【最新版/エリア別】「宮城県」の採用活動の難易度は?統計データを元に徹底解説!
求人を出し直しても、応募の連絡がなかなか来ない……。仙台の近くと県北や沿岸では事情が違うのではないかと感じている方もいると思います。
人口の将来推計と、ハローワークごとの求人倍率という出どころの違うデータを組み合わせると、県内7地域それぞれの採用の状況が見えてきます。
本記事では、2026年10月時点の国と宮城労働局の公表内容をもとに、統計の数字をかみ砕いてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!
この記事でわかること
- 7つの地域それぞれの、働く世代の将来推計
- ハローワークごとの、求人倍率のいまとコロナ前
- 人口と倍率の数字から見た、地域ごとの採用のこれから
※本記事は国や労働局が公表している統計の内容を元に、「より分かりやすく」を趣旨にまとめさせていただいたものです。記載の内容については、一切の責任を負いかねますので、最新の数値は必ず各公表元でご確認いただきますようお願いいたします。
県内の働く世代は、地域で40〜75人と開く
2020年に100人いた働く世代(15〜64歳)は、国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2050年に仙台圏で75人ほど、気仙沼・本吉で40人ほどになります。同じ宮城県の中でも、働き手の減り方は地域で大きく違います。
推計は2020年の国勢調査をもとにした、いまの傾向が続いた場合の見込みです。
有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して求人がいくつあるかを示す数字です。1倍で両者が釣り合い、1倍を超えると求人のほうが多く、会社の側が選ばれる立場になります。1倍を下回ると、求職者のほうが多い状態です。
宮城県全体の2026年8月の倍率は1.09倍で、仕事を探す人10人に対して求人が11件ある計算です。地域ごとの倍率は一部の年しかそろわないため、図は働く世代で示し、倍率は各地域の節でハローワークごとに示します。
この記事では、倍率が高いほど会社が人を「採りにくい」、低いほど「採りやすい」と言い、7地域の倍率がそろう最新の2024年度(2024年4月〜2025年3月)の位置を「〜側」、倍率の動きと推計から見たこの先の向きを「〜なる方向」と書き分けます。
地域は県の7つの圏域で、ハローワーク10か所の受け持ちと重なります。仙南は大河原と白石、仙台圏は仙台・大和・塩釜、ほかの5地域は1か所ずつです。
※大郷町は、県の区分では仙台圏の北部地域ですが、ハローワークは塩釜の受け持ちです。
仙南と仙台圏の倍率は、宮城労働局の「労働市場年報」の数から弊社で計算しました。
倍率は季節で上下するため、8月どうしか年度の平均どうしで比べます。東日本大震災のあとの2013〜2019年度は県内の倍率が高い時期で(県全体は2018年度に1.69倍)、コロナ前の2019年8月もその時期の値です。
築館・迫・気仙沼・白石は仕事を探す人が少なく、倍率が動きやすい所です。
※ネットで登録した求職者も2021年9月から数に入るため、求職者の数は多めに出ます。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
2050年の働く世代が、県全体の68人より多く残るのは仙台圏だけです。
参考サイト:『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計)』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2026年8月分)』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2020年8月分)』『宮城労働局「労働市場年報」(令和2〜6年度版)』『宮城県「宮城県7地域情報」(2025年9月5日掲載)』『宮城労働局「ハローワーク(公共職業安定所)のご案内」(2026年10月時点)』
仙南(白石市・角田市など)の採用マーケット
仙南の働く世代は、2020年の100人が2050年に53人ほどになる推計です。働く世代の減り方は、7地域の中ほどの推計です。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
仙南の働く世代は、大崎・石巻とほぼ同じ減り方
2035年には78人ほど(2020年から22.0%減)の見込みです。
仙南は、2か所とも求職者のほうが多い
2026年8月の倍率は、ハローワーク大河原が0.65倍で、仕事を探す人10人に対して求人が7件です。
白石は0.89倍です。2か所とも、仕事を探す人のほうが多い状態です。
コロナ前の2019年8月は、大河原が0.87倍、白石が1.17倍でした。
2か所を合わせた2024年度の平均は0.79倍で、7地域で最も低い値でした。コロナ禍の2020年度は0.78倍でした。
【見解】仙南は、いまの状態が続く方向
弊社は、仙南は採りやすい側の、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、2024年度の倍率が7地域で最も低く2020年度の0.78倍とほぼ同じ水準で、働く世代の減り方も大崎・石巻とほぼ同じ推計であることです。ただし、2050年に53人と県全体より速く減る推計は、採りにくくなる向きの材料です。
参考サイト:『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年8月分)』『宮城労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
仙台圏(仙台市・名取市など)の採用マーケット
仙台圏の働く世代は、2020年の100人が2050年に75人ほどになる推計です。働く世代が、7地域で最も多く残る地域です。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
仙台圏の働く世代は、7地域で最も緩やかに減る
