【事例12選】スタイリッシュな採用サイトのデザイン|洗練された印象はどう作る?
「若い人に、うちを”かっこいい会社”だと思ってほしい」
採用サイトの相談で、経営者の方からこう言われることがあります。ただ、かっこよさを狙ったサイトほど、見た目に寄りすぎて情報が抜け落ちるという失敗が起きやすいのも事実です。真っ黒な背景に大きな写真、英語のキャッチコピー。かっこいいけれど、何をしている会社なのか分からない。求職者は3秒で離脱します。
この記事でわかること
- スタイリッシュな印象が、写真・余白・文字のどこで決まるのか
- 建設・製造など、地方の現場を持つ会社での見せ方
- かっこよさを狙って失敗する典型パターンと、その避け方
テイストを問わず、地方企業の採用サイトを業種別に一気に見たい方は、弊社デザイナーが厳選した事例集にまとめています。参考にする母数を増やしたい段階なら、こちらが早いはずです。
【業種別】地方企業でおしゃれな「求人・採用サイト」のデザイン事例集≪34選≫
求職者は、数多の企業から応募を検討するわけですから、第一印象に直結する「サイトデザイン」は非常に重要です。 しかし、漠然と「カッコよくしたい!」「オシャレにしたい!」というイメージだけで、「具体的なイメージまで落とし込めていない…」という方も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、弊社がご
スタイリッシュとは、情報を減らして見せること
スタイリッシュな採用サイトとは、強い写真・広い余白・大きな文字の3点で、仕事の迫力や専門性を見せるデザインを指します。色数を絞り、モノクロや黒基調に差し色を1色だけ効かせる作りが多いのが特徴です。かっこいい採用サイトと呼ばれるものは、だいたいこの型に当てはまります。
同じ「おしゃれな求人サイトのデザイン」でも、方向性は3つに分かれます。
- スタイリッシュ/かっこいい:モノクロ・余白・大きな文字。専門性と迫力を見せる(本記事)
- 爽やか:白・青・自然光。清潔感と安心感を出す
- ポップ/かわいい:イラスト・カラフル・丸み。距離を縮める
このテイストが効くのは、仕事そのものに絵になる場面がある会社です。建設現場、工場のライン、職人の手元。そういう素材がある会社ほど強く、逆にデスクワーク中心の職場では素材づくりから考える必要が出てきます。他のテイストは別記事にまとめています。
爽やかな採用サイトのデザイン事例11選/ポップでかわいい印象の採用サイト デザイン事例13選
印象を作るのは、写真と余白と文字
スタイリッシュさをつくる要素は、写真・余白・文字の3つです。リクルートサイトのデザインを社内で議論するとき、この3点に分けると「なんとなく違う」が減ります。
写真:モノクロ加工と、寄りのカット
かっこよさの大半は写真で決まります。ポイントは2つ。ひとつは色を落とすこと。背景や装飾にモノクロ写真を使うと、それだけで職人的でクールな印象が出ます。もうひとつは寄りで撮ること。全景よりも、手元・工具・表情に寄ったカットのほうが力が出ます。
つまり、このテイストは撮影の質がそのまま結果になるというわけです。予算配分に迷ったら、装飾よりも撮影に回すことをおすすめします。
余白:詰めないほうが、強く見える
情報を詰め込むほど、勢いは削がれます。写真1枚とキャッチコピー1行だけの画面をあえて作る。その思い切りが、印象を決めます。「せっかくだから全部載せたい」という気持ちは分かりますが、載せる場所を分けるほうが、結果的にどちらも伝わります。
文字:大きく、少なく
大きな文字を少しだけ置く。書体は細めのゴシックか、線の強い明朝。文字数を減らすほど、1つひとつの言葉が効いてきます。キャッチコピーの言葉選びに時間をかけることが、このテイストでは特に重要です。
Webデザインとしての見やすさは、別で担保する
ここが抜けると本末転倒になります。採用サイトのWebデザインは、雰囲気づくりと同時に、求職者が知りたい情報にたどり着ける設計でなければ意味がありません。
- 募集職種・条件・応募方法へ、どの画面からでも1タップで行けるか
- スマートフォンで見たとき、大きな写真が邪魔になっていないか
- 黒背景と細い文字の組み合わせで、屋外や明るい場所で読めなくなっていないか
かっこよさは印象、見やすさは設計。この2つは別々に確認するという進め方が安全です。
スタイリッシュな採用サイトのデザイン事例12選
ここからは実際のサイトを見ていきます。11社12サイト、業種も見せ方もさまざまです。御社に近い業種の事例を中心に見ていただくと、参考にしやすいはずです。
BBS金明株式会社 様(電子部品・製造)

