【最新版/エリア別】「奈良県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!
求人を出して何週間たっても、応募の連絡が来ない……。奈良市の周りと吉野の山あいとでは事情が違うはずですが、自社のある地域はどうなのか、気になっている方もいると思います。
ハローワークの統計と人口の将来推計という、出どころの違うデータを組み合わせると、県内5地域それぞれの採用の様子が見えてきます。
本記事では、2026年10月時点の国と奈良労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!
この記事でわかること
- 5地域それぞれの、いまの求人倍率と県内での位置
- コロナ前から現在までの、倍率と求人・求職者の動き
- 働く世代の将来推計から見た、地域のこれから
奈良県内の市町村で採用に使える補助金・奨励金は、自治体ごとに整理した記事にまとめています。
【5選】「奈良県」で採用活動に使える補助金は?求人広告・人材紹介・副業人材の費用をまとめて紹介!
奈良県で求人広告の掲載料や人材紹介の手数料に、半分でも補助が出ないか。そう思って県や市町村のページを開いたものの、並んでいるのは雇った人が1年続いたかどうかに出る奨励金ばかりで、募集の費用に使えるものが見当たらない……。そこで手が止まっている方は多いと思います。 県と市町村の制度を数え直すと、
※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。
県内の求人倍率は、地域で0.86〜1.56倍と開く
2026年7月の有効求人倍率は、5地域のうち五條・吉野が1.56倍で最も高く、大和高田・橿原が0.86倍で最も低い値です。同じ奈良県の中でも、求人と仕事を探す人の釣り合いは地域で違います。
有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるかを示す数字で、1倍ちょうどなら両者が釣り合っています。1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。県全体の1.07倍は、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。
この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言います。いまの倍率が5地域の中でどの位置にあるかは「〜側」、ここ数年の推移と働く世代の推計から見た向きは「〜なる方向」と呼び分けます。
地域は、県内5か所のハローワークの受け持ちで分けた5つです。倍率はハローワークごとに公表されているため、県の5つの保健医療圏ではなく、この分け方にしました。
地域の倍率は、地元のハローワークで受け付けた求人と、仕事を探す人の釣り合いです。大阪府など県外に本社や事業所がある会社が県外のハローワークに出した求人は、県内で働く仕事でもこの数字に入りません。また奈良県は県外へ通勤・通学する人が総人口の14.7%と多く、仕事を探す人には県外で働きたい人も含まれます。
倍率は季節で上下するので毎年7月どうしで比べ、コロナ前の2019年7月も並べます。仕事を探す人の数は、2021年9月からネットで登録した人も数えているため、それより前と比べて多めに出ます。
県全体の1.07倍は、コロナ禍の2020年7月と同じ水準です。コロナ前の2019年7月は1.43倍でした。

出典: 弊社作成。元の統計は奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)
※県の保健医療圏の区分とは、一部の市町村の入る地域が違います。生駒市・天理市・山添村は「奈良・生駒」、上牧町・王寺町・河合町は「大和高田・橿原」、東吉野村は「桜井・宇陀」の節をご覧ください。
働く世代(15〜64歳)のこれからは、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2020年を100人としたときの人数で示します。いまの傾向が続いた場合の見込みです。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
2050年には、奈良・生駒でも63人、五條・吉野では30人まで減る推計です。
参考サイト:『奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」(2017〜2026年の各7月分)』『奈良労働局「労働市場年報」(2023〜2025年度)』『厚生労働省「公共職業安定所管轄一覧(奈良)」(2026年10月時点)』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『総務省統計局「令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計 結果の概要」(2020年10月1日)』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」(2025年10月1日)』
奈良・生駒(天理市・山添村を含む)の採用マーケット
奈良・生駒の2026年7月の倍率は1.20倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が12件ある計算です。倍率は5地域で2番目に高く、コロナ禍の頃とほぼ同じ水準です。

出典: 弊社作成。元の統計は奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
奈良・生駒は、4年続けて倍率が少しずつ下がった
コロナ前の2019年7月は1.54倍で、コロナ禍の2020年7月は1.17倍でした。
2022年7月の1.31倍からは、1年前の1.24倍を含めて4年続けて下がっています。
県全体も、2022年7月の1.22倍から1.07倍に下がりました。
