【最新版/エリア別】「岩手県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!

求人を出しても、応募の連絡がなかなか来ない……。同じ岩手県でも、盛岡のまわりと沿岸では事情が違うのではないか、と感じている方もいるはずです。

ハローワークの統計と人口の将来推計という、出どころの違うデータを重ねると、県内4地域それぞれの採用の状況が見えてきます。

本記事では、2026年10月時点の国と岩手労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事でわかること

  • 4地域それぞれの、いまの求人倍率
  • コロナ前から現在までの、倍率と求人の動き
  • 働く世代の将来推計から見た、地域ごとのこれから

岩手県内の市町村で採用に使える補助金・奨励金は、自治体ごとに整理した記事にまとめています。

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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。

県内の求人倍率は、地域で0.88〜1.45倍と開く

2026年7月の有効求人倍率は、4地域のうち県南が1.45倍で最も高く、沿岸が0.88倍で最も低い値です。同じ岩手県の中でも、求人のほうが多い地域と、求職者のほうが多い地域に分かれています。

有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを示す数字です。1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.14倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。

この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言います。いまの倍率が4地域の中でどの位置にあるかは「採りやすい側/採りにくい側」、ここ数年の動きと人口の推計から見た向きは「〜なる方向」と書き分けます。

県全体では、2019年7月から2026年7月にかけて、求人が13.9%減り、求職者が3.0%増えました。

地域は、県が県内を4つに分けている広域振興圏(県央・県南・沿岸・県北)と同じです。倍率は季節で上下するので、年をまたいで比べるときは毎年7月の値どうしで比べます。2020年7月はコロナ禍で求人が急に減った月なので、コロナ前の2019年7月も並べます。

倍率は、パートを含めた求人と仕事を探す人の数から出しています。フルタイムとパートに分けた倍率は、ハローワークごとには公表されていません。仕事を探す人の数は、2021年9月からネットで登録した人も数えているため、それより前と比べて多めに出ます。

有効求人倍率のコロナ前(2019年7月)といま(2026年7月)を並べた図。県全体1.37→1.14倍、県央1.31→1.05倍、県南1.49→1.45倍、沿岸1.32→0.88倍、県北1.26→0.89倍。沿岸と県北は1倍を下回る

出典: 弊社作成。元の統計は岩手労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

※地域の倍率は、地域の中にあるハローワークの数字を足して出しています。遠野市は県南に入りますが、ハローワーク釜石(遠野出張所)の受け持ちのため、倍率は沿岸の数字に入ります(人口と推計は県南で数えます)。また、岩手労働局の資料にある「沿岸部」は久慈も含むため、この記事の沿岸とは範囲が違います。

沿岸と県北のハローワークは、求人も仕事を探す人も千人前後と規模が小さく、少しの増減で倍率が動きやすい所です。

この先の働く世代(15〜64歳)は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた働く世代が何人になるかの見込みです。推計は、2020年までの傾向がこのまま続いた場合の数字です。

働く世代(15〜64歳)が2020年の100人から何人になるかの推計の横棒グラフ。2035年・2050年の順に、県全体78・54人、県央83・61人、県南78・53人、沿岸69・43人、県北64・37人

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

2050年には、県央は61人、県北は37人まで減る推計です。

参考サイト:『岩手労働局「一般職業紹介状況」(2017〜2026年の各7月分)』『岩手労働局「ハローワーク一覧」(2026年10月時点)』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『岩手県「令和7年国勢調査 人口等基本集計結果」(2026年9月29日公表)』

県央(盛岡市・滝沢市・紫波町など)の採用マーケット

県央の2026年7月の倍率は1.05倍で、求人が仕事を探す人をわずかに上回っています。求人と求職者の数が、ほぼ釣り合っている地域です。

県央の図。求人倍率は2019年7月1.31倍、2020年7月0.91倍、2025年7月1.13倍、2026年7月1.05倍。2019年7月から求人は13.2%減、仕事を探す人は8.0%増。働く世代は2035年83人、2050年61人と推計

出典: 弊社作成。元の統計は岩手労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

県央は、求人が減り求職者が増えて1倍に近づく

コロナ前の2019年7月は1.31倍で、コロナ禍の2020年7月は0.91倍まで下がりました。

その後は2024年7月の1.20倍まで持ち直し、そこから2年続けて下がっています。1年前は1.13倍でした。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は13.2%減り、求職者は8.0%増えました。求人が減り、仕事を探す人が増えたことで、倍率が1倍に近づいています。