https://www.bbskinmei.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
コーポレートサイトと採用サイトが一体になったサイトです。コーポレート側のインパクトを保ちながら、採用側のコンテンツ量もしっかり確保されています。仕事と人生の充実度をどう見せるかという点にも工夫があり、読み応えのある構成です。
川本鋼材株式会社 様(鋼材)

https://recruit.kawamoto-kozai.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
弊社で制作させていただいた、川本鋼材株式会社様の採用サイトのデザインです。
インパクトのあるデザインは若年層への訴求力があり、その勢いをキャッチコピーや文章の言い回しにまで通しています。「チャレンジャー」というコンセプトを軸に、勢いのある文章へと仕上げました。「面接官座談会」という、採用の決め手やポイントを赤裸々に語るオリジナルのコンテンツも、求職者の気になるところを押さえています。
デザインと言葉のトーンをそろえるという点で、リクルートサイトのデザインを考えるうえで参考になる事例です。
株式会社ササキ 様(製造業/山梨県韮崎市)

https://sasaki-inc.co.jp/recruit/(制作:地方採用ワークス)
弊社で制作させていただいた、株式会社ササキ様の採用サイトのデザインです。
ファーストビューは白黒写真に鮮やかな青と赤が映えるデザイン。以下の画面でも広い面積に白と青を使い、差し色に赤を置いて強い印象を残します。背景や装飾にモノクロ写真を使うことで、職人的でクールな個性が出ています。縦横無尽なレイアウトもモダンで、新卒の学生に向けたアピールとして機能する事例です。
社員インタビューを取り入れた制作実績としても、代表的な1社になります。
ALL DIFFERENT株式会社 様(中途採用サイト/人材育成・研修)

https://career.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
関東エリアを中心に人材育成・組織開発を手がけるALL DIFFERENT株式会社(旧・株式会社ラーニングエージェンシー)様の中途採用サイトです。
爽やかな青色が特徴で、信頼感を与えてくれます。最初に目に入るのは、はたらく社員の写真が流れるファーストビュー。会社の雰囲気が分かりやすく伝わります。黒基調に振らなくても、色数を絞れば締まった印象は作れるという例です。
ALL DIFFERENT株式会社 様(新卒採用サイト/人材育成・研修)

https://newgraduates.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
同社の新卒採用サイトです。水色をベースにした配色で、新卒社員の若々しくフレッシュなイメージが伝わってきます。「数字で見る」のセクションでは、青い円が背景に広がるデザインで実績をより強く印象づける設計になっています。
中途版と並べて見ると、同じ会社でもターゲットごとに見せ方を変えられることがよく分かります。
ジェイエムシー株式会社 様(保健福祉・美容経営コンサルティング/高知県高知市)

https://www.jmc-ltd.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
斜めに開くローディングから始まり、トップ画面ではキャッチコピーにかかった青いグラデーションが滑らかに動きます。スクロールに合わせて緩やかな線が流れるなど、目線誘導の工夫が満載です。動きでスタイリッシュさを出すやり方の代表例といえます。
ポーターズ株式会社

https://www.porters.jp/recruit/
スタイリッシュでモダンなデザインが特徴の採用サイトです。鮮やかなビジュアルと図解が多用され、視覚的に引き込まれる構成になっています。情報は整理されていて、直感的に操作できる作り。色の組み合わせにも統一感があり、会社の印象を効果的に伝えています。
村本建設株式会社(総合建設業/大阪府)