2019年7月と比べて、求人は10.0%減り、求職者は16.0%増えました。求人の減り方は、5地域で最も小さい値です。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)の平均では、フルタイムが1.39倍、パートが1.23倍でした。
奈良・生駒の働く世代は、5地域で最も保たれる推計
奈良・生駒の働く世代は2020年の100人から、2035年に84人ほど、2050年に63人ほどになります。減り方は、5地域で最も緩やかな見込みです。
2025年の国勢調査では、人口は2020年より4.3%減り、推計の見込みより5,381人少ない結果でした。
【見解】奈良・生駒は、2番目に高い側のまま続く方向
弊社は、奈良・生駒は5地域で2番目に高い倍率のまま、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、求人の減り方が5地域で最も小さく、働く世代の減り方も最も緩やかで、求人と働き手が保たれていることです。ただし倍率は2022年7月の1.31倍から4年続けて下がっており、この動きが続けば採りやすくなる方向に傾きます。
参考サイト:『奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」』『奈良労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』
大和郡山・斑鳩(三郷町・平群町など)の採用マーケット
大和郡山・斑鳩の2026年7月の倍率は1.12倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が11件ある計算です。倍率は5地域で3番目で、求人のほうがやや多い地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
大和郡山・斑鳩は、2023年から同じ幅で上下している
コロナ前の2019年7月は1.67倍で、コロナ禍の2020年7月は1.11倍でした。
2023年7月からは1.05〜1.16倍の間で上下しており、1年前は1.16倍でした。ここ4年は、上にも下にも大きく動いていません。
2019年7月と比べて、求人は22.6%減り、求職者は15.4%増えました。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)の平均では、フルタイムが1.08倍、パートが1.14倍でした。
大和郡山・斑鳩の働く世代は、県全体並みに減る推計
大和郡山・斑鳩の働く世代は2020年の100人から、2035年に82人ほど、2050年に59人ほどになります。
減り方は5地域で3番目で、県全体の81人・60人に近い見込みです。
2025年の国勢調査では、人口は2020年より3.1%減り、推計の見込みより1,049人多い結果でした。
【見解】大和郡山・斑鳩は、いまの状態が続く方向
弊社は、大和郡山・斑鳩は、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2023年7月から1.05〜1.16倍の幅に収まり、働く世代の減り方も5地域で3番目と中ほどであることです。ただし、仕事を探す人が減り始めれば、採りにくくなる方向に傾きます。
参考サイト:『奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」』『奈良労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』
大和高田・橿原(香芝市・王寺町など)の採用マーケット
大和高田・橿原の2026年7月の倍率は0.86倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が9件ある計算です。5地域で唯一、求職者のほうが多い地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
大和高田・橿原は、4年続けて1倍を下回っている
コロナ前の2019年7月は1.16倍で、いまの0.86倍は、コロナ禍の2020年7月と同じ値です。
1年前は0.92倍で、2023年7月から4年続けて1倍を下回っています。
2019年7月と比べて、求人は13.1%減り、求職者は17.7%増えました。求人が減り、仕事を探す人が増えて、1倍を下回る状態が続いています。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)の平均では、フルタイムが0.91倍、パートが0.94倍でした。どちらも求職者のほうが多い状態です。
大和高田・橿原の働く世代は、2番目に緩やかに減る推計
大和高田・橿原の働く世代は2020年の100人から、2035年に83人ほど、2050年に62人ほどになります。減り方は、5地域で2番目に緩やかな見込みです。
2025年の国勢調査では、人口は2020年より3.1%減り、推計の見込みより502人少ない結果でした。
【見解】大和高田・橿原は、採りやすい側のまま続く方向
弊社は、大和高田・橿原は5地域で最も採りやすい側にあり、その状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率が2023年7月から4年続けて1倍を下回り、働く世代の減り方も5地域で2番目に緩やかなことです。ただし、ここ数年の求職者の増え方が止まれば、採りにくくなる方向に傾きます。
参考サイト:『奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」』『奈良労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』
桜井・宇陀(田原本町・東吉野村など)の採用マーケット
