【事例12選】スタイリッシュな採用サイトのデザイン|洗練された印象はどう作る?
「若い人に、うちを”かっこいい会社”だと思ってほしい」
——採用サイトをご検討される経営者の方から、よくうかがうご要望です。
ただ、かっこよさを狙ったサイトほど、見た目に寄りすぎて情報が抜け落ちるという失敗が起きやすいのも事実です。真っ黒な背景に大きな写真、英語のキャッチコピーといったデザインは、かっこいい反面、何をしている会社なのか伝わりません。求職者はすぐに離脱してしまいます。
かっこいいデザインにすれば応募が増えるわけではありません。見た目の雰囲気と、求職者が求める条件の提示を両立させる必要があります。
この記事でわかること
- スタイリッシュな印象が、写真・余白・文字のどこで決まるのか
- 建設・製造など、地方の現場を持つ会社での見せ方
- かっこよさを狙って失敗する典型パターンと、その避け方
この記事では、スタイリッシュな印象を作る要素と、地方企業の業種別事例、そして失敗を避けるための注意点を順番にお伝えします。
テイストを問わず、地方企業の採用サイトを業種別に一気に見たい方は、弊社デザイナーが厳選した事例集にまとめています。参考にする母数を増やしたい段階なら、こちらが早いはずです。
【保存版】採用サイトのデザイン事例32選|参考にしたい地方企業を業種別に
「採用サイトのデザインを探しはじめると、たいてい途中で手が止まります。ギャラリーサイトを開けば都心の大企業や有名ブランドの事例ばかりが並び、『うちの規模でこれは無理だ』と閉じてしまう」——地方の中小企業で採用を担当している方から、よくお聞きする状況です。 ここで必要なのは、かっこいい採用サイト
スタイリッシュとは、情報を減らして見せること
スタイリッシュな採用サイトとは、強い写真・広い余白・大きな文字の3点で、仕事の迫力や専門性を見せるデザインを指します。色数を絞り、モノクロや黒を基調にして、差し色を1色だけ効かせる作りが多いのが特徴です。かっこいい採用サイトと呼ばれるものは、だいたいこの型に当てはまります。
同じ「おしゃれな求人サイトのデザイン」でも、方向性は3つに分かれます。
- スタイリッシュ/かっこいい:モノクロ・余白・大きな文字。専門性と迫力を見せる(本記事)
- 爽やか:白・青・自然光。清潔感と安心感を出す
- ポップ/かわいい:イラスト・カラフル・丸み。距離を縮める
このテイストが効くのは、仕事そのものに絵になる場面がある会社です。建設現場、工場のライン、職人の手元といった素材がある会社ほど強みを発揮します。反対に、デスクワーク中心の職場では、どのような写真を使うかという素材づくりから考える必要があります。他のテイストについては、別の記事で解説しています。
爽やかな採用サイトのデザイン事例11選/ポップでかわいい印象の採用サイト デザイン事例13選
印象を作るのは、写真と余白と文字
スタイリッシュさをつくる要素は、写真・余白・文字の3つです。求人サイトのデザインを社内で話し合うとき、この3点に分けて考えると、意見がまとまりやすくなります。
写真:モノクロ加工と、寄りのカット
かっこよさの大半は写真で決まります。ポイントは2つあります。ひとつは色を落とすことです。背景や装飾にモノクロ写真を使うと、それだけで職人的でクールな印象が出ます。もうひとつは寄りで撮ることです。全体の風景よりも、手元・工具・表情に寄ったカットのほうが力強さが伝わります。
つまり、このテイストは撮影の質がそのまま結果につながります。予算の使い道に迷ったら、サイトの装飾よりも写真撮影に費用をかけることをおすすめします。
余白:詰めないほうが、強く見える
情報を詰め込むほど、デザインの勢いは弱まります。写真1枚とキャッチコピー1行だけの画面をあえて作る。その思い切りが、サイトの印象を決めます。「せっかくだから全部載せたい」というお気持ちはわかりますが、載せる場所を分けるほうが、結果的にどちらの情報も伝わりやすくなります。
文字:大きく、少なく
大きな文字を少しだけ置くようにします。書体は細めのゴシックか、線の強い明朝体が合います。文字数を減らすほど、1つひとつの言葉が際立ちます。キャッチコピーの言葉選びに時間をかけることが、このテイストではとくに重要です。
Webデザインとしての見やすさは、別で担保する
ここが抜けると本末転倒になってしまいます。採用サイトのデザインは、雰囲気づくりと同時に、求職者が知りたい情報にすぐたどり着ける設計でなければ意味がありません。
- 募集職種・条件・応募方法へ、どの画面からでも1回の操作で行けるか
- スマートフォンで見たとき、大きな写真が邪魔になっていないか
- 黒背景と細い文字の組み合わせで、屋外や明るい場所で読めなくなっていないか
かっこよさは印象、見やすさは設計。この2つは別々に確認して進めるほうが確実です。
スタイリッシュな採用サイトのデザイン事例12選
ここからは実際のサイトを見ていきます。11社12サイト、業種も見せ方もさまざまです。御社に近い業種の事例を中心に見ていただくと、参考にしやすいはずです。
BBS金明株式会社 様(電子部品・製造)

