【最新版/エリア別】「富山県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!

求人を出してしばらく待っても、応募の連絡が来ない……。同じ富山県でも、富山市の周りと県の東や西とでは事情が違うのではないかと感じている方もいるはずです。

ハローワークの統計に、県の人口の調査と国の将来推計という出どころの違うデータを重ねると、県内4地域それぞれの採用の状況が見えてきます。

本記事では、2026年10月時点の国と富山労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事でわかること

  • 4地域それぞれの、2025年度の求人倍率
  • コロナ前の2019年度からの、倍率の動き
  • 働く世代の将来推計から見た、地域のこれから

富山県内の市町村で採用に使える補助金・奨励金は、市町村ごとに整理した記事にまとめています。

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※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。

県内の求人倍率は、地域で1.52〜1.81倍と開く

この記事で使う有効求人倍率は、パートを除いた、年度の平均の値です。2025年度(2025年4月〜2026年3月)の平均では、4地域のうち高岡が1.81倍で最も高く、砺波が1.52倍で最も低い値でした。4地域とも求人のほうが多いものの、その多さは地域で違います。

有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを表す数字です。1倍でちょうど釣り合い、1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.67倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が17件ある計算です。

パートを除くと、倍率は高めに出ます。2025年度の県全体は、パートを含めると1.47倍、パートだけでは1.21倍でした。

この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と表します。1倍を超えている限り、採りやすい地域でも求人のほうが多いことは変わりません。また、いまの倍率が4地域の中でどの位置にあるかを「〜側」、ここ数年の推移と働く世代の推計を地域どうしで比べた向きを「〜方向」と書き分けます。

地域は、県の医療計画などで使われている4つの圏域(新川・富山・高岡・砺波)に合わせました。倍率は季節で上下するので、年をまたいで比べるときは、4月から翌年3月までの年度の平均どうしで比べます。

コロナ禍で求人が急に減った2020年度だけでなく、コロナ前の2019年度も並べます。2019年度には、コロナが広がり始めた2020年2〜3月も含まれます。

有効求人倍率(パートを除く年度平均)のコロナ前(2019年度)といま(2025年度)を並べた図。県全体1.72→1.67倍、新川1.75→1.68倍、富山1.66→1.64倍、高岡1.82→1.81倍、砺波1.70→1.52倍

出典: 弊社作成。元の統計は富山労働局「業務概況(資料編)」のページ(2026年10月時点)

※地域の数字は、ハローワークの受け持ちで分けています。4地域とも、受け持ちの市町村と地域の区切りが一致しており、新川は魚津、富山は富山と滑川、高岡は高岡と氷見、砺波は砺波(小矢部出張所を含む)のハローワークの数字です。

※求職者の数には、2021年9月から、ハローワークに来ずにネットで登録した人も入っています。

月ごとの値では、パートを含む県全体の2026年7月の倍率は1.46倍で、前の年の7月の1.48倍と近い値でした。月の値は季節で動くため、この記事では年度の平均を中心に見ていきます。

この先の働く世代は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた15〜64歳が何人になるかの見込みです。

働く世代(15〜64歳)が2020年の100人から何人になるかの推計の横棒グラフ。2035年・2050年の順に、県全体84・65人、新川78・55人、富山88・71人、高岡83・62人、砺波79・55人

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

2050年には、富山は71人、新川と砺波は55人まで減る推計です。

参考サイト:『富山労働局「業務概況(資料編)」(令和2・4・6・7年度版)』『富山労働局「労働市場月報」(2026年7月分)』『社人研「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『富山県「令和7年 富山県の人口」(2025年10月1日現在)』『富山県「富山県医療計画」二次医療圏と構成市町村(2026年10月時点)』『富山労働局「管轄地域と所在地一覧」(2026年10月時点)』

新川(魚津市・黒部市・入善町など)の採用マーケット

新川の2025年度の平均の倍率は1.68倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が17件ある計算でした。倍率は4地域で2番目に高く、1年前からの上がり幅は最も大きい地域です。

新川の図。パートを除く年度平均の倍率は2019年度1.75倍、2020年度1.20倍、2025年度1.68倍。2019年度から求人の数は13.8%減、仕事を探す人の数は10.0%減。働く世代は2035年78人、2050年55人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は富山労働局「業務概況(資料編)」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

