【最新版/エリア別】「群馬県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!

求人を出してしばらくたつのに、応募の連絡が来ない……。前橋・高崎のあたりと、吾妻や利根沼田とでは事情が違うのでは、と気になっている方もいるはずです。

ハローワークの統計と人口の将来推計という、出どころの違うデータを組み合わせると、県内5地域の採用の状況が見えてきます。

本記事では、2026年10月時点の国と群馬労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!

この記事でわかること

  • 5地域それぞれの、いまの求人倍率
  • コロナ前の2019年から現在までの、倍率の動き
  • 働く世代の将来推計から見た、地域ごとのこれから

※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。

目次

県内の求人倍率は、地域で1.07〜1.60倍と開く

2026年7月の有効求人倍率は、5地域のうち吾妻の1.60倍が最も高く、東部の1.07倍が最も低い値です。同じ群馬県でも、求人と仕事を探す人の釣り合いは地域で違います。

有効求人倍率は、仕事を探す人1人に対する求人の数です。1倍で両者が釣り合い、1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。下回ると、求職者のほうが多い状態です。

県全体の1.23倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が12件ある計算です。

5地域とも1倍を上回りますが、ハローワークごとに見ると、桐生(0.87倍)と渋川(0.76倍)は1倍を下回ります。

この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言います。いまの倍率の位置は「〜側」、推移と推計から見た向きは「〜なる方向」と書き分けます。

地域は、県が統計や計画で使う中部・西部・吾妻・利根沼田・東部の5つで、地域の数字は各地域のハローワークの数字を足したものです。

倍率は季節で上下するので、毎年7月の値どうしで比べ、コロナ前の2019年7月も並べます。2021年9月からは、ネットで登録した求職者も数に入り、その分多めに出ます。

吾妻は仕事を探す人が500人前後、利根沼田は1,000人前後と少なく、1年ごとの上下が大きめに出ます。

「フルタイム」の倍率はパートを除いて数えた値で、正社員だけの倍率ではありません。求人は受け付けたハローワークで数えるため、働く場所と違う地域に入る求人もあります。

有効求人倍率のコロナ前(2019年7月)といま(2026年7月)を並べた図。県全体1.63→1.23倍、中部1.55→1.09倍、西部1.91→1.56倍、吾妻2.65→1.60倍、利根沼田1.47→1.17倍、東部1.41→1.07倍

出典: 弊社作成。元の統計は群馬労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)

※県内12か所のハローワークの受け持ちは、どれも1つの地域に収まります(高崎市の新町・吉井町はハローワーク藤岡の受け持ちですが、どちらも西部です)。

働く世代(15〜64歳)は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年に100人いた働く世代が何人になるかを見ます。転入・転出は県の移動人口調査の値で、県内のほかの地域との引っ越しを含み、各年は前の年の10月〜その年の9月の集計です。

働く世代(15〜64歳)が2020年の100人から何人になるかの推計の横棒グラフ。2035年・2050年の順に、県全体87・68人、中部89・72人、西部87・70人、吾妻68・44人、利根沼田71・46人、東部87・68人

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

2050年の働く世代は、中部で72人、吾妻では44人になる推計です。

参考サイト:『群馬労働局「労働市場月報」(2018〜2026年の各7月分)』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『群馬労働局「群馬県内のハローワーク」(2026年10月時点)』『群馬県統計課「市町村民経済計算」の地域区分(2026年10月時点)』『群馬県統計課「群馬県移動人口調査」(2019〜2024年の年報)』

中部(前橋市・伊勢崎市・渋川市など)の採用マーケット

中部の2026年7月の倍率は1.09倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。東部とほぼ同じ水準で、求人のほうがやや多い地域です。

中部の図。倍率は2019年7月1.55倍、2020年7月0.98倍、2025年7月1.12倍、2026年7月1.09倍。2019年7月から求人23.5%減、仕事を探す人8.3%増。働く世代は2035年89人、2050年72人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は群馬労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

中部は、2023年から3年続けて倍率が下がった

コロナ前の2019年7月は1.55倍で、1年前の2025年7月は1.12倍でした。

倍率は2023年7月の1.27倍から、3年続けて下がっています。

コロナ前より求人は23.5%減り、求職者は8.3%増えました。

1年前と比べると、求人は3.5%減り、仕事を探す人は0.9%減っています。

いまはフルタイムが1.19倍、パートが0.96倍です。

ハローワークごとでは、渋川の0.76倍から伊勢崎の1.32倍まで開きがあります。渋川では、求職者のほうが多い状態です。

中部の働く世代は、5地域で最も保たれる推計

2020年に100人いた中部の働く世代は、2035年に89人、2050年に72人ほどになる推計です。

転入・転出は、2020〜2024年の5年の合計で、転入が転出を7,771人上回りました。2019年から毎年、転入のほうが多い地域です。

【見解】中部は、求人がやや多い状態が続く方向

弊社は、中部は求人のほうがやや多い状態が続く方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が5地域で最も小さい推計で、2019年から毎年、転入が転出を上回っていることです。ただし、倍率は2023年7月の1.27倍から3年続けて下がっており、この下げが続けば採りやすくなる方向に傾きます。