県央の倍率は、ハローワーク盛岡1か所の数字です。

県央の働く世代は、4地域で最も保たれる推計

推計では、2020年に100人いた県央の働く世代は、2035年に83人ほど、2050年に61人ほどになります。減り方は、4地域で最も緩やかな見込みです。

2025年の国勢調査では、県央の人口は2020年より4.5%減り、推計の見込みより5,089人少ない結果でした。人口の減り方も、4地域で最も小さい値です。

【見解】県央は、いまの状態が続く方向

弊社は、県央は求人と求職者がほぼ釣り合う、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方と、2020年から2025年の人口の減り方が、どちらも4地域で最も小さいことです。ただし、この1年は倍率が1.13倍から1.05倍に下がっており、この動きが続けば採りやすくなる方向に傾くと見ています。

参考サイト:『岩手労働局「一般職業紹介状況」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『岩手県「令和7年国勢調査 人口等基本集計結果」』

県南(奥州市・一関市・北上市など)の採用マーケット

県南の2026年7月の倍率は1.45倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が15件ある計算です。県内で最も、会社の側が選ばれる立場にある地域です。

県南の図。求人倍率は2019年7月1.49倍、2020年7月1.07倍、2025年7月1.26倍、2026年7月1.45倍。2019年7月から求人は5.5%減、仕事を探す人は2.4%減。働く世代は2035年78人、2050年53人と推計

出典: 弊社作成。元の統計は岩手労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

県南は、求人の減り方が4地域で最も小さい

コロナ前の2019年7月は1.49倍で、コロナ禍の2020年7月は1.07倍まで下がりました。

その後は、2021年7月から毎年1.25倍以上で推移しています。1年前は1.26倍で、この1年の上がり方は4地域で最も大きい値です。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は5.5%減り、求職者は2.4%減りました。求人も仕事を探す人も、コロナ前から大きくは変わっていません。

ハローワークごとでは、花巻が1.45倍、水沢が1.38倍です。

北上は1.94倍で県内10か所で最も高く、一関は1.11倍です。同じ県南でも、北上と一関では倍率に大きな開きがあります。

県南の働く世代は、2035年に100人が78人の推計

推計では、2020年に100人いた県南の働く世代は、2035年に78人ほど、2050年に53人ほどになります。減り方は、県全体とほぼ同じ見込みです。

2025年の国勢調査では、県南の人口は2020年より6.9%減り、推計の見込みより2,508人少ない結果でした。

【見解】県南は、採りにくい状態が続く方向

弊社は、県南は採りにくい状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2021年7月から毎年1.25倍以上で、仕事を探す人もコロナ前から増えていない(2.4%減)ことです。ただし、いまの1.45倍はこの1年で大きく上がった値で、1年前の水準まで下がれば、採りにくさは和らぐ方向に傾くと見ています。

参考サイト:『岩手労働局「一般職業紹介状況」』『岩手労働局「ハローワーク一覧」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『岩手県「令和7年国勢調査 人口等基本集計結果」』

沿岸(宮古市・大船渡市・釜石市など)の採用マーケット

沿岸の2026年7月の倍率は0.88倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。4地域で最も低く、求職者のほうが多い地域です。

沿岸の図。求人倍率は2019年7月1.32倍、2020年7月1.02倍、2025年7月0.92倍、2026年7月0.88倍。2019年7月から求人は30.2%減、仕事を探す人は4.0%増。働く世代は2035年69人、2050年43人と推計

出典: 弊社作成。元の統計は岩手労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

沿岸は、求人が5年続けて減り1倍を下回る

コロナ前の2019年7月は1.32倍、コロナ禍の2020年7月は1.02倍で、1年前は0.92倍でした。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は30.2%減り、求職者は4.0%増えました。

ただ、沿岸は東日本大震災(2011年3月)のあとの復興の時期に求人が多く、2017年7月は1.65倍でした。コロナ前からの下がり幅には、その後の求人の落ち着きも含まれている可能性があります(資料は理由を分けていません)。