2035年には93人ほど(2020年から7.3%減)の見込みです。
仙台圏は、塩釜だけ求職者のほうが多い
2026年8月の倍率は、ハローワーク仙台が1.23倍で、仕事を探す人10人に対して求人が12件です。
大和は1.08倍、塩釜は0.70倍です。同じ仙台圏でも、塩釜では求職者のほうが多い状態です。
コロナ前の2019年8月は、仙台が1.80倍、大和が2.02倍、塩釜が0.99倍でした。
3か所を合わせた2024年度の平均は1.33倍で、栗原と並んで7地域で最も高い値でした。
コロナ禍の2020年度は1.23倍、2022年度は1.50倍でした。
【見解】仙台圏は、仙台を中心にいまの状態が続く方向
弊社は、仙台圏は仙台を中心に、求人のほうが多いいまの状態が続く方向と見ています。根拠は、2024年度の倍率が7地域で最も高い水準で、働く世代の減り方が最も小さい推計であることです。ただし、2022年度の1.50倍から下がった流れが続けば、採りやすくなる方向に傾きます。
参考サイト:『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年8月分)』『宮城労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
大崎(大崎市・加美町など)の採用マーケット
大崎の働く世代は、2020年の100人が2050年に54人ほどになる推計です。2050年の働く世代は、県全体の68人を下回る見込みです。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
大崎の働く世代は、仙南・石巻とほぼ同じ減り方
2035年には79人ほど(2020年から21.4%減)の見込みです。
大崎は、求人と求職者がほぼ同じ数
2026年8月の倍率は、ハローワーク古川が0.99倍で、求人と仕事を探す人が、ほぼ同じ数の状態です。
コロナ前の2019年8月は1.26倍でした。
2024年度の平均は0.97倍で、7地域で5番目でした。コロナ禍の2020年度は1.02倍でした。
【見解】大崎は、いまの状態が続く方向
弊社は、大崎は求人と求職者がほぼ釣り合う、いまの状態が続く方向と見ています。根拠は、2024年度の倍率が0.97倍で、働く世代の減り方が7地域の中ほどの推計であることです。ただし、2024年度は2020年度の1.02倍を下回り、この下げが続けば採りやすくなる方向に傾きます。
参考サイト:『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年8月分)』『宮城労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
栗原(栗原市)の採用マーケット
栗原の働く世代は、2020年の100人が2050年に44人ほどになる推計です。2050年の働く世代は、2020年の半分を下回る推計です。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
栗原の働く世代は、7地域で2番目に大きく減る
2035年には72人ほど(2020年から28.4%減)の見込みです。
栗原は、倍率が1年ごとに大きく動く
2026年8月の倍率は、ハローワーク築館が1.40倍で、仕事を探す人10人に対して求人が14件です。
コロナ前の2019年8月は2.19倍でした。
2024年度の平均は1.33倍で、仙台圏と並んで7地域で最も高い値でした。
コロナ禍の2020年度は1.52倍、2021年度は2.02倍でした。1年ごとの上下が、大きく出る地域です。
【見解】栗原は、採りにくくなる方向
弊社は、栗原は、求人の数がいまの水準で続けば採りにくくなる方向と見ています。根拠は、2024年度の倍率が7地域で最も高く、働く世代も2番目に大きく減る推計であることです。ただし、2024年度の1.33倍は、2020年度の1.52倍より下がっていました。
参考サイト:『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年8月分)』『宮城労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
石巻(石巻市・東松島市・女川町)の採用マーケット
石巻の働く世代は、2020年の100人が2050年に54人ほどになる推計です。働く世代の減り方は、大崎とほぼ同じ推計です。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
石巻の働く世代は、仙南・大崎とほぼ同じ減り方
2035年には78人ほど(2020年から21.7%減)の見込みです。
石巻は、2020年度から倍率が大きく下がった
2026年8月の倍率は、ハローワーク石巻が1.07倍で、仕事を探す人10人に対して求人が11件です。
コロナ前の2019年8月は1.54倍でした。
震災のあとの2013〜2019年度は、1.62〜1.89倍と倍率が高い時期でした。
2024年度の平均は1.32倍で、7地域で3番目でした。コロナ禍の2020年度は1.60倍と、7地域で最も高い値でした。
【見解】石巻は、求人のほうが多い状態が続く方向
弊社は、石巻は求人のほうが多い状態が続く方向と見ています。根拠は、倍率は2020年度の1.60倍から下がってきた一方、2024年度の1.32倍は7地域で3番目に高く、働く世代も県全体より速く減る推計で、向きが打ち消し合うことです。ただし、この下げが続けば採りやすくなる方向に傾きます。
参考サイト:『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2018年7月分)』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年7月分)』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年8月分)』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2020年8月分)』『宮城労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