「ONE TEAM ONE HEART 建設への、思いは一つ。」というコピーを掲げ、白と濃紺でまとめた採用サイトです。「比べてみよう!土木(2年目と5年目)」のように、同じ職種を年次違いで並べるコンテンツを置いているのが特徴で、入社後の伸び方が具体的に見えます。
あすか製薬株式会社(製薬・医薬品開発/東京都港区)

https://www.aska-pharma.co.jp/aska_recruit/
写真を全面に使ったビジュアル重視のデザインです。スクロールに合わせて画像が切り替わるなど、動きのある構成。社員紹介や職種紹介のページも充実しており、企業理解が深まる内容になっています。
岐建株式会社(岐阜県大垣市)

https://www.giken-kk.co.jp/recruit/
岐阜県大垣市にある岐建株式会社様の採用サイトです。
写真加工の仕方、手書き文字、メニューバーの形などから、力強さを感じるデザインになっています。トップ画面に新卒向けの会社説明会のボタンが置かれているのも特徴的。かっこよさを保ちながら、行動への導線を1つだけ強く出すという、参考にしやすい設計です。
株式会社サンセイテクノス

https://www.sanseitechnos.co.jp/recruit/
「競争し、共創する」というコピーを軸に、白を基調としてまとめた採用サイトです。「トップ対談」「クロストーク」「数字で共に知るサンセイ」と、“共に”という一語をコンテンツ名まで通しているのが特徴で、キャッチコピーが飾りで終わっていません。
株式会社アクトビ

https://actbe.co.jp/recruit/
ファーストビューに「Join a Purpose Driven Tech-Integrator」を掲げ、白地に黒文字、青とグレーを差し色にした構成です。Mission・Vision・Value、Workstyle、Job Position、FAQ という順で並べ、理念から入って条件で締める流れにしています。
狙って外すのは、雰囲気だけが残ったとき
このテイストは振れ幅が大きく、成功と失敗の差がはっきり出ます。よくあるつまずきを3つ挙げておきます。
雰囲気だけが残り、条件が見つからない…
黒背景に大きな写真、短い英語のキャッチコピー。かっこいいけれど、給与も休日も勤務地も見当たらない。求職者は結局、求人媒体のほうへ戻ってしまいます。雰囲気で惹きつけ、条件で決めてもらう。この2段構えが崩れると、見た目だけのサイトになります。
写真の力が足りず、暗いだけになる
モノクロ加工は便利ですが、元の写真が弱いと、ただ暗いページになります。寄りのカット、光の入り方、働いている人の手元。ここが撮れていないと、加工では埋められません。撮影だけはプロに依頼するコスト配分が妥当だと考えているのは、このためです。
社内で「うちらしくない」と揺り戻しが起きる
公開後にありがちなのが、既存社員からの違和感です。実態より尖った見せ方をすると、入社後のギャップにもつながります。かっこよさは盛るためではなく、すでにある仕事の凄みを見せるために使う。この線引きを最初に共有しておくと、揺り戻しが起きにくくなります。
よくある質問
Q1: かっこいい採用サイトは、どんな業種に向いていますか
建設・製造・整備・物流など、現場の作業そのものが絵になる業種と相性がいいテイストです。事務職中心の会社でも作れますが、その場合は写真の企画から考える必要があります。
Q2: モノクロ写真だけで作ると、暗い会社に見えませんか
全面モノクロにすると、その懸念は出ます。事例のように、モノクロを背景や装飾に使い、差し色を1色だけ効かせるやり方が扱いやすいはずです。
Q3: 求人サイトのデザインとして、スマートフォン対応で気をつけることは
大きな写真と細い文字は、小さい画面で読みにくくなりがちです。文字サイズと明暗の差は、実