求人は2021年7月から5年続けて減り、倍率は2023年7月から1倍を下回っています。求人の数が減り続け、求職者のほうが多い状態が続いています。

ハローワークごとでは、宮古が0.94倍、釜石が0.91倍です。

大船渡は0.79倍で、県内10か所で久慈と並んで最も低い値です。

沿岸の働く世代は、4地域で2番目に大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた沿岸の働く世代は、2035年に69人ほど、2050年に43人ほどになります。減り方は、県北に次いで大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、沿岸の人口は2020年より12.1%減り、推計の見込みより5,251人少ない結果でした。2020年から2025年の人口の減り方は、4地域で最も大きい値です。

【見解】沿岸は、いまは採りやすく先は採りにくくなる方向

弊社は、沿岸はいまは採りやすい側、この先は採りにくくなる方向と見ています。根拠は、2020年から2025年の人口の減り方が4地域で最も大きく、働く世代も2番目に大きく減る推計であることです。ただし、求人は2021年7月から5年続けて減っており、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『岩手労働局「一般職業紹介状況」』『岩手労働局「ハローワーク一覧」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『岩手県「令和7年国勢調査 人口等基本集計結果」』

県北(久慈市・二戸市・洋野町など)の採用マーケット

県北の2026年7月の倍率は0.89倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。沿岸とほぼ同じ水準で、求職者のほうが多い地域です。

県北の図。求人倍率は2019年7月1.26倍、2020年7月1.15倍、2025年7月0.91倍、2026年7月0.89倍。2019年7月から求人は30.0%減、仕事を探す人は1.1%減。働く世代は2035年64人、2050年37人と推計

出典: 弊社作成。元の統計は岩手労働局「一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

県北は、求人が減り求職者はほぼ横ばい

コロナ前の2019年7月は1.26倍で、コロナ禍の2020年7月も1.15倍と、1倍を上回っていました。

倍率は2023年7月から1倍を下回り、1年前は0.91倍でした。

2019年7月から2026年7月にかけて、求人は30.0%減り、求職者は1.1%減りました。倍率が下がったのは、主に求人が減ったためです。

ハローワークごとでは、二戸が0.99倍で求人と求職者がほぼ同じ数、久慈は0.79倍で、大船渡と並んで県内で最も低い値です。

県北の働く世代は、2050年に100人が37人の推計

推計では、2020年に100人いた県北の働く世代は、2035年に64人ほど、2050年に37人ほどになります。減り方は、4地域で最も大きい見込みです。

2025年の国勢調査では、県北の人口は2020年より10.9%減り、推計の見込みより660人少ない結果でした。

【見解】県北は、長い目で見て採りにくくなる方向

弊社は、県北は長い目で見て採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で最も大きい推計で、仕事を探す人もコロナ前から増えていない(1.1%減)ことです。ただし、求人もコロナ前より30.0%少なく、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『岩手労働局「一般職業紹介状況」』『岩手労働局「ハローワーク一覧」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『岩手県「令和7年国勢調査 人口等基本集計結果」』

まとめ:4地域の今と、弊社の見立て

いまは、県央と県南は求人のほうが多く、沿岸と県北は求職者のほうが多い状態です。ここでの「採りやすい側」はいまの倍率の低さ、「〜なる方向」はここ数年の動きと働く世代の推計から見た向きです。いまの倍率で見ると、採りやすい側は沿岸と県北(ほぼ同じ値)、最も採りにくい側は県南です。弊社は、この先は沿岸と県北が採りにくくなる方向、県央と県南はいまの状態が続く方向と見ています。

沿岸と県北は採りにくくなり、県央と県南は続く方向

地域 いまの倍率(順位)と、弊社の見立て
県央 1.05倍(2番目に高い)。いまの状態が続く方向(この1年の下がり方が続けば、採りやすくなる方向に傾く)
県南 1.45倍(最も高い)。採りにくい状態が続く方向(一関は北上より採りやすい側)
沿岸 0.88倍(最も低い。県北とほぼ同じ)。いまは採りやすい側、この先は採りにくくなる方向(求人の数がいまの水準で続いた場合)
県北 0.89倍(3番目。沿岸とほぼ同じ)。長い目で見て採りにくくなる方向(求人の数がいまの水準で続いた場合)

同じ岩手県でも、県央・県南と、沿岸・県北とでは、いまの位置もこの先の向きも違います。

採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人

地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。

岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。

足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。

地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。

いまの状況をお聞かせいただければ、どう応募を獲得するかの設計から、ご一緒に整理します。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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