【年内が勝負】採用サイトの準備はいつから?広報解禁から逆算する2つの事前準備とスケジュール

「採用サイトはそのうち作る」と考えているうちに年が明けてしまった……。

——地方企業の採用担当者の方から、年末年始の時期によく伺う状況です。

年明けから急いで準備を始めれば間に合うと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし新卒採用において、年明けからの動き出しでは手遅れになる場合が多いのが現実です。求職者は求人票で会社を知ったあと、必ず採用サイトを見てから応募を決めるため、学生が動き出す前に受け皿を用意しておかないと比較の土俵にすら乗れません。

この記事では、採用サイトと会社案内の違いをお伝えしたうえで、なぜ広報解禁日までの準備が必須なのかを解説します。そして、年内に固めておくべき2つの準備と、年明けから公開までの制作フローを順を追って整理しました。

この記事でわかること

  • 採用サイトが、会社案内サイトの採用ページと何が違うのか
  • なぜ広報解禁日までの準備が必須になるのか
  • 年内に固めておくべき『2つの準備』の中身
  • 年明けから公開までの制作フロー

会社案内の採用ページでは足りない理由

採用サイトを作るべきだと言われても、「自社のコーポレートサイト(会社案内)に採用情報を載せているから、わざわざ別で作らなくても」と感じる方は多いと思います。

結論からお伝えすると、採用サイトは専用で用意しておくべきです。なぜなら、会社案内と採用サイトでは、対象としている読み手がまったく違うからです

コーポレートサイトは、企業が運営する公式サイトです。主に取引先や顧客に向けて、事業内容、沿革、実績といった情報を載せています。読み手は自社との取引を検討している相手です。

一方の採用サイトは、学生や転職活動中の方だけをターゲットにしています。載せる情報は採用に関わるものだけに絞り込みます。デザインも求職者が前向きな印象を持てるように設計します。つまり、コーポレートサイトの情報から求職者が関心を持つ部分だけを抜き出し、分かりやすく組み直したものが採用サイトです。

だからこそ、採用に課題を抱えている企業ほど、求職者に向けた専用の受け皿が必要になります。会社案内の一角に間借りしたような採用ページでは、求職者が本当に知りたい「働く人の姿」までは届かないからです

準備は広報解禁日までに終えるのが前提

新卒からのエントリーをしっかりと獲得しにいくなら、採用サイトの準備は広報解禁日までに完了させるのが大前提になります。新卒採用のスケジュールには、以下の3つの解禁日が設定されているためです。

  • 広報解禁日(大学3年の3月1日)
  • 選考解禁日(大学4年の6月1日)
  • 内定解禁日(大学4年の10月1日)

このうちの広報解禁日は、企業が求職者に向けて求人情報を公開できるようになる日です。この日になると、早くエントリー先を決めたい学生が、各企業の採用サイトへ一斉にアクセスしてきます。

そして、就職活動を早く始める学生ほど、志望度の高い企業をこの時期に絞り込んでしまいます。言い換えれば、解禁日の時点で求職者の共感を得られるコンテンツを用意できている企業が、その年の採用活動で先行できるということです。

採用サイトを用意することには、もう一つ見落とされがちな利点があります。それは、一度作ってしまえば翌年以降も同じサイトを使って採用活動に入れる点です。求人広告が毎年費用を払い続ける掛け捨てなのに対し、採用サイトは自社に残る資産になります。この意味でも、投資対効果は大きいと考えています。

時期の全体像や、中途採用とのスケジュールの違いも含めて把握しておきたい方は、以下の記事で整理しています。

参考記事:『【3つの解禁日】新卒採用のスケジュールは?逆算して決める採用サイトの準備時期

年内にやるべき2つの準備

広報解禁日(3月1日)までに採用サイトを用意するには、遅くとも年末から年明けのタイミングで準備に入る必要があります。一般的な採用サイトの制作期間はおおむね2〜3か月かかるため、年が明けてから動き出したのでは、3月1日の解禁日に間に合わせるのはぎりぎりになってしまうからです。

逆に言えば、年内に決めるべきことさえ決めておけば、年明けからの動き出しでも十分に間に合います。年内にやっておくべき準備は、以下の2つです。

① 採用サイト制作についての社内方針を固める

まず何よりも必要なのは、「本当に採用サイトを作るのか」という社内での合意形成です。求職者のターゲット像や、サイトの完成イメージといった細部は、後から制作会社との打ち合わせを通じて決めていくことができます。年内の段階では、「採用を強化するために専用のサイトを作る」という方針を社内で固めることが先決です

あわせて、採用サイトを作るメリットと、制作を進めるうえで何が必要になるのかをWeb制作会社に確認してください。その内容を踏まえて、社内で納得を得たうえで依頼に進むことをおすすめします。この社内での納得感が曖昧なまま制作に入ってしまうと、途中の意思決定がすべて止まってしまいます

意外に思われるかもしれませんが、広報解禁日に間に合わなかった原因が、制作の遅れではないことはよくあります。社内合意に時間がかかりすぎて、着手そのものが遅れてしまったというケースが非常に多いのです。

② Web制作会社に「費用感・納品期日」を確認する

社内の方針が固まったら、次はWeb制作会社に費用感と納品期日を伝え、目標とする日程に間に合うかどうかを確認します。どうしても広報解禁日に間に合わせなければならない、という決まりがあるわけではありません。とはいえ、動き出しの早い求職者ほど志望先を早く絞り込みます。そのため、どれくらいのスピード感で作ってくれるかを事前に確かめておくことには意味があります。

このとき、1社だけに聞いて判断するのは避けてください。必ず2〜3社以上から見積もりを取ってください。そのうえで、提示された費用感や納品期日が、明らかに無理のあるスケジュールになっていないかを見極めることが大切です。

