【事例9選】灰色(グレー)の採用サイトデザイン|落ち着きと信頼はどう出す?

「採用サイトの配色を決める段になって手が止まる。コーポレートサイトの色をそのまま持ってくるべきか、まったく別に振るべきか」

「判断の軸がないまま『なんとなく落ち着いた感じで』と伝えて、上がってきたデザインにしっくりこない」

——採用サイトの制作を進める中で、このような壁に当たることはよくあります。

灰色(グレー)は、その「落ち着いた感じ」をいちばん素直に形にできる色です。地味になってしまうからと、選択肢から外す必要はありません。

この記事では、灰色が与えるイメージと、実際のデザイン事例9選を順番に見ていきます。

この記事でわかること

  • 灰色(グレー)の採用サイトが求職者に与えるイメージ
  • 濃さによってイメージがどう変わるか
  • 灰色を基調にした採用サイトのデザイン事例9選
  • 色を決める前に押さえておきたい判断の軸

目次

灰色(グレー)が伝えるのは落ち着きと専門性

灰色が伝えるのは、落ち着き・安定・専門性です。採用サイトに使うことで、企業の信頼性や堅実さを視覚的に伝えられます。求職者から見れば、「浮ついていない会社だ」という第一印象がまず立ちます。

灰色を基調にすると、冷静で洗練された会社という印象が先に立ちます。技術力や専門性に共感する人を狙うなら、灰色は素直に効く色です。

濃さによって、伝わるイメージは大きく変わる

同じ灰色でも、濃度によって印象はかなり違います。この記事で紹介する事例を並べてみると、その差がはっきり出ます。

濃い灰色(ダークトーン)は、力強さと重厚感を出します。背景を暗く落として写真とのコントラストを効かせると、現場の緊張感や事業の骨太さが前に出ます。建設業や製造業のように、仕事そのものに迫力がある業種と相性がいい方向です。

明るい灰色(ライトトーン)は、清潔感と整理された印象を出します。白に近い灰色をベースに置くと、情報が整理されて見えます。落ち着いた読み心地になるため、医療やIT、コンサルティングなど、正確さや誠実さを伝えたい業種で選ばれやすい方向です。

「灰色だけ」で組むと、地味に振れる

灰色は主張が弱い色です。そのため、単色で組み切るとのっぺりした画面になります。この記事の事例でも、印象に残るサイトはほぼ例外なくアクセントカラーを1色だけ差しています。

灰色で土台の落ち着きを作り、その上に企業の性格を表す色を一点だけ置く。この組み立てにすると、落ち着きと個性が両立します。逆に言えば、アクセントカラーの選定こそが、灰色サイトの表情を決めるところです。

灰色を基調にした採用サイトのデザイン事例9選

ここからは、Webデザイン的な観点も踏まえた「グレー色」の採用サイトを紹介します。建設業から医療、IT、広告まで業種の幅を持たせました。自社に近い業種のものから見ていただくと、参考にしやすいはずです。

有限会社比嘉建材 様(建設業)

有限会社比嘉建材の採用サイト。ヘルメット姿の職人3名をモノクロで大きく写し、「意外と、ヒガケン。」というコピーをオレンジで重ねている

モノクロ写真を地にして、コピーだけをオレンジで抜いた構成です。

https://higakenzai.jp/(制作:地方採用ワークス)

弊社で制作させていただいた、有限会社比嘉建材様の採用サイトデザインです。グレーの映像背景に力強いフォントのキャッチコピーが重なり、現場の緊張感と熱量が伝わる印象的なデザイン。オレンジのアクセントカラーが躍動感と意志の強さを象徴し、インパクトと誠実さを兼ね備えた構成となっています。建設業のリアルな現場感を大切にしながらも、挑戦心を引き出す工夫が光るサイトです。

元町デンタルクリニック(医療・福祉・病院・クリニック)

元町デンタルクリニックの採用サイト。左半分に歯の形で切り抜いた診療風景、右半分は白とグレーの余白に「専門性の高い治療で、真に健康な口腔機能を。」というコピーを置いている

画面の半分を余白にして、明朝体のコピーを置いた構成です。

https://motomachi-dc.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県岐阜市にある歯科医院のホームページです。治療台の写真を中心に置くことで、おしゃれかつ最新のシステムを揃えている印象を与えています。ファーストビューにはロゴマークを大胆に使用していますが、写真の切り抜きを使った加工をしているので、画面の雰囲気とうまく調和するよう制作しました。

株式会社プライムクロス(IT・インターネット)

株式会社プライムクロスの採用サイト。淡いグレー一色の背景に「私たちは、完成しない。」「NEVER BE COMPLETED.」という和英のコピーだけを大きく置いている