登米(登米市)の採用マーケット
登米の働く世代は、2020年の100人が2050年に47人ほどになる推計です。働く世代は、栗原に次いで大きく減る推計です。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
登米の働く世代は、7地域で3番目に大きく減る
2035年には73人ほど(2020年から27.5%減)の見込みです。
登米は、5年度とも求職者のほうが多い
2026年8月の倍率は、ハローワーク迫が0.72倍で、仕事を探す人10人に対して求人が7件です。
コロナ前の2019年8月は0.82倍でした。
2024年度の平均は0.82倍で、7地域で2番目に低い値でした。
コロナ禍の2020年度も0.82倍で、2020年度からの5年度とも、求職者のほうが多い状態でした。
【見解】登米は、少しずつ採りにくくなる方向
弊社は、登米はいまは採りやすい側にあり、この先は少しずつ採りにくくなる方向と見ています。根拠は、2024年度の倍率は2番目に低い一方、働く世代が3番目に大きく減る推計であることです。ただし、2026年8月の0.72倍は2019年8月の0.82倍を下回り、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続く場合です。
参考サイト:『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年8月分)』『宮城労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
気仙沼・本吉(気仙沼市・南三陸町)の採用マーケット
気仙沼・本吉の働く世代は、2020年の100人が2050年に40人ほどになる推計です。2050年の働く世代は、2020年の半分を下回る推計です。

出典: 弊社作成。元の統計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」のページ(2026年10月時点)
気仙沼・本吉の働く世代は、7地域で最も大きく減る
2035年には66人ほど(2020年から33.9%減)の見込みです。
気仙沼・本吉は、2020年度から倍率が大きく下がった
2026年8月の倍率は、ハローワーク気仙沼が1.10倍で、仕事を探す人10人に対して求人が11件です。
コロナ前の2019年8月は1.68倍でした。
震災のあとの2013〜2019年度は、1.62〜1.94倍と倍率が高い時期でした。
2024年度の平均は1.13倍で、7地域で4番目でした。コロナ禍の2020年度の1.40倍から、石巻と並んで大きく下がりました。
【見解】気仙沼・本吉は、採りにくくなる方向
弊社は、気仙沼・本吉は長い目で見て、7地域で最も採りにくくなる方向と見ています。根拠は、働く世代が2050年に40人と最も大きく減る推計であることです。ただし、倍率は2020年度から大きく下がっており、採りにくくなるのは求人の数がいまの水準で続いた場合です。
参考サイト:『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2018年7月分)』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年7月分)』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2019年8月分)』『宮城労働局「宮城県の一般職業紹介状況」(2020年8月分)』『宮城労働局「労働市場年報」』『国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」』
まとめ:7地域の今と、弊社の見立て
ここでの「〜側」は2024年度の倍率の位置、「〜なる方向」はこの先の向きです。2024年度の倍率では、最も採りやすい側は仙南、最も採りにくい側は仙台圏と栗原でした。弊社は、栗原・登米・気仙沼・本吉は採りにくくなる方向、ほかの4地域は続く方向と見ています。
栗原・登米・気仙沼・本吉は採りにくくなる方向
| 地域 | 2024年度の倍率(順位)と、弊社の見立て |
|---|---|
| 仙南 | 0.79倍(最も低い)。採りやすい側の、いまの状態が続く方向 |
| 仙台圏 | 1.33倍(最も高い)。仙台を中心に、求人のほうが多いいまの状態が続く方向 |
| 大崎 | 0.97倍(5番目)。求人と求職者がほぼ釣り合う、いまの状態が続く方向 |
| 栗原 | 1.33倍(最も高い)。求人の数がいまの水準で続けば、採りにくくなる方向 |
| 石巻 | 1.32倍(3番目)。求人のほうが多い状態が続く方向 |
| 登米 | 0.82倍(2番目に低い)。いまは採りやすい側、この先は少しずつ採りにくくなる方向 |
| 気仙沼・本吉 | 1.13倍(4番目)。長い目で見て、7地域で最も採りにくくなる方向 |
表は2024年度の倍率で、2026年8月の値は各地域の節にあります。
採用が厳しい地域でも、3か月で応募17人・内定3人
地方採用ワークスでご支援した例を1つご紹介します。
岐阜県大野郡白川村の、従業員20名ほどの総合建設会社様では、支援開始から3か月で応募が17人、うち3人の内定に至りました。有資格者の採用にもつながっています。
足りないと答えた企業が66.0%に上る建設で、しかも採用が厳しい地域での結果です。同じ結果をお約束できるものではありませんが、条件が厳しくても、打ち手は残っています。
地方採用ワークスは、都市部より母数が少ない地方の採用を専門に、数多くの企業様をご支援してきた会社です。地方の企業が中心ですが、都市部の企業様からのご依頼もいただいています。採用ブランディングの設計から採用サイトの制作、応募を獲得したあとの一次面接やフォローまでをご支援しています。
いまの状況をお聞かせいただければ、どう応募を獲得するかの設計から、ご一緒に整理します。まずはお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。