【事例11選】緑(グリーン)の採用サイトデザイン|安心感はどう見せる?

「コーポレートカラーが緑なので、採用サイトも緑で」。そこまでは社内であっさり決まったのに、いざ配色を詰める段になると手が止まる。そんな相談をよくいただきます。

同じ緑でも、落ち着いた誠実な会社に見えることもあれば、昔ながらの古い会社に見えることもある。振れ幅を決めているのは緑そのものではなく、緑と一緒に置く余白・写真・差し色のほうです。

つまり、押さえるべきは「どの緑を選ぶか」ではなく「緑をどう置くか」というわけです。

この記事でわかること

  • 緑の採用サイトが求職者に何を伝える色なのか
  • 緑と相性がいい業種と、その理由
  • 緑1色に頼らないための配色の考え方
  • 実際に緑を使っている採用サイトのデザイン事例11社分

目次

緑の採用サイトが伝えるものと、緑が効きやすい業種

緑は自然・成長・調和を象徴する色です。採用サイトに使うと、企業の持続可能性や発展志向、そして社員の働く環境への配慮を、文章を読ませる前に視覚で伝えられます。求職者が最初に受け取るのは、文章ではなく画面全体の色なので、この「読む前の一撃」を担える点が緑の強みだと考えています。

「エコフレンドリー」の連想が働く

『エコフレンドリー』という言葉があるように、緑の採用サイトは、環境への取り組みや持続可能な事業のあり方を自然に連想させます。企業の価値観や理念に共感する人が集まりやすくなり、母集団の質に効いてくるというわけです。緑の持つ「成長」や「調和」といった特徴が、企業の魅力を伝える手助けをしてくれます。

業種との相性|建設・医療福祉・製造で効きやすい

後ほど紹介する事例を見ていただくと分かりますが、緑が採用サイトで機能しているのは、建設・医療福祉・製造といった業種に集中しています。理由はシンプルで、この3業種はいずれも「安心して任せられるか」「長く働けるか」が求職者の判断軸になるからです。緑は安心感と誠実さを、短い時間で伝えられる色なので、判断軸と色の役割がきれいに噛み合います。

逆に、スピード感や先進性を前面に出したい業種では、緑単体だと物足りなく映ることがあります。その場合も緑を諦める必要はなく、後述の差し色でいくらでも調整できます。

緑1色に頼らず、採用サイトで緑を活かす3つの視点

緑の採用サイトの成否は、緑の面積ではなく緑以外の要素の設計で決まります。ここでは実際の制作でつまずきやすい3点に絞って整理します。

1. 緑をベタ塗りで広げず、余白を主役にする

コーポレートカラーが緑だと、背景全面を緑で塗りたくなります。ところが緑は面積が増えるほど重さが出て、写真の色まで濁って見えます基本は白と余白を主役にして、緑は見出し・ボタン・区切り線など要所に効かせる。この配分にするだけで、同じ緑でも一気に今風の見え方になります。

2. 写真の「緑」と、デザインの「緑」を揃える

現場写真に木々や植栽が写り込む業種では、写真の中の緑とデザインの緑がぶつかることがあります。自社の緑をどのトーンで統一するかを、制作前に決めておくと、撮影の段取りまで含めて判断がぶれません。撮影だけはプロに依頼するコスト配分が妥当だと考えているのも、この色の再現性が理由のひとつです。

3. 差し色1色で「温度」を決める

同じ緑でも、白と組めば清潔感、黒やグレーと組めば技術的な硬さ、黄色やオレンジと組めば親しみやすさが出ます。若手を採りたいのか、経験者に落ち着いた印象を持ってほしいのか。採りたい人物像を先に決めてから、差し色を1色だけ選ぶのが失敗の少ない進め方です。

緑の採用サイトデザイン事例11選

ここからは、Webデザイン的な観点も踏まえた「緑」の採用サイトを紹介していきます。「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。

鈴木建設株式会社 様(建設・建築・土木)

