【最新版/エリア別】「岡山県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!
求人を出して待っていても、思うように応募が来ない……。岡山市や倉敷市のある県南と、津山市や新見市のある北部とでは、事情が違うのではないかと感じている方もいるはずです。
ハローワークの統計と人口の将来推計という、出どころの違うデータを組み合わせると、県内4地域それぞれの採用の状況が見えてきます。
本記事では、2026年10月時点の国と岡山労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!
この記事でわかること
- 4地域それぞれの、いまの求人倍率
- コロナ前から現在までの、倍率と求人の動き
- 働く世代の将来推計から見た、地域ごとのこれから
岡山県内の市町村で採用に使える補助金・奨励金は、自治体ごとに整理した記事にまとめています。
【7選】「岡山県」で採用活動に使える補助金は?求人掲載・説明会・人材紹介の費用をまとめて紹介!
岡山県で求人広告や合同説明会にお金をかけたい。そう思って県や市の商工のページを開いても、並んでいるのは設備投資やDX、販路拡大の補助金ばかりで、人を採るための制度が見当たらない……。そこで手が止まっている方は多いと思います。 実は、県内には採用活動の費用に使える制度が7件あります。業種を問わず
※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。
県内の求人倍率は、地域で1.25〜1.37倍と差が小さい
2026年7月の有効求人倍率は、4地域のうち高梁・新見と美作が1.37倍で最も高く、県南東部が1.25倍で最も低い値です。4地域とも求人のほうが多く、いまの倍率の差は小さい状態です。
有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを示す数字です。1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.27倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。
この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言います。いまの倍率が4地域の中でどの位置にあるかは「採りやすい側/採りにくい側」、ここ数年の動きと人口の推計から見た向きは「〜なる方向」と書き分けます。1倍を超えているうちは、採りやすい側の地域でも、会社の側が選ばれる立場であることは変わりません。
ただ、コロナ前からの動きは地域で大きく違います。2019年7月は、県南の2地域と高梁・新見がおよそ2倍だったのに対し、美作は1.40倍でした。県南の2地域と高梁・新見は大きく下がり、美作はほぼ同じ水準のままです。
地域は、県の保健医療計画で使われる5つの圏域をもとにした4つです。5つのうち真庭と津山・英田は、どちらもハローワーク津山の受け持ちで倍率を分けられないため、「美作」として1つにまとめました。美作県民局の区域と同じ範囲です。
倍率は季節で上下するので、年をまたいで比べるときは毎年7月の値どうしで比べます。2020年7月はコロナ禍で求人が急に減った月なので、コロナ前の2019年7月も並べます。

出典: 弊社作成。元の統計は岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」のページ(2026年10月時点)
※地域の数字は、ハローワークの受け持ちで分けています。吉備中央町のうち旧賀陽町の地区はハローワーク高梁の受け持ちのため、高梁・新見の数字に入ります。2021年9月からは、ハローワークに来ずにネットで登録した求職者も数に入っています。
この先の働く世代は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた働く世代が何人になるかの見込みです。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
2050年には、県南東部は75人、高梁・新見は44人まで減る推計です。
参考サイト:『岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」(2017〜2026年の各7月分)』『岡山労働局「令和6年度 労働市場統計年報」(2024年度)』『社人研「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『岡山県「第9次岡山県保健医療計画」(2024年3月策定)』『岡山県「県民局・地域事務所の所管(担当)区域」(2026年10月時点)』『岡山労働局「ハローワーク一覧」(2025年4月1日現在)』『岡山県「岡山県毎月流動人口調査 年報」(2019〜2025年)』
県南東部(岡山市・玉野市・備前市など)の採用マーケット
県南東部の2026年7月の倍率は1.25倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。いまの倍率は、4地域の中で最も低い値です。

出典: 弊社作成。元の統計は岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
県南東部は、コロナ前から求人が4地域で最も減った
コロナ前の2019年7月は1.99倍で、コロナ禍の2020年7月に1.37倍まで下がりました。
