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。5地域で唯一、求職者のほうが多い地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は三重労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
伊賀は、求人がコロナ禍の2020年より少ない
コロナ前の2019年7月は1.27倍で、コロナ禍の2020年7月は0.90倍でした。2023年7月からは、4年続けて1倍を下回っています。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は27.0%減り、求職者は5.0%増えました。
求人の数は、コロナ禍の2020年7月と比べても4.8%少ない水準です。
1年前の0.82倍からは、少し上がりました。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の平均では、フルタイムが1.07倍、パートが0.69倍でした。
伊賀の働く世代は、2050年に58人ほどになる推計
推計では、2020年を100人とすると、伊賀の働く世代は2035年に81人ほど、2050年に58人ほどになります。
引っ越しなどによる出入りは、2021〜2024年の合計で2,674人の減少と、5地域で2番目に多く出ていっています。
2035年の時点で、県全体の85人を下回る見込みです。
【見解】伊賀は、長い目で見て採りにくくなる方向
弊社は、伊賀はいまは5地域で最も採りやすい側にあり、長い目で見ると採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代が2035年に81人、2050年に58人と、県全体より速く減る推計であることです。ただし求人はコロナ禍の2020年7月より少なく、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。
参考サイト:『三重労働局「労働市場月報」』『三重労働局「労働市場年報(令和6年度版)」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『三重県「三重県の人口(月別人口調査結果)」』
東紀州(尾鷲市・熊野市など)の採用マーケット
東紀州の2026年7月の倍率は1.29倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。5地域で最も、会社の側が選ばれる立場にある地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は三重労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
東紀州は、求人も求職者も減っている
コロナ前の2019年7月は1.77倍で、コロナ禍の2020年7月も1.43倍と、ほかの地域ほどは下がりませんでした。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は41.8%減り、仕事を探す人も19.8%減りました。5地域で唯一、求職者の数も減っている地域です。
2026年7月は求職者748人、求人962件と、ほかの地域より数がずっと少ない地域です。
そのため少しの増減で倍率が大きく動き、2022年7月の1.98倍から、2024年7月には1.09倍まで下がりました。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の平均では、フルタイムが1.42倍、パートが0.98倍でした。
東紀州の働く世代は、2050年に40人ほどになる推計
推計では、2020年を100人とすると、東紀州の働く世代は2035年に66人ほど、2050年に40人ほどになります。減り方は5地域で最も大きい見込みです。
引っ越しなどによる出入りは、2019年の426人の減少から、2024年は153人の減少まで縮んでいます。出ていく人は減ってきたものの、働く世代は大きく減っていく推計です。
【見解】東紀州は、長い目で見て最も採りにくくなる方向
弊社は、東紀州は長い目で見て、5地域で最も採りにくくなる方向と見ています。根拠は、倍率が5地域で最も高い1.29倍で、働く世代が2050年に40人まで減る推計であることです。ただ、数が小さく倍率は1年ごとに大きく上下するため、毎年の値より数年の流れで判断しています。
参考サイト:『三重労働局「労働市場月報」』『三重労働局「労働市場年報(令和6年度版)」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『三重県「三重県の人口(月別人口調査結果)」』
まとめ:5地域の今と、弊社の見立て
いまの倍率で見た「側」では、最も採りやすいのは伊賀、最も採りにくいのは東紀州です。ここ数年の推移と働く世代の推計から見た「方向」は、地域で分かれます。弊社は、北勢と中南勢はいまの状態が続く方向、ほかの3地域は採りにくくなる方向と見ています。その度合いが最も大きいのは東紀州です。
北勢と中南勢は続き、3地域は採りにくくなる方向
| 地域 | いまの倍率(順位)。弊社の見立て |
|---|---|
| 北勢 | 1.11倍(3番目)。求人と求職者がほぼ釣り合う状態が続く方向 |
| 中南勢 | 1.27倍(2番目に高い)。津を中心に、採りにくい状態が続く方向 |
| 伊勢志摩 | 1.04倍(4番目)。いまは採りやすい側、長い目で見て採りにくくなる方向 |
| 伊賀 | 0.88倍(最も低い)。いまは最も採りやすい側、長い目で見て採りにくくなる方向 |
| 東紀州 | 1.29倍(最も高い)。長い目で見て、最も採りにくくなる方向 |
向きが同じ地域でも、いまの位置と働く世代の減り方の速さは違います。
採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人
地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。
岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。
足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。
地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。
いまの状況をお聞かせいただければ、どう応募を獲得するかの設計から、ご一緒に整理します。まずはお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。