参考サイト:『群馬労働局「労働市場月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『群馬県統計課「群馬県移動人口調査」』

西部(高崎市・藤岡市・富岡市など)の採用マーケット

西部の2026年7月の倍率は1.56倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が16件ある計算です。吾妻とほぼ同じ高さで、会社の側が選ばれる立場にある地域です。

西部の図。倍率は2019年7月1.91倍、2020年7月1.39倍、2025年7月1.46倍、2026年7月1.56倍。2019年7月から求人9.2%減、仕事を探す人11.1%増。働く世代は2035年87人、2050年70人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は群馬労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

西部は、フルタイムの倍率がコロナ前と同じ

コロナ前の2019年7月は1.91倍で、1年前の2025年7月は1.46倍でした。

倍率は2021年7月から、1.46〜1.68倍の間で動いています。

コロナ前より求人は9.2%減り、求職者は11.1%増えました。求人の減り方は、5地域で最も小さい値です。

1年前と比べると、求人は6.5%増え、仕事を探す人は0.3%減っています。

いまはフルタイムが1.58倍、パートが1.53倍です。フルタイムの倍率は、コロナ前の2019年7月と同じ値です。

ハローワークごとでは、安中の1.21倍から高崎の1.61倍まで開きがあります。

西部の働く世代は、2050年に100人が70人の推計

2020年に100人いた西部の働く世代は、2035年に87人、2050年に70人ほどになる推計です。

転入・転出は、2020〜2024年の5年の合計で、転入が転出を2,755人上回りました。2020年から毎年、転入のほうが多い地域です。

【見解】西部は、採りにくい状態が続く方向

弊社は、西部は採りにくい側のまま、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2021年7月から1.46〜1.68倍の間で動き、フルタイムの倍率もコロナ前と変わらないことです。ただし、この1年で求人が増えて倍率が上がっており、この動きが続けば採りにくくなる方向に傾きます。

参考サイト:『群馬労働局「労働市場月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『群馬県統計課「群馬県移動人口調査」』

吾妻(中之条町・草津町など)の採用マーケット

吾妻の2026年7月の倍率は1.60倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が16件ある計算です。5地域で最も倍率が高く、会社の側が選ばれる立場にある地域です。

吾妻の図。倍率は2019年7月2.65倍、2020年7月1.41倍、2025年7月1.59倍、2026年7月1.60倍。2019年7月から求人30.5%減、仕事を探す人14.8%増。働く世代は2035年68人、2050年44人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は群馬労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

吾妻は、2023年から1.44〜1.60倍の間で動く

コロナ前の2019年7月は2.65倍で、1年前の2025年7月は1.59倍でした。

2019年7月は、2018年以降の7月で最も高い値です。2023年7月からは1.44〜1.60倍の間で動いています。

コロナ前より求人は30.5%減り、求職者は14.8%増えました。求人の減り方は、5地域で最も大きい値です。

1年前と比べると、求人は1.1%減り、仕事を探す人は2.1%減っています。

いまはフルタイムが1.50倍、パートが1.73倍です。フルタイムよりパートのほうが、倍率が高い地域です。

吾妻の働く世代は、5地域で最も大きく減る推計

2020年に100人いた吾妻の働く世代は、2035年に68人、2050年に44人ほどになる推計です。

転入・転出は、2020〜2024年の5年の合計で、転出が転入を873人上回り、5地域で2番目に多い転出です。年ごとでは、2024年に転入のほうが多くなりました。

【見解】吾妻は、採りにくい側のまま、採りにくくなる方向

弊社は、吾妻は5地域で最も採りにくい側のまま、採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が5地域で最も大きい推計で、転出が転入を上回る数も2番目に多いことです。ただし、求人はコロナ前より30.5%減っており、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。

参考サイト:『群馬労働局「労働市場月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『群馬県統計課「群馬県移動人口調査」』

利根沼田(沼田市・みなかみ町など)の採用マーケット

利根沼田の2026年7月の倍率は1.17倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が12件ある計算です。5地域の中ほどの倍率で、求人のほうが多い地域です。