鈴木建設株式会社様のホームページデザイン(千葉県旭市 / 建設・建築・土木)

https://www.suzuki-asahi.jp/(制作:地方採用ワークス)

画面の左半分を占めているのは、蛍光に近いグリーンで組んだ「CREATING」「NEW CITY!」の2語です。写真ではなく文字のほうに面積を渡しています。緑を写真の中から拾うのではなく、文字そのものを緑にすることで、色の量を文字数で決められるようにしました。地は白のままなので、彩度の高い緑を大きく使っても画面が重くなりません。写真は右側に3枚のタイルとして畳み、測量機を覗く社員や図面を広げる場面をその中に収めました。右端の縦帯には「RECRUIT」と「ともに『新しい』を切り拓こう!」を通し、採用の入口がどこにあるか分かるようにしています。

株式会社桐山組 様(建設・建築・土木)

株式会社桐山組様のホームページデザイン(岐阜県大垣市 / 建設・建築・土木)

http://kirigumi.co.jp(制作:地方採用ワークス)

塗った緑がどこにもありません。画面の緑はすべて、河原の草と対岸の木立という被写体そのものの色です。色を後から足すのではなく、撮影場所を選ぶことで画面の色を決めました。逆光で山の稜線は白く飛び、石の上に社員4人が距離を空けて立っています。重機も構造物も写っていません。右側の「まちの未来をつくる、仕事。」は縦組みの明朝で、白飛びした空の部分に重ねてあります。中央に半透明で大きく置いたロゴマークが、風景写真の情報量を抑えて社名を先に届ける役に立っています。緑を安心感につなげたいとき、写真の中に元からある緑は強い材料になります。

社会福祉法人岐阜県福祉事業団 様(医療・福祉・介護)

社会福祉法人岐阜県福祉事業団(岐阜県 / 医療・福祉・介護)

https://recruit.gifu-fukushi.jp/(制作:地方採用ワークス)

画面で緑になっているのは、手書きの「Challenge!」の線と、下部の新着情報の帯だけです。面としては使っていません。緑をベタ塗りで広げず、線と細い帯の2箇所に絞って置きました。線は太さのむらを直さないまま使っているので、印刷された書体だけの画面に手の動きが1箇所だけ入ります。職員2人は左右に分けて配置し、その間に空いた斜めの余白へこの文字を通す組み方です。右の職員には「スキルアップできる環境が魅力。」という本人の言葉と、職種・所属・入職年を添えました。福祉の画面で緑を使うと、面積が増えるほど施設の掲示物に近づいていきます。

株式会社クロップス・クルー 様(製造業・機械製造・プラント)

株式会社クロップス・クルー様のホームページデザイン(愛知県豊田市 / 製造業・機械製造・プラント)

https://toyota.cropscrew.jp/(制作:地方採用ワークス)

イラストの色数を、緑と青の2系統だけに絞っています。3枚の円い台の上で街や開発現場が動いていますが、屋根も車も人物も、この2色の濃淡で描かれています。イラストは色を無制限に使えるぶん、先に使ってよい色を決めてから描き起こしました。「BE TOMORROW’s MOBILITY」の文字も同じ2色で1文字ずつ塗り分け、絵と文字の色を共通にしています。自動車の開発支援は工程を社外に出せないことが多いため、撮れない現場をイラストで作り直す構成です。手前の「ミライを駆動させよう!」だけが黒で、日本語の一行が絵に埋もれないようにしました。

株式会社シェアコープ 様(コンサルティング・調査)

株式会社シェアコープ様のホームページデザイン(東京都港区 / コンサルティング・調査)

https://www.sharecorp.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

画面に散っているのは、ブーメランのような形をした図形です。紺・黄緑・黄・青緑の4色で、大きさも向きもばらばらに置かれています。緑を1色に決めず、黄緑と青緑という離れた2つの緑を同じ画面に置きました。同系色でも色相をずらすと、図形が重なっても互いに沈みません。電力コンサルティングという説明しにくい事業を、写真でも図解でもなく形の散らし方で受け止めています。中央の「誰かの明日を照らす力になる。」は明朝体で、「明日」を橙色の丸で囲み、「照らす」の下に手描きの波線を引きました。緑ばかりの画面に、補色に近い橙を1箇所だけ入れています。