新川は、求人と求職者がそろって減った

コロナ前の2019年度は1.75倍で、コロナ禍の2020年度は1.20倍でした。

その後は上がり下がりを繰り返し、1年前の2024年度の1.53倍から、2025年度に大きく上がりました。

2019年度から2025年度にかけて、求人は13.8%減り、求職者も10.0%減りました。求人の減り方は、4地域で最も大きい値です。

パートの倍率は、2025年度の平均で1.02倍でした。パートに限ると、求人と求職者の数はほぼ釣り合っています。

新川の働く世代は、4地域で最も大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた新川の働く世代は、2035年に78人ほど、2050年に55人ほどになります。減り方は、4地域で最も大きい見込みです。

県が毎年出している推計値(国勢調査の値ではありません)では、2025年10月1日の新川の人口は、上の推計の見込みより1,610人少ない値でした。

2024年10月から2025年9月までの1年間では、転出が転入を487人上回りました(県内のほかの地域との行き来を含みます)。2025年の人口は、すでに推計の見込みを下回っています。

【見解】新川は、最も採りにくくなる方向

弊社は、新川は4地域で最も採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で最も大きい推計で、2025年の人口(県の推計値)もすでに見込みを1,610人下回っていることです。ただし求人の減り方も4地域で最も大きく、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『富山労働局「業務概況(資料編)」』『富山労働局「労働市場月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『富山県「令和7年 富山県の人口」』

富山(富山市・滑川市・立山町など)の採用マーケット

富山地域の2025年度の平均の倍率は1.64倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が16件ある計算でした。倍率は、コロナ前の2019年度とほぼ同じ水準まで戻っています。

富山地域の図。パートを除く年度平均の倍率は2019年度1.66倍、2020年度1.18倍、2025年度1.64倍。2019年度から求人の数は4.5%減、仕事を探す人の数は3.2%減。働く世代は2035年88人、2050年71人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は富山労働局「業務概況(資料編)」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

富山地域は、横ばいのあと2025年度に上がった

コロナ前の2019年度は1.66倍で、コロナ禍の2020年度は1.18倍でした。

2022〜2024年度は1.51〜1.53倍の横ばいが続き、2025年度に上がりました。

2019年度から2025年度にかけて、求人は4.5%、求職者は3.2%減りました。求人の減り方は、4地域で最も小さい値です。

地域の中では、滑川市などを受け持つハローワーク滑川が1.43倍で、県内6か所のハローワークで最も低い値でした。地域全体のパートの倍率は、2025年度の平均で1.33倍で、パートでも求人のほうが多い状態でした。

月ごとの値では、パートを含む2026年7月の倍率は1.51倍で、前の年の7月と同じでした。

富山地域の働く世代は、4地域で最も緩やかに減る推計

推計では、2020年に100人いた富山地域の働く世代は、2035年に88人ほど、2050年に71人ほどになります。減り方は、4地域で最も緩やかです。

2024年10月から2025年9月までの1年間では、転入が転出を857人上回りました。4地域で転入のほうが多いのは、富山地域だけです。

県の推計値では、2025年10月1日の人口は、上の推計の見込みより3,077人多い値でした。4地域の中で、働く世代が最も保たれる見込みの地域です。

【見解】富山地域は、いまの状態が続く方向

弊社は、富山地域はいまの状態が続く方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が4地域で最も緩やかで、転入が転出を857人上回る唯一の地域であることです。ただし、2025年度は倍率が1.64倍に上がっており、採りやすくなる方向とまでは言えません。

参考サイト:『富山労働局「業務概況(資料編)」』『富山労働局「労働市場月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『富山県「令和7年 富山県の人口」』

高岡(高岡市・射水市・氷見市)の採用マーケット

高岡地域の2025年度の平均の倍率は1.81倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が18件ある計算でした。4地域で最も倍率が高く、会社の側が選ばれる立場が強い地域です。

高岡地域の図。パートを除く年度平均の倍率は2019年度1.82倍、2020年度1.29倍、2025年度1.81倍。2019年度から求人の数は9.5%減、仕事を探す人の数は8.6%減。働く世代は2035年83人、2050年62人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は富山労働局「業務概況(資料編)」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

高岡地域は、コロナ前とほぼ同じ倍率に戻った

コロナ前の2019年度は1.82倍で、コロナ禍の2020年度は1.29倍でした。

1年前の2024年度は1.78倍で、2025年度にはコロナ前とほぼ同じ水準になりました。

2019年度から2025年度にかけて、求人は9.5%、求職者は8.6%減りました。求人と求職者が近い割合で減り、倍率は高いまま保たれています。

高岡市と射水市を受け持つハローワーク高岡は1.83倍で、県内6か所のハローワークで最も高い値でした。地域全体のパートの倍率は、2025年度の平均で1.24倍でした。