その後も、2022年7月の1.46倍から4年続けて下がり、1年前は1.32倍でした。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は32.2%減り、求職者は8.6%増えました。求人の減り方は、4地域で最も大きい値です。
ハローワークごとでは、玉野が1.53倍で県内8か所の中で最も高く、和気は0.86倍で最も低い値です。和気では、求職者のほうが多い状態です。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の平均では、フルタイムが1.49倍、パートが1.35倍でした。
県南東部の働く世代は、4地域で最も保たれる推計
推計では、2020年に100人いた県南東部の働く世代は、2035年に91人ほど、2050年に75人ほどになります。減り方は、4地域で最も緩やかな見込みです。
引っ越しの出入りは、2021〜2025年の合計で転出が転入を2,128人上回りました(県内のほかの地域との行き来を含みます)。
2025年の1年間では、日本人は転出が1,100人多く、外国人は転入が1,644人多かったため、合わせると転入が544人多くなっています。
【見解】県南東部は、少しずつ採りやすくなる方向
弊社は、県南東部は少しずつ人を採りやすくなる方向と見ています。根拠は、倍率が2022年7月の1.46倍から4年続けて下がっていることと、働く世代の減り方が4地域で最も小さいことです。ただし、倍率が下がったのは求人が4地域で最も減ったためで、いまも求人のほうが多い状態です。
参考サイト:『岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」』『岡山労働局「令和6年度 労働市場統計年報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『岡山県「岡山県毎月流動人口調査 年報」』
県南西部(倉敷市・笠岡市・総社市など)の採用マーケット
県南西部の2026年7月の倍率は1.26倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が13件ある計算です。県南東部とともに、いまの倍率が低い側にある地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
県南西部は、コロナ前より求職者が16.9%増えた
コロナ前の2019年7月は1.97倍でした。コロナ禍のあとは2023年7月の1.62倍まで持ち直しましたが、そこから3年続けて下がっています。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は25.2%減り、求職者は16.9%増えました(ネットで登録した人も数えるため、その分は多めに出ます)。求人が減り、仕事を探す人が増えたことで、倍率が下がりました。
ハローワーク倉敷中央は、1年前の1.38倍からいまは1.23倍に下がりました。
一方の笠岡は、1年前の1.09倍から1.40倍に上がっています。笠岡の1.40倍は県内8か所で2番目に高く、倉敷中央の1.23倍とは開きがあります。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の平均では、フルタイムが1.42倍、パートが1.46倍で、パートのほうがやや高い値でした。
県南西部の働く世代は、2050年に100人が74人の推計
推計では、2020年に100人いた県南西部の働く世代は、2035年に91人ほど、2050年に74人ほどになります。県南東部とほぼ同じ減り方の見込みです。
引っ越しの出入りでは、2021〜2025年の合計で転入が転出を230人上回りました。5年の合計で転入のほうが多いのは、4地域で県南西部だけです。
ただし2025年の1年間の内訳を見ると、日本人は転出が935人多く、外国人は転入が1,195人多くなっています。日本人の転出を、外国人の転入が上回っている形です。
【見解】県南西部は、採りやすくなる方向
弊社は、県南西部は人を採りやすくなる方向と見ています。根拠は、倍率が2023年7月の1.62倍から3年続けて下がり、求職者がコロナ前より16.9%増えていることです。ただし、笠岡は1.40倍と県内8か所で2番目に高く、同じ県南西部でも採りにくい側の所があります。
参考サイト:『岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」』『岡山労働局「令和6年度 労働市場統計年報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『岡山県「岡山県毎月流動人口調査 年報」』
高梁・新見(高梁市・新見市)の採用マーケット
高梁・新見の2026年7月の倍率は1.37倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が14件ある計算です。美作と並んで、いまの倍率が4地域で最も高い地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
高梁・新見は、コロナ前から求人が30.4%減った
コロナ前の2019年7月は2.06倍で、コロナ禍の2020年7月も1.66倍と、ほかの3地域より高い水準でした。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は30.4%減り、求職者は4.7%増えました。求人の減り方は、県南東部に次いで大きい値です。
1年前は1.54倍でした。ただ、高梁・新見は求人も求職者も1,000前後と規模が小さく、少しの増減で倍率が大きく動きます。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の平均では、フルタイムが1.96倍、パートが0.93倍でした。フルタイムは求人のほうが多く、パートは求職者のほうが多い状態です。