株式会社ライフワンズ(人材紹介・M&A仲介)

株式会社ライフワンズ様のホームページデザイン(東京都目黒区 / 医療・福祉・介護)

https://saiyou.lifeones.jp/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

人が1人も写っていません。白い地に緑の細い曲線が幾重にも走り、その上に「FEAR IS AN ILLUSION」の黒い大文字が置かれているだけです。緑を写真にも面にも使わず、線1本ぶんの太さで何十本も重ねたのだと思われます。線は束になって左から右へ流れ、右上へ抜けていきます。太さが一定なので、重なった部分だけ濃く見え、そこが濃淡になります。日本語は「フルスイングしよう。」の1行だけで、英字より小さく組まれています。下端の丸いスクロールボタンだけが緑の塗りで、線の色と揃えて置かれています。

協和ファーマケミカル(製造業・医療・福祉)

協和ファーマケミカル様のホームページデザイン(富山県高岡市 / 製造業・医療・福祉)

https://www.kyowa-pharma.co.jp/recruit/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

医薬品を扱う会社は、清潔さを示そうとして緑や青の面を大きく取りがちです。この画面も緑を大きく使っていますが、形は四角ではなく、青緑と黄緑の円を2つ重ねた形にしています。色面を背景として敷かず、人物の後ろに置く輪として扱ったのだと思われます。手前にはネクタイを締める男性と、試験管を掲げる女性が背中合わせに立ち、2人の職種の違いが服装で分かります。円の重なった部分だけ色が濃くなり、そこが2人の間に来る配置です。下部の「CREATE A CHEMISTRY!」は白の太字で、その上に「個性が集まるから、おもしろい。」を小さく添えています。

リニエ(介護・福祉・訪問看護)

リニエの採用サイト。深い緑一色の地に、切り抜いた職員や利用者が横一列に並び、黄色い曲線が全員をつなぐ

https://recruitment.linie-group.jp/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

介護と訪問看護の採用サイトは、清潔感を出そうとして白と水色に寄りがちです。この法人は画面全体を深い緑のベタで塗り、そのうえに切り抜いた人物を横一列に並べました。緑は葉の色でも自然の色でもなく、ここでは背景として塗られた面です。人物の輪郭が背景から完全に切り離されるので、車椅子の利用者も職員も子どもも、同じ大きさの図として扱えます。全員をつなぐ黄色い曲線を1本通しているのも、緑1色だと画面が止まるためで、動きを線のほうに預けています。緑と黄は色相が隣り合うので、線が背景から浮きすぎることもありません。

社会福祉法人慈楽福祉会(介護・福祉)

慈楽福祉会のサイト。新緑の下で職員が車椅子の利用者と手を取り合う写真が左半分に入る

https://jiraku.or.jp/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

福祉施設の写真は、室内で撮ると照明の色が入って画面が黄色く濁ります。この法人は施設を出て、新緑の下で職員と利用者を撮った1枚をファーストビューにしました。緑は塗った色ではなく、木漏れ日の当たった葉そのものです。自然光なので肌の色が素直に出て、室内照明の下では作りにくい明るさになっています。右側には白い枠のなかに施設の紹介を組み、写真の緑と切り分けました。色を作るのではなく、色のある場所へ出ていくという方法です。撮影日を選ぶ手間はかかりますが、レタッチで緑を足すより結果が素直になります。屋外に出られる施設なら、まず試す価値があります。

社会福祉法人あいのわ福祉会(福祉・介護)

あいのわ福祉会の採用サイト。芝生と空をイラストで描き、その上に実写の職員を額縁で囲んで配置している

http://www.ainowa.or.jp/recruit/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