月ごとの値では、パートを含む2026年7月の倍率は1.47倍で、前の年の7月より下がりました。7月どうしで比べると、求人は7.0%減っています。

高岡地域の働く世代は、県全体よりやや速く減る推計

推計では、2020年に100人いた高岡地域の働く世代は、2035年に83人ほど、2050年に62人ほどになります。減り方は4地域で3番目で、県全体よりやや速い見込みです。

2024年10月から2025年9月までの1年間では、転出が転入を152人上回りました。

県の推計値では、2025年10月1日の人口は、上の推計の見込みより1,030人少ない値でした。2025年の人口は、推計の見込みをやや下回っています。

【見解】高岡地域は、採りにくい状態が続く方向

弊社は、高岡地域は採りにくい状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が4地域で最も高い1.81倍で、コロナ前の1.82倍とほぼ同じ水準まで戻っていることです。ただし、働く世代の減り方は4地域で3番目で、新川・砺波ほど速くは減らない推計です。

参考サイト:『富山労働局「業務概況(資料編)」』『富山労働局「労働市場月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『富山県「令和7年 富山県の人口」』

砺波(砺波市・南砺市・小矢部市)の採用マーケット

砺波地域の2025年度の平均の倍率は1.52倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が15件ある計算でした。4地域の中で、いまの倍率が最も低い地域です。

砺波地域の図。パートを除く年度平均の倍率は2019年度1.70倍、2020年度1.36倍、2025年度1.52倍。2019年度から求人の数は5.4%減、仕事を探す人の数は5.2%増。働く世代は2035年79人、2050年55人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は富山労働局「業務概況(資料編)」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

砺波地域は、2年下がったあと横ばいになった

コロナ前の2019年度は1.70倍で、コロナ禍の2020年度は1.36倍でした。

その後は2022年度の1.64倍から2024年度の1.53倍まで2年続けて下がり、2025年度は1.52倍とほぼ横ばいでした。コロナ前からの下がり幅は、4地域で最も大きい値です。

2019年度から2025年度にかけて、求人は5.4%減り、求職者は5.2%増えました。4地域で求職者が増えたのは、砺波地域だけです。

パートの倍率は、2025年度の平均で0.86倍で、求職者のほうが多い状態でした。4地域でパートが1倍を下回るのは、砺波地域だけです。

砺波地域の働く世代は、2番目に大きく減る推計

推計では、2020年に100人いた砺波地域の働く世代は、2035年に79人ほど、2050年に55人ほどになり、減り方は4地域で2番目に大きい見込みです。

2024年10月から2025年9月までの1年間では、転出が転入を334人上回りました。

県の推計値では、2025年10月1日の人口は、上の推計の見込みより175人多い値でした。人口は、ほぼ推計の見込みどおりに減っています。

【見解】砺波地域は、採りやすい状態が続く方向

弊社は、砺波地域は4地域で最も採りやすい側にあり、その状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率がコロナ前の1.70倍から1.52倍まで下がり、求職者が増えたのも砺波地域だけであることです。ただし、働く世代は4地域で2番目に大きく減る推計で、この状態が長く続くとは限りません。

参考サイト:『富山労働局「業務概況(資料編)」』『富山労働局「労働市場月報」』『社人研「日本の地域別将来推計人口」』『富山県「令和7年 富山県の人口」』

まとめ:4地域の今と、弊社の見立て

4地域とも、2025年度の平均では求人のほうが多い状態でした。ここでの「〜側」はいまの倍率の4地域の中での位置、「〜方向」はここ数年の推移と働く世代の推計を地域どうしで比べた向きです。いまの倍率で見ると、最も採りやすい側は砺波、最も採りにくい側は高岡です。弊社は、新川は採りにくくなる方向、砺波は採りやすい状態が続く方向と見ています。高岡は採りにくい状態が続く方向、富山地域はいまの状態が続く方向です。

新川は採りにくくなる方向、砺波は採りやすいまま

地域 いまの倍率(順位)と、弊社の見立て
新川 1.68倍(2番目に高い)。最も採りにくくなる方向(求人の数がいまの水準で続く場合)
富山 1.64倍(3番目)。いまの状態が続く方向
高岡 1.81倍(最も高い)。採りにくい状態が続く方向
砺波 1.52倍(最も低い)。いまは最も採りやすい側で、その状態が続く方向

自社のある地域の行から読んでいただくと、採用を考えるときの前提がつかみやすくなると思います。

採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人

地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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