桜井・宇陀の2026年7月の倍率は1.01倍で、1倍をわずかに上回ります。求人と仕事を探す人が、ほぼ同じ数の地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
桜井・宇陀は、いまの倍率がコロナ禍の頃より低い
コロナ前の2019年7月は1.46倍で、コロナ禍の2020年7月は1.28倍でした。5地域で唯一、いまの倍率がコロナ禍の2020年7月を下回っています。
2022年7月の1.24倍から下がり、2024年7月からは横ばいで、1年前も1.02倍でした。
2019年7月と比べて、求人は25.4%減り、求職者は7.4%増えました。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)の平均では、フルタイムが0.99倍でほぼ同じ数、パートは1.18倍で求人のほうが多い状態でした。
桜井・宇陀の働く世代は、2050年に半分を下回る推計
桜井・宇陀の働く世代は2020年の100人から、2035年に75人ほど、2050年に49人ほどになります。減り方は、5地域で2番目に大きい見込みです。
2025年の国勢調査では、人口は2020年より5.7%減り、推計の見込みより769人多い結果でした。
【見解】桜井・宇陀は、長い目で見て採りにくくなる方向
弊社は、桜井・宇陀は長い目で見て、採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が5地域で2番目に大きい推計で、2025年までの5年の人口の減り方(5.7%)も2番目に大きいことです。ただし倍率は2022年7月から下がっており、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。
参考サイト:『奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」』『奈良労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』
五條・吉野(大淀町・十津川村など)の採用マーケット
五條・吉野の2026年7月の倍率は1.56倍で、仕事を探す人10人に対して、求人が16件ある計算です。県内で最も、会社の側が選ばれる立場にある地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」のページ(2026年10月時点)
出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
五條・吉野は、倍率は最も高いが動きやすい
コロナ前の2019年7月は1.75倍で、コロナ禍の2020年7月は1.26倍でした。
1年前は1.47倍で、2026年7月に仕事を探していた人は907人です。数が小さいため、少しの増減で倍率が大きく動きます。
2019年7月と比べて、求人は16.0%減り、求職者も5.9%減りました。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)の平均では、フルタイムが1.72倍、パートが1.38倍でした。
五條・吉野の働く世代は、2050年に100人が30人になる推計
五條・吉野の働く世代は2020年の100人から、2035年に57人ほど、2050年に30人ほどになります。減り方は、5地域で最も大きい見込みです。
2025年の国勢調査では、人口は2020年より11.6%減り、推計の見込みより137人多い結果でした。
【見解】五條・吉野は、長い目で最も採りにくくなる方向
弊社は、五條・吉野は長い目で見て、5地域で最も採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代の減り方が最も大きい推計で、2025年までの5年の人口の減り方(11.6%)も最も大きいことです。ただし求人も2019年7月より16.0%減り、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。
参考サイト:『奈良労働局「奈良県の一般職業紹介状況」』『奈良労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』『総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」』
まとめ:5地域の今と、弊社の見立て
いまの倍率の位置で見ると、最も採りやすい側は大和高田・橿原、最も採りにくい側は五條・吉野です。弊社は、桜井・宇陀と五條・吉野は採りにくくなる方向、ほかの3地域はいまの状態が続く方向と見ています。
桜井・宇陀と五條・吉野は、採りにくくなる方向
| 地域 | いまの倍率(順位)。弊社の見立て |
|---|---|
| 奈良・生駒 | 1.20倍(2番目に高い)。いまの状態が続く方向 |
| 大和郡山・斑鳩 | 1.12倍(3番目)。求人がやや多い、いまの状態が続く方向 |
| 大和高田・橿原 | 0.86倍(最も低い)。最も採りやすい側のまま、その状態が続く方向 |
| 桜井・宇陀 | 1.01倍(4番目)。長い目で見て採りにくくなる方向 |
| 五條・吉野 | 1.56倍(最も高い)。長い目で見て、最も採りにくくなる方向 |
自社のある地域の行を見れば、いまの位置とこれからの向きを1行でつかめます。
採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人
地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。
岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。
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この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。