福祉の採用サイトで写真が揃わないとき、イラストに逃げると子ども向けの絵になりがちです。この法人は芝生と空をイラストで描き、そのうえに実写の職員を額縁で囲んで置きました。地面と背景だけが絵で、人は写真です。緑は芝生として塗られているので、面積が広くても自然に読めます。額縁のなかの職員は服装も年齢もばらばらで、絵の均質さと写真の雑多さが対比になっている。写真が少ない会社でも、背景だけ描いて人を実写で乗せるという分け方ができます。額縁を斜めに傾けて並べているのも、絵の水平線が強いぶん、写真側で角度をつけて単調さを崩すためです。

株式会社IRODAS(就活エージェント)

IRODASの採用サイト。黄緑一色の地にショッキングピンクのスーツを着た社員が切り抜きで乗り、背面にピンクの欧文が流れる

https://recruit.irodas.com

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

就活エージェントの採用サイトです。画面いっぱいに黄緑を敷き、そこにショッキングピンクのスーツを着た社員を切り抜きで乗せました。緑とピンクは色相環でほぼ向かい合う関係なので、隣り合わせると互いの彩度が上がります。背面には「CREATE 1000000000 COLORS」の欧文をピンクで流し、緑の地から浮かせました。落ち着きや安心のために緑を使う例が多いなかで、ここは真逆の使い方です。「1億色を創る。」という一文があるので、色数の多さがそのまま自己紹介になっています。人物のスーツだけを彩度の高いピンクにして、肌や髪は加工していない点も効いています。

※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。

色を絞らず、とにかく幅広い採用サイトのデザインを見比べたい場合は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

参考記事:『https://local-saiyo.jp/blog/recruitment-site/design/p5237/

もっといろいろなデザインを見比べたい方は、業種・テイスト・色別にまとめたこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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緑の採用サイトについて、よくある質問

Q1. コーポレートカラーが緑でなくても、採用サイトに緑を使っていいですか?

問題ありません。採用サイトはコーポレートサイトと役割が違うので、求職者に持ってほしい印象を優先して構いません。ただしロゴや会社案内と極端にかけ離れると、入社後にギャップを感じさせる原因になるので、コーポレートカラーを差し色として残すなどの接点は作っておいたほうがいいと思います。

Q2. 緑の採用サイトは若手採用にも向いていますか?

向きます。鈴木建設様やクロップス・クルー様のように、明るいトーンの緑にポップな装飾やイラストを組み合わせると、落ち着きを保ったまま若い世代にも届く見え方になります。落ち着いた深い緑だけで組むと年齢層が上に寄って見えるので、トーンの選び方で調整してください。

Q3. 緑と相性のいい組み合わせ色はどれですか?

白は清潔感、グレーや黒は技術的な硬さ、黄色やオレンジは親しみやすさが出ます。事例でも、白と組み合わせた協和ファーマケミカルは誠実さ、モノクロで引き締めたクロップス・クルーは技術志向という具合に、差し色で行き先が変わっています。

Q4. 制作会社に「緑で」と伝えるとき、ほかに何を伝えればいいですか?

色より先に「誰に来てほしいか」を伝えてください。採りたい人物像と、その人に一番刺さる自社の強みが決まっていれば、緑のトーンも差し色も、そこから逆算して決められます。色の希望だけが先行すると、色は合っているのに響かないサイトになりがちです。

色を決める前に、決まっているべきこと

ここまで配色の話をしてきましたが、正直なところ、緑にするかどうかは、採用サイトの成否を分ける一番の要素ではありません。同じ緑でも、「誰に、何を伝えるか」が決まっている会社のサイトは伝わります。事例を見比べていただくと、色そのものより、この差のほうがはっきり出ているはずです。

弊社は全国の地方企業に1,400社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを地方企業向けに一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。

「緑を使いたいが、自社の業種に合うのか自信がない」という段階でも大丈夫です。御社のロゴや既存サイトの色を拝見しながら、無理のない配色の落としどころをご提案します。

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この記事を書いた人
【事例11選】緑(グリーン)の採用サイトデザイン|安心感はどう見せる? | 採用サイト制作
たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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