写真を使わず、淡いグレーの地とコピーだけで組んだ構成です。

https://www.prime-x.co.jp/recruit/career/

クリーンでモダンなデザインが特徴です。企業の技術力や革新性を強調するために、シンプルでありながらも洗練されたビジュアルが使用されています。特に、技術職の詳細な説明やプロジェクトの紹介が充実しており、求職者が具体的な業務内容を理解しやすい構成です。

株式会社NTTデータ経営研究所(コンサルティング)

NTTデータ経営研究所の採用サイト。白に近いグレーの背景に社員3名の写真を斜めに並べ、「本物の、コンサルタント。」というコピーを明朝体で置いている

白に近いグレーを地にして、人物写真を斜めに並べた構成です。

https://www.nttdata-strategy.com/recruit/

株式会社NTTデータ経営研究所のリクルーティングサイトは、洗練されたデザインと豊富な情報が特徴です。クリアで視覚的に魅力的なレイアウトが、閲覧者の注意を引きつけます。各セクションは明確に区分され、必要な情報が直感的に探しやすい構成になっています。特にプロジェクト事例や社員インタビューのページは、豊富なコンテンツとユーザーフレンドリーなデザインが際立っています。

BILCOM(広告・メディア・放送)

BILCOMの採用サイト。淡いグレーの背景に「見える」「PR」という青の大きな文字を重ね、その中央に横断歩道を歩く人々の動画を置いている

グレーの地に青の大きな文字を重ね、その中央に動画を埋めた構成です。

https://recruiting.bil.jp/

ビルコム株式会社のリクルーティングサイトは、モダンで視覚的に魅力的なデザインが特徴です。情報は直感的に整理され、ユーザーが簡単に必要な情報を見つけられるようになっています。クリーンでプロフェッショナルなレイアウトが、企業の信頼性を高めています。特に、PRテクノロジーやデータに基づくサービスの説明が分かりやすく、ビジュアルとコンテンツが効果的に組み合わされていますね。

株式会社ウィルオブワーク(人材紹介・派遣)

ウィルオブ・ワークの採用サイト。青みがかった淡いグレーの背景に社名を大きく置き、「働くチャンスを、一人ひとりに。」というコピーを添えている

青みを含んだグレーで全面をまとめ、社名を大きく置いた構成です。

https://willof-work.co.jp/

株式会社ウィルオブ・ワークのウェブサイトは、デザインを整理し、使いやすさを優先した構成です。ナビゲーションバーはシンプルで直感的、ユーザーが必要な情報にすばやくアクセスできるよう工夫されています。白を基調としたクリーンなレイアウトにより、視覚的にも落ち着いた印象を与えます。各サービスのセクションは明確に区分され、視覚的に強調されたアイコンや画像が効果的に利用されていますね。

アクトビ(IT・インターネット)

アクトビの採用サイト。斜めに切り分けた画面の片側に社員の横顔、もう片側に白地。「MAKE PROGRESS」という黒の大きな文字と「ブレずに、前へ。」を重ねている

画面を斜めに切り分け、写真と白地を対比させた構成です。

https://actbe.co.jp/recruit/

白地に黒の大きな文字で「MAKE PROGRESS」、その脇に「ブレずに、前へ。」を置いた構成です。画面を斜めに切り分け、片側に社員の横顔を配しています。Mission・Vision・Value、Workstyle、Job Position、FAQ という順で並べ、理念から入って条件で締める流れにしています。情報はカテゴリーごとに整理されており、ユーザーが直感的に操作できるよう工夫されています。全体的にスタイリッシュな印象を与えるデザインです。

拓匠建設株式会社(不動産)

拓匠建設の採用サイト。薄いグレーの地図のような背景に、クリエイター・企画・販売・土木・建築などの職種を区画で分けて配置している

職種を地図の区画に見立てて配置した構成です。

https://takusho-recruit.com/

薄いグレーの地図のような背景に、クリエイター・企画・販売・土木・建築・飲食といった職種を区画ごとに配置した構成です。情報の配置はシンプルで分かりやすく、求職者が必要な情報に迅速にアクセスできるよう設計されています。メインビジュアルでは、建設現場を設計図のようにしたデザインになっており、企業の事業内容や働く環境が具体的に伝わるよう工夫されています。

日本ケミコン株式会社(製造業・電子・電気機器)

