【最新版/エリア別】「広島県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!

ハローワークに求人を出したのに、ひと月たっても面接の予定が入らない……。広島市のまわりと県北や沿岸の町とでは、人の集まり方が違うのではと感じている方もいるはずです。

ハローワークの求人と求職者の数に、国の人口推計と県の人口統計という出どころの違うデータを重ねると、県内4地域それぞれの採用の状況が見えてきます。

本記事では、2026年10月時点の国と広島労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事でわかること

  • 4地域それぞれの、いまの求人倍率
  • コロナ前から現在までの、倍率と求人の動き
  • 働く世代の将来推計から見た、地域のこれから

広島県内の市町で採用に使える補助金・奨励金は、自治体ごとに整理した記事にまとめています。

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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。

県内の求人倍率は、地域で0.98〜1.38倍と開く

2026年7月の有効求人倍率は、4地域のうち東部が1.38倍で最も高く、芸南が0.98倍で最も低い値です。同じ広島県でも、地域によって求人と仕事を探す人の釣り合いが違います。

有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを示す数字です。1倍なら両者が釣り合い、1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.29倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。

この記事では、倍率が高いほど会社にとって人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と表します。いまの倍率で4地域を並べたときの位置は「〜側」、ここ数年の推移と働く世代の推計から読む向きは「〜なる方向」と呼び分けます。採りやすい側の地域でも、倍率が1倍を超えていれば、求人のほうが多い状態です。

地域は、広島労働局が毎月の統計で使っている西部・芸南・東部・北部の4つです。県内15か所のハローワークの数字を、この4地域にまとめています。

倍率は季節で上下するので、年をまたいで比べるときは毎年7月の値どうしで比べます。2020年7月はコロナ禍で求人が急に減った月なので、コロナ前の2019年7月も並べます。2018年7月の値は、2019年7月の資料にある「1年前との差」から出しています。

仕事を探す人の数には、2021年9月からネットで登録した人も入っています。それより前と比べると、求職者は多めに出ます。

有効求人倍率のコロナ前(2019年7月)といま(2026年7月)を並べた図。県全体1.96→1.29倍、西部2.13→1.31倍、芸南1.24→0.98倍、東部1.81→1.38倍、北部1.78→1.14倍

出典: 弊社作成。元の統計は広島労働局「管内の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

※地域の数字は、各ハローワークが受け持つ市町で分けて足し合わせています。広島県では、どの市町も1つの地域にまるごと入ります。広島市は区ごとに4か所のハローワークに分かれますが、4か所とも西部です。竹原市などを受け持つハローワーク竹原は、広島西条の出張所ですが、芸南に入ります。

この先の働く世代(15〜64歳)は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で見ます。2020年に100人いた働く世代が、2035年と2050年に何人になるかの見込みです。

働く世代(15〜64歳)が2020年の100人から何人になるかの推計の横棒グラフ。2035年・2050年の順に、県全体88・71人、西部91・76人、芸南74・50人、東部86・69人、北部77・54人

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

2050年には、西部でも76人、芸南は50人まで減る推計です。

推計は、いまの傾向が続いた場合の見込みです。2025年の国勢調査では、4地域とも人口が推計の見込みより少なく出ています。

参考サイト:『広島労働局「管内の雇用情勢」(2019〜2026年の各7月分)』『広島労働局「管内公共職業安定所一覧」(2026年10月時点)』『社人研「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『広島県「人口移動統計調査」(2019〜2024年の年報)』『広島県「令和7年国勢調査結果」市区町別人口(2026年9月29日公表)』

西部(広島市・東広島市・廿日市市など)の採用マーケット

西部の2026年7月の倍率は1.31倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。いまの倍率は、コロナ禍の2020年7月と同じ水準まで下がりました。

西部の図。有効求人倍率は2019年7月2.13倍、2020年7月1.31倍、2026年7月1.31倍。2019年7月から求人の数は33.0%減、仕事を探す人の数は9.2%増。働く世代は2035年91人、2050年76人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は広島労働局「管内の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

西部は、2023年7月の1.57倍から下がってきた

西部は県内の求人の6割強を占め、その動きは広島市の動きにほぼ重なります。コロナ前の2019年7月は2.13倍で、その後は2023年7月の1.57倍まで戻りました。