https://www.bbskinmei.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
コーポレートサイトと採用サイトが一体になったサイトです。企業情報側のインパクトを保ちながら、採用側のコンテンツ量もしっかり確保されています。仕事と人生の充実度をどう見せるかという点にも工夫があり、読み応えのある構成になっています。
川本鋼材株式会社 様(鋼材)

https://recruit.kawamoto-kozai.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
弊社で制作させていただいた、川本鋼材株式会社様の採用サイトのデザインです。
インパクトのあるデザインは若い世代へのアピール力があり、その勢いをキャッチコピーや文章の言い回しにまで通しています。「チャレンジャー」というコンセプトを軸に、勢いのある文章へと仕上げました。「面接官座談会」という、採用の決め手やポイントをありのままに語るオリジナルのコンテンツも用意し、求職者の気になるところを押さえています。
デザインと言葉のトーンをそろえるという点で、求人サイトのデザインを考えるうえで参考になる事例です。
株式会社ササキ 様(製造業/山梨県韮崎市)

https://sasaki-inc.co.jp/recruit/(制作:地方採用ワークス)
弊社で制作させていただいた、株式会社ササキ様の採用サイトのデザインです。
最初の画面は白黒写真に鮮やかな青と赤が映えるデザインです。続く画面でも広い面積に白と青を使い、差し色に赤を置いて強い印象を残します。背景や装飾にモノクロ写真を使うことで、職人的でクールな個性が出ています。自由なレイアウトも現代的で、新卒の学生に向けたアピールとして機能する事例です。
社員インタビューを取り入れた制作実績としても、代表的な1社になります。
ALL DIFFERENT株式会社 様(中途採用サイト/人材育成・研修)

https://career.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
関東エリアを中心に人材育成・組織開発を手がけるALL DIFFERENT株式会社(旧・株式会社ラーニングエージェンシー)様の中途採用サイトです。
爽やかな青色が特徴で、信頼感を与えてくれます。最初に目に入るのは、はたらく社員の写真が流れる画面です。会社の雰囲気が分かりやすく伝わります。黒を基調にしなくても、色数を絞れば引き締まった印象は作れるという例です。
ALL DIFFERENT株式会社 様(新卒採用サイト/人材育成・研修)

https://newgraduates.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
同社の新卒採用サイトです。水色をベースにした配色で、新卒社員の若々しくフレッシュなイメージが伝わってきます。「数字で見る」の項目では、青い円が背景に広がるデザインを取り入れ、実績をより強く印象づける設計になっています。
中途版と並べて見ると、同じ会社でもターゲットごとに見せ方を変えられることがよく分かります。
ジェイエムシー株式会社 様(保健福祉・美容経営コンサルティング/高知県高知市)

https://www.jmc-ltd.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
斜めに開く読み込み画面から始まり、トップ画面ではキャッチコピーにかかった青いグラデーションが滑らかに動きます。画面の移動に合わせて緩やかな線が流れるなど、目線を誘導する工夫が満載です。動きを取り入れてスタイリッシュさを出すやり方の代表例といえます。
ポーターズ株式会社

https://www.porters.jp/recruit/
スタイリッシュで現代的なデザインが特徴の採用サイトです。鮮やかな見た目と図解が多用され、視覚的に引き込まれる構成になっています。情報は整理されていて、直感的に操作できる作りです。色の組み合わせにも統一感があり、会社の印象を効果的に伝えています。
村本建設株式会社(総合建設業/大阪府)

https://www.recruit.muramoto.co.jp/
「ONE TEAM ONE HEART 建設への、思いは一つ。」というコピーを掲げ、白と濃紺でまとめた採用サイトです。「比べてみよう!土木(2年目と5年目)」のように、同じ職種を年次違いで並べるコンテンツを置いているのが特徴です。入社後の成長の仕方が具体的に見えます。
あすか製薬株式会社(製薬・医薬品開発/東京都港区)

https://www.aska-pharma.co.jp/aska_recruit/
写真を全面に使った、見た目重視のデザインです。画面の移動に合わせて画像が切り替わるなど、動きのある構成になっています。社員紹介や職種紹介のページも充実しており、企業への理解が深まる内容です。
岐建株式会社(岐阜県大垣市)