高梁・新見の働く世代は、2050年に半分以下の推計
推計では、2020年に100人いた高梁・新見の働く世代は、2035年に68人ほど、2050年に44人ほどになります。減り方は、4地域で最も大きい見込みです。
引っ越しの出入りでも、2021〜2025年の合計で転出が転入を2,659人上回り、美作に次いで多い転出超過でした。
推計では、2035年に人口の45.7%が65歳以上になります。
【見解】高梁・新見は、最も採りにくくなる方向
弊社は、高梁・新見は4地域で最も人を採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で最も大きい推計(2050年に44人)で、転出も美作に次いで多いことです。ただし求人もコロナ前より30.4%減っており、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。
参考サイト:『岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」』『岡山労働局「令和6年度 労働市場統計年報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『岡山県「岡山県毎月流動人口調査 年報」』
美作(津山市・真庭市・美作市など)の採用マーケット
美作の2026年7月の倍率は1.37倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が14件ある計算です。コロナ前とほぼ同じ倍率が続いている地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
美作は、コロナ前から求人がほとんど減っていない
コロナ前の2019年7月は1.40倍で、コロナ禍の2020年7月も1.33倍と、ほかの3地域ほどは下がりませんでした。
2019年7月から2026年7月にかけて、求人は1.2%減、求職者は1.0%増で、どちらもほぼ横ばいです。求人の減り方は、4地域で最も小さい値です。
美作の数字は、津山市・真庭市・美作市などをまとめて受け持つハローワーク津山の値です。1年前も、いまと同じ1.37倍でした。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の平均では、フルタイムが1.74倍、パートが1.06倍でした。パートは、求人と求職者の数が近い状態です。
美作の働く世代は、2050年に100人が58人の推計
推計では、2020年に100人いた美作の働く世代は、2035年に80人ほど、2050年に58人ほどになります。減り方は、高梁・新見に次いで大きい見込みです。
引っ越しの出入りは、2021〜2025年の合計で転出が転入を4,598人上回り、4地域で最も多い転出超過でした。
【見解】美作は、少しずつ採りにくくなる方向
弊社は、美作は少しずつ人を採りにくくなる方向と見ています。根拠は、求人がコロナ前とほぼ同じ数(1.2%減)のまま、転出が4地域で最も多いことです。ただし、パートの倍率は2024年度の平均で1.06倍と1倍に近く、フルタイムほど求人が多い状態ではありません。
参考サイト:『岡山労働局「雇用情勢(岡山労働局管内)」』『岡山労働局「令和6年度 労働市場統計年報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『岡山県「岡山県毎月流動人口調査 年報」』
まとめ:4地域の今と、弊社の見立て
県内の4地域は、どこも求人のほうが多い状態にあります。いまの倍率で見ると、最も採りやすい側は県南東部、最も採りにくい側は北部の高梁・新見と美作です。この先の向きは、いまの倍率とは分けて、ここ数年の倍率の動きと働く世代の推計から判断しました。弊社は、この先は県南の2地域が採りやすくなる方向、北部の2地域が採りにくくなる方向と見ています。
県南は採りやすく、北部は採りにくくなる方向
| 地域 | いまの倍率(順位)と、弊社の見立て |
|---|---|
| 県南東部 | 1.25倍(最も低い)。少しずつ採りやすくなる方向 |
| 県南西部 | 1.26倍(3番目)。採りやすくなる方向(笠岡は採りにくい側) |
| 高梁・新見 | 1.37倍(美作と並んで最も高い)。4地域で最も採りにくくなる方向(求人の数がいまの水準で続いた場合) |
| 美作 | 1.37倍(高梁・新見と並んで最も高い)。少しずつ採りにくくなる方向 |
いまの倍率の差は小さくても、県南と北部では、ここ数年の動きと働く世代の推計の向きが分かれています。
採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人
地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。
岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。
足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。
地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。
いまの状況をお聞かせいただければ、どう応募を獲得するかの設計から、ご一緒に整理します。まずはお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。