1年前の1.45倍からの下がり幅は、4地域で最も大きくなりました。

2019年7月から2026年7月にかけては、求人が33.0%減り、求職者は9.2%増えています。

中区・西区などを受け持つハローワーク広島は1.78倍で、県内15か所の中で最も高い値です。

いっぽう廿日市は0.39倍で県内で最も低く、仕事を探す人10人に対して、求人は4件ほどです。同じ西部の中に、県内で最も高い所と最も低い所があります。

東広島市を受け持つ広島西条は、2019年7月の3.55倍から、いまは1.03倍です。この1か所を除いた5か所だけで見ても、西部はコロナ前の1.95倍からいまの1.34倍へ下がっています。

西部の働く世代は、4地域で最も減り方が小さい推計

推計では、2020年に100人いた西部の働く世代は、2035年に91人ほど、2050年に76人ほどになります。減り方は4地域で最も小さい見込みです。

引っ越しの出入りでは、2021〜2024年の4年間で転出が転入を984人上回りましたが、4地域で最も小さい差です(県内のほかの地域との行き来を含みます)。2024年は、転入が転出を141人上回りました。4地域の中では、働く世代が最も残る見込みの地域です。

【見解】西部は、少しずつ採りやすくなる方向

弊社は、西部は少しずつ人を採りやすくなる方向と見ています。根拠は、倍率が2023年7月の1.57倍からいまの1.31倍まで下がってきたことと、働く世代の減り方が4地域で最も小さい推計であることです。ただし広島のハローワークは1.78倍と県内で最も高く、求人のほうが多い状態は続くと見ています。

参考サイト:『広島労働局「管内の雇用情勢」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『広島県「人口移動統計調査」』

芸南(呉市・竹原市・江田島市など)の採用マーケット

芸南の2026年7月の倍率は0.98倍で、1倍をわずかに下回ります。4地域で唯一、仕事を探す人のほうが少しだけ多い地域です。

芸南の図。有効求人倍率は2019年7月1.24倍、2020年7月0.90倍、2026年7月0.98倍。2019年7月から求人の数は22.6%減、仕事を探す人の数は1.8%減。働く世代は2035年74人、2050年50人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は広島労働局「管内の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

芸南は、2022年から1倍前後が続く

コロナ前の2019年7月は1.24倍で、コロナ禍の2020年7月は0.90倍でした。

2022年7月の1.04倍からは、1倍の前後を上下しています。2025年度(2025年4月〜2026年3月)の平均でも1.00倍でした。求人と仕事を探す人が、ほぼ同じ数で釣り合っている地域です。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は22.6%減り、求職者も1.8%減りました。

コロナ禍の2020年7月と比べると、求人は1.7%減とほぼ変わらない一方で、求職者は9.3%減っています。

ハローワーク別では、呉が1.01倍、竹原が0.78倍で、竹原は求職者のほうが多い状態です。

芸南の働く世代は、4地域で最も大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた芸南の働く世代は、2035年に74人ほど、2050年に50人ほどになります。減り方は4地域で最も大きい見込みです。

2021〜2024年の4年間では、転出が転入を7,405人上回り、4地域で最も大きい転出超過でした(県内のほかの地域との行き来を含みます)。

2025年の国勢調査では、芸南の人口は推計の見込みより3,154人少ない結果でした。2050年には、働く世代が2020年の半分ほどになる推計です。

【見解】芸南は、いまは採りやすく先は採りにくくなる方向

弊社は、芸南はいまは4地域で最も採りやすい側にあり、この先は採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代が2035年に74人と減り方が4地域で最も大きく、転出も最も多いことです。ただし、いまは0.98倍と求職者のほうがわずかに多く、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『広島労働局「管内の雇用情勢」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『広島県「人口移動統計調査」』『広島県「令和7年国勢調査結果」』

東部(福山市・尾道市・三原市など)の採用マーケット

東部の2026年7月の倍率は1.38倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が14件ある計算です。4地域で最も倍率が高く、会社の側が選ばれる立場が強い地域です。

東部の図。有効求人倍率は2019年7月1.81倍、2020年7月1.43倍、2026年7月1.38倍。2019年7月から求人の数は21.4%減、仕事を探す人の数は3.3%増。働く世代は2035年86人、2050年69人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は広島労働局「管内の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