https://www.giken-kk.co.jp/recruit/
岐阜県大垣市にある岐建株式会社様の採用サイトです。
写真加工の仕方、手書き文字、メニューバーの形などから、力強さを感じるデザインになっています。トップ画面に新卒向けの会社説明会のボタンが置かれているのも特徴的です。かっこよさを保ちながら、行動への導線を1つだけ強く出すという、参考にしやすい設計です。
株式会社サンセイテクノス

https://www.sanseitechnos.co.jp/recruit/
「競争し、共創する」というコピーを軸に、白を基調としてまとめた採用サイトです。「トップ対談」「クロストーク」「数字で共に知るサンセイ」と、“共に”という一語をコンテンツ名まで通しているのが特徴です。キャッチコピーが飾りで終わっていません。
株式会社アクトビ

最初の画面に「Join a Purpose Driven Tech-Integrator」を掲げ、白地に黒文字、青とグレーを差し色にした構成です。Mission・Vision・Value、Workstyle、Job Position、FAQ という順で並べています。理念から入って条件で締める流れにしています。
狙って外すのは、雰囲気だけが残ったとき
このテイストは振れ幅が大きく、成功と失敗の差がはっきり出ます。よくあるつまずきを3つ挙げておきます。
雰囲気だけが残り、条件が見つからない…
黒背景に大きな写真、短い英語のキャッチコピー。かっこいいけれど、給与も休日も勤務地も見当たらない。これでは求職者は結局、求人媒体のほうへ戻ってしまいます。雰囲気で惹きつけ、条件で決めてもらう。この2段構えが崩れると、見た目だけのサイトになります。
写真の力が足りず、暗いだけになる
モノクロ加工は便利ですが、元の写真が弱いと、ただ暗いページになります。寄りのカット、光の入り方、働いている人の手元。ここが撮れていないと、加工では埋められません。撮影だけはプロに依頼するほうが確実だと考えているのは、このためです。
社内で「うちらしくない」と揺り戻しが起きる
公開後にありがちなのが、既存社員からの違和感です。実態より尖った見せ方をすると、入社後のギャップにもつながります。かっこよさは盛るためではなく、すでにある仕事の凄みを見せるために使います。この線引きを最初に共有しておくと、社内での揺り戻しが起きにくくなります。
よくある質問
Q1: かっこいい採用サイトは、どんな業種に向いていますか
建設・製造・整備・物流など、現場の作業そのものが絵になる業種と相性がいいテイストです。事務職中心の会社でも作れますが、その場合は写真の企画から考える必要があります。
Q2: モノクロ写真だけで作ると、暗い会社に見えませんか
全面モノクロにすると、その懸念は出ます。事例のように、モノクロを背景や装飾に使い、差し色を1色だけ効かせるやり方が扱いやすいはずです。
Q3: 求人サイトのデザインとして、スマートフォン対応で気をつけることは
大きな写真と細い文字は、小さい画面で読みにくくなりがちです。文字サイズと明暗の差は、実機で確認してください。応募ボタンが常に画面内にあるかどうかも重要です。
Q4: かっこいいデザインにすれば、応募は増えますか
デザインだけで応募数が決まるわけではありません。そもそも求職者にページを見てもらえているか、条件が分かりやすく載っているか。この土台があってはじめて、デザインが効いてきます。
Q5: 新卒と中途で、サイトを分けたほうがいいですか
採りたい人が明確に違うなら、分ける価値はあります。事例のALL DIFFERENT株式会社様のように、同じ会社でも新卒版と中途版で見せ方を変えている例もあります。
デザインを詰める前に、届いているかを確かめる
ここまでスタイリッシュな採用サイトの作り方を見てきました。写真・余白・文字の3つを整えることで、仕事の迫力や専門性を伝えるデザインができあがります。
ただし、どれだけかっこいい採用サイトを作っても、求職者がそのページにたどり着いていなければ、成果には結びつきません。まずは求人媒体からの導線づくりや、学校・説明会での案内など、サイトを見てもらうための行動を自社で一つずつ進めてみてください。露出と受け皿の両輪を回すことで、初めて応募につながります。
そして、その両方を兼務の担当者が一人で回すのは、正直かなり無理があります。採用担当を専任で置けている地方企業のほうが少なく、必須作業だけでも40以上ある採用業務を、本業と並行して進めることになるからです。
弊社は全国の地方企業に1,420社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを地方企業向けに一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。1,420社の支援で積み上げてきたやり方を、そのままお渡しするかたちです。
全部をまとめて頼む必要はありません。「今の採用サイトのどこを直すべきか、見てほしい」という段階からのご相談も可能です。御社の規模に合わせて、必要な範囲だけをご提案します。
※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。