利根沼田の図。倍率は2019年7月1.47倍、2020年7月1.09倍、2025年7月1.32倍、2026年7月1.17倍。2019年7月から求人19.2%減、仕事を探す人2.0%増。働く世代は2035年71人、2050年46人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は群馬労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

利根沼田は、年によって倍率が大きく上下する

コロナ前の2019年7月は1.47倍で、1年前の2025年7月は1.32倍でした。

2018年以降の7月で最も高いのは2022年の1.82倍で、年によって大きく上下しています。

コロナ前より求人は19.2%減り、求職者は2.0%増えました。

1年前と比べると、求人は1.6%増え、仕事を探す人は15.1%増えています。

いまはフルタイムが1.37倍、パートが0.94倍です。

利根沼田の働く世代は、2番目に大きく減る推計

2020年に100人いた利根沼田の働く世代は、2035年に71人、2050年に46人ほどになる推計です。

転入・転出は、2020〜2024年の5年の合計で、転出が転入を1,965人上回り、5地域で最も多い転出です。2019年から毎年、転出のほうが多い地域です。

【見解】利根沼田は、採りにくくなる方向

弊社は、利根沼田は求人の数がいまの水準で続けば、採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が5地域で2番目に大きい推計で、2019年から毎年、転出が転入を上回っていることです。ただし、求人はコロナ前より19.2%減っており、この減り方が続けば、いまの状態にとどまる方向に傾きます。

参考サイト:『群馬労働局「労働市場月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『群馬県統計課「群馬県移動人口調査」』

東部(太田市・桐生市・館林市など)の採用マーケット

東部の2026年7月の倍率は1.07倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。5地域で最も倍率が低く、求人と求職者の数が近い地域です。

東部の図。倍率は2019年7月1.41倍、2020年7月0.87倍、2025年7月1.03倍、2026年7月1.07倍。2019年7月から求人17.4%減、仕事を探す人9.5%増。働く世代は2035年87人、2050年68人の推計

出典: 弊社作成。元の統計は群馬労働局「労働市場月報」のページ(2026年10月時点)

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)

東部は、2024年から1倍をわずかに上回る水準

コロナ前の2019年7月は1.41倍で、1年前の2025年7月は1.03倍でした。

倍率は2024年7月から、1.03〜1.07倍の間で動いています。

コロナ前より求人は17.4%減り、求職者は9.5%増えました。

1年前と比べると、求人は5.9%減り、仕事を探す人は9.1%減っています。

いまはフルタイムが1.13倍、パートが0.97倍です。

ハローワークごとでは、桐生の0.87倍から館林の1.29倍まで開きがあります。桐生では、求職者のほうが多い状態です。

東部の働く世代は、県全体と同じ速さで減る推計

2020年に100人いた東部の働く世代は、2035年に87人、2050年に68人ほどになる推計で、県全体と同じ見込みです。

転入・転出は、2020〜2024年の5年の合計で、転入が転出を2,461人上回りました。2023年から、転入のほうが多くなっています。

【見解】東部は、最も採りやすい側のまま続く方向

弊社は、東部は最も採りやすい側のまま、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2024年7月から1.03〜1.07倍の間で動き、働く世代の推計も県全体と同じ値であることです。ただし、この1年で仕事を探す人が減っており、この減り方が続けば採りにくくなる方向に傾きます。

参考サイト:『群馬労働局「労働市場月報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『群馬県統計課「群馬県移動人口調査」』

まとめ:5地域の今と、弊社の見立て

5地域とも、いまは求人のほうが多い状態です。ここでの「〜側」はいまの倍率の位置、「〜なる方向」は推移と推計から見た向きです。いまの倍率で見ると、採りやすい側には東部と中部がほぼ同じ高さで並び、最も採りにくい側は吾妻です。弊社は、吾妻と利根沼田は採りにくくなる方向、中部・西部・東部はいまの状態が続く方向と見ています。

吾妻と利根沼田は採りにくくなり、ほかは続く方向

地域 いまの倍率(順位)と、弊社の見立て
中部 1.09倍(4番目)。求人のほうがやや多い状態が続く方向
西部 1.56倍(2番目)。採りにくい側のまま、いまの状態が続く方向
吾妻 1.60倍(最も高い)。最も採りにくい側のまま、採りにくくなる方向
利根沼田 1.17倍(3番目)。求人の数がいまの水準で続けば、採りにくくなる方向
東部 1.07倍(最も低い)。最も採りやすい側のまま、いまの状態が続く方向

自社のある地域の行が、いまの位置とこの先の向きを示します。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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