なお、スピードを重視して個人の制作者に依頼するケースも増えています。ただ、採用サイトは求職者に向けた設計そのものが採用の成果を大きく左右します。そのため、できるだけ採用サイトの制作実績が豊富なWeb制作会社に依頼するほうが確実です。

見積もりのどこを見て各社を比べればいいかについては、以下の記事で判断軸を整理しています。

参考記事:『【Q&A】採用サイト制作の費用相場は?価格帯3タイプと内訳4工程をまとめて解説

年明けからの制作フローは4段階で進む

年内に社内の方針が固まったら、年明けから本格的なサイト制作に入ります。制作の全体像をあらかじめ知っておくと、社内での予定も組みやすくなります。制作フローは大きく分けて以下の4段階で進みます。

① 事前打ち合わせ(0か月〜1か月目)

依頼者である企業と制作会社で打ち合わせを行い、採用サイトで達成したい目標を設定します。ターゲットとする求職者像や、サイトに必要な機能といった要件もこの段階で話し合って決定します。ここで検討した要素が、後の工程にどう反映されるのかまで含めて詰めていく工程です。

② 設計・デザイン(2か月〜3か月目)

事前打ち合わせで得た情報をもとに、サイトの構造とデザインを作っていきます。ページの配置、全体の配色、使用する書体といった見た目の要素もここで決まります。採用サイトの完成までの期間が規模によって変わるのは、この工程の作業量が規模に比例して変わるからです

③ テスト公開(3か月目)

デザインと設計が完了したら、まずはテスト環境でサイトを公開します。リンクが正しく動作するか、レイアウトが崩れていないか、機能に問題がないかをテストし、問題点を洗い出す工程です。この段階ではまだ一般には公開されないため、最終確認のつもりで入念にチェックを行います

④ 本番公開(3か月目)

テスト環境で見つかった問題を修正したあと、いよいよ本番環境で公開します。この段階で、検索エンジン対策(SEO)の設定や、アクセス解析ツールの設定もあわせて行います。

それぞれの工程でどれくらいの時間がかかるのか、もう少し細かく見積もりたい場合は、以下の記事が参考になります。

参考記事:『採用サイトの制作期間はどのくらい?制作スケジュールと期間の目安を解説!

採用サイトの参考デザイン事例

ここでは、弊社(地方採用ワークス)が制作を手がけた採用サイトの事例をご紹介します。社員インタビューをどのように配置しているかを中心に見ていただくと、自社の構成を考えるときの参考になるはずです。

ジェイエムシー株式会社 様

https://leapy.jp/works/recruit/jmc-ltd/(制作:地方採用ワークス)

株式会社ササキ 様

https://sasaki-inc.co.jp/recruit/(制作:地方採用ワークス)

ALL DIFFERENT株式会社 様(旧・株式会社ラーニングエージェンシー)

https://newgraduates.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

採用サイトの準備についてよくある質問

Q1. 年内に間に合いませんでした。もう今年の新卒採用は諦めるべきですか?

3月1日の広報解禁日に完成した状態で臨むのは難しくなりますが、諦める必要はありません。まずは募集要項と、働く人の顔が見えるページだけを先に公開し、残りのコンテンツを順次追加していくという進め方もあります。何を先に出すかの優先順位づけが、結果を大きく左右します。

Q2. 社内方針を固めるとき、最低限どこまで決めておけばいいですか?

「採用サイトを作る」という合意と、社内の窓口を誰にするかの2点です。ターゲット像やコンテンツの中身は、制作会社との打ち合わせの中で十分に詰められます。しかし、この2点が決まっていないと、制作会社との会話そのものが前に進みません。

Q3. 制作会社は何社くらいから見積もりを取るべきですか?

2〜3社以上から見積もりを取ることをおすすめします。1社だけだと、提示された費用感と納品期日が妥当なのかを判断する物差しが持てません。ただし比べるときは、金額の欄だけを見るのではなく、取材や撮影が含まれているかどうかまで条件を揃えて比較してください。

Q4. 制作にはどれくらいの期間がかかりますか?

規模や要件によりますが、おおむね2〜3か月が目安です。社員インタビューや写真撮影が入る場合は、自社側の日程調整に時間がかかる分だけ、完成時期が後ろに伸びます

Q5. 公開後の更新は自社でできますか?

制作会社が更新作業をサポートするケースもあれば、CMSを使って自社で更新するケースもあります。採用サイトは、公開後に情報の更新が止まってしまうと採用効果が落ちてしまいます。どこまで自社で触れるようにするかは、契約前にしっかりと確認しておいてください。

動かせない日付から、社内の意思決定を前倒しする

ここまで、年内に固めておくべき準備と、年明けからの制作の流れを見てきました。新卒採用のスケジュールは学生の動きで決まるため、企業側の都合で後ろへずらすことはできません。だからこそ、動かせない日付から逆算して、社内の意思決定を前倒ししておく必要があります。

ただ、採用サイトという箱を期日までに用意すればそれで終わり、という話ではありません。画面の向こう側にいるのは一人の学生であり、その人にとっては人生の入口を決める重要な選択です。条件面や募集要項を並べただけのページでは、その選択を動かすところまで熱量が届きません。

そしてもう一つ。せっかく良い受け皿を作っても、人を連れてくる露出がなければ、解禁日を誰にも見られないまま迎えてしまいます。応募を集めるための露出と、自社の良さを伝えるための受け皿は、両輪で回していくものだと考えてください。

まずは、自社で進められる部分は自社で持ち、足りない部分だけを補うという組み方から検討してみてはいかがでしょうか。全部をまとめて依頼する必要はありません。御社の現在の採用フェーズと、解禁日まで残っている時間をうかがったうえで、何から着手すべきかを一緒に整理させてください。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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