日本ケミコンの採用サイト。緑がかったグレーの背景に、社名の頭文字Cを描く曲線を黄色と緑で重ね、「日本ケミコンで、世界に触れる」というコピーを置いている

緑がかったグレーを地にして、細い線で図形を描いた構成です。

https://chemi-con-recruit.co.jp/

緑がかったグレーを地に敷き、社名の頭文字Cを描く曲線を黄色と緑の細い線で重ねた構成です。灰色に有彩色を一点だけ差す組み立ての例にあたります。情報はカテゴリーごとに整理されており、求職者は必要な情報を簡単に見つけることができます。トップページには企業のビジョンやミッションが明確に示されており、求職者に企業の方向性と価値観を伝えています。

※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。

採用サイトの色は「誰に何を伝えるか」から決める

色は好みではなく、採りたい人物像がどんな価値観を持っているかで決めます。

まずは、採りたい人物像の年代や志向を言語化するところから始めます。現職での不満まで踏み込んで整理できると、より明確になります。

次に、その人物像の価値観やライフスタイルから、サイトのコンセプトを設定し、色を選びます。

灰色が選択肢に上がるのは、こうした手順を踏んでそこへ行き着いたときです。先に色を決めて理由を後付けすると、どこかちぐはぐなサイトになってしまいます。

「ロゴの色をそのまま使う」は意外と外れやすい

配色でいちばん多い落とし穴が、コーポレートカラーの流用です。

ロゴの色は、取引先に向けた会社の顔として設計された色です。取引先に向けた記号として最適でも、採用ターゲットの感性に合うとは限りません。コーポレートサイト(会社の顔)と採用サイト(求職者に届ける媒体)では、そもそも配色の意図が違うからです。

灰色を土台に置き、コーポレートカラーを一点だけ差す。この組み立てなら、企業らしさを保ったまま求職者向けの落ち着きを作れます。この記事の事例でも、その形になっているサイトがいくつかあります。

「灰色(グレー)の採用サイト」に関するよくある質問

Q1. 灰色(グレー)の採用サイトは、どんな業種に向いていますか?

業種の幅は広く、この記事で紹介した9事例だけでも建設業・医療・IT・コンサルティング・広告・人材・不動産・製造業にまたがっています。共通しているのは、「専門性」や「実直さ」を求職者に伝えたい企業であることです。逆に、明るさや親しみやすさを最優先で打ち出したい場合は、灰色を主役に置くと狙いとずれることがあります。

Q2. 灰色だけだと、地味な印象になりませんか?

地味な印象になります。そのため、実際に印象に残っているサイトは、灰色を土台にしたうえでアクセントカラーを1色だけ差しています。比嘉建材様はオレンジ、BILCOMは青、日本ケミコンは黄色と緑。いずれも差し色は1色だけです。灰色の面積を広く、アクセントは狭く、が基本の組み立てです。

Q3. 濃い灰色と明るい灰色では、伝わるイメージが変わりますか?

変わります。比嘉建材様のようにモノクロ写真で暗く落とすと、現場の緊張感や力強さが前に出ます。一方でウィルオブ・ワークのように白に近いグレーでまとめると、落ち着いた印象になります。同じ「灰色」でも狙える方向が違うので、コンセプトを決めてから濃度を選ぶ流れになります。

Q4. 採用サイトの色は、コーポレートサイトと同じでいいですか?

同じにする必要はありません。詳しくは前の「ロゴの色をそのまま使う」の節で触れた通り、コーポレートカラーはアクセントとして残しつつ、土台の色は採りたい人物像から決め直す、という考え方が向いています。

色を整えるところまでは、入口にすぎません

配色を含めた採用サイトのデザインは、社内で「なんとなく良さそう」と決めた状態と、採りたい人物像から逆算して設計した状態とで、求職者に残る印象がまるで変わります。灰色を選ぶかどうか以前に、誰に向けたサイトなのかが決まっていないと、どの色を選んでも当たらないということです。

そしてもう一段引いて見ると、色や構成をどれだけ整えても、そこへたどり着いてもらえなければ届きません。露出(母集団形成)と受け皿(採用サイト)は両輪です。両方そろったときに、初めて採用の総合点が上がってきます。

今日できるのは、色を選ぶ前に「誰に向けたサイトか」を一文で書いてみることです。ここが書けないうちは、どの色を選んでも当たりません。

弊社は全国の地方企業に1,420社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを地方企業向けに一貫して支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。

全部をまとめて任せる必要はありません。「配色の考え方だけ相談したい」「今のサイトのどこを直せばいいか見てほしい」という段階でも構いません。まずは御社の業種・規模・採用フェーズをうかがったうえで、現状の整理から一緒にやります。

採用サイト制作のサービス詳細はこちら

この記事を書いた人
【事例9選】灰色(グレー)の採用サイトデザイン|落ち着きと信頼はどう出す? | 採用サイト制作
たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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