東部は、求人の減り方が4地域で最も小さい

コロナ前の2019年7月は1.81倍で、コロナ禍の2020年7月も1.43倍でした。

2022年7月の1.51倍からは、ゆるやかに下がっています。1年前は1.40倍でした。

2019年7月から2026年7月にかけての求人の減り方は21.4%で、4地域で最も小さい値です。

福山は1.48倍で、県内15か所のハローワークのうち2番目に高い値です。

いっぽう府中は0.91倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ほどです。福山は求人のほうが多く、府中は求職者のほうが多い状態です。

東部の働く世代は、県全体よりやや速く減る推計

推計では、2020年に100人いた東部の働く世代は、2035年に86人ほど、2050年に69人ほどになります。

県全体の2035年の88人と比べて、やや速く減る見込みです。

2021〜2024年の4年間では、転出が転入を6,203人上回りました。働く世代の減り方は4地域で3番目ですが、転出は2番目に多い地域です。

【見解】東部は、福山を中心に採りにくい状態が続く方向

弊社は、東部は福山を中心に、採りにくい状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が4地域で最も高い1.38倍で、求人の減り方も4地域で最も小さいことです。ただし倍率は2022年7月の1.51倍からゆるやかに下がっており、府中のように1倍を下回る所もあります。

参考サイト:『広島労働局「管内の雇用情勢」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『広島県「人口移動統計調査」』

北部(三次市・庄原市・安芸高田市)の採用マーケット

北部の2026年7月の倍率は1.14倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。コロナ前から倍率が下がった幅は、4地域で2番目に大きい値です。

北部の図。有効求人倍率は2019年7月1.78倍、2020年7月1.25倍、2026年7月1.14倍。2019年7月から求人の数は38.6%減、仕事を探す人の数は4.1%減。働く世代は2035年77人、2050年54人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は広島労働局「管内の雇用情勢」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

北部は、求人の減り方が4地域で最も大きい

コロナ前の2019年7月は1.78倍で、コロナ禍の2020年7月は1.25倍でした。

その後は2022年7月の1.43倍から3年続けて下がり、1年前は1.07倍でした。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は38.6%減り、求職者も4.1%減りました。

コロナ禍の2020年7月と比べても、求人は16.2%少ない状態です。求職者よりも求人の減り方が大きく、倍率が下がってきました。

北部は求人が1,758人、仕事を探す人が1,539人と数が少なく、1年ごとの倍率は上下しやすい地域です。

北部の働く世代は、4地域で2番目に大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた北部の働く世代は、2035年に77人ほど、2050年に54人ほどになります。

減り方は4地域で2番目に大きく、2050年には県全体の71人を大きく下回ります。

2021〜2024年の4年間では、転出が転入を1,713人上回りました。求人だけでなく、働く世代も大きく減っていく推計です。

【見解】北部は、長い目で見て採りにくくなる方向

弊社は、北部は長い目で見て、人を採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で2番目に大きく、2050年には54人と県全体の71人を大きく下回る推計であることです。ただし求人の減り方は4地域で最も大きく、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『広島労働局「管内の雇用情勢」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『広島県「人口移動統計調査」』

まとめ:4地域の今と、弊社の見立て

いまは芸南だけが1倍をわずかに下回り、ほかの3地域は求人のほうが多い状態です。記事中の「〜側」は、いまの倍率で4地域を並べたときの位置を、「〜なる方向」は、推移と推計から読んだ向きを指します。いまの倍率で見ると、最も採りやすい側は芸南、最も採りにくい側は東部で、東部はこの状態が続く方向と見ています。弊社は、この先は西部が採りやすくなる方向、芸南と北部が採りにくくなる方向と見ています。

西部は採りやすく、芸南と北部は採りにくくなる方向

地域 いまの倍率と、弊社の見立て
西部 1.31倍(2番目に高い)。少しずつ採りやすくなる方向(広島のハローワークは県内で最も高い)
芸南 0.98倍(最も低い)。いまは最も採りやすい側、この先は採りにくくなる方向
東部 1.38倍(最も高い)。福山を中心に採りにくい状態が続く方向
北部 1.14倍(3番目)。長い目で見て採りにくくなる方向(求人の数がいまの水準で続いた場合)

表の見立ては、いまの倍率に、ここ数年の動きと働く世代の推計を重ねて読んだものです。

採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人

地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。

岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。

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地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。

いまの状況をお聞かせいただければ、どう応募を獲得するかの設計から、ご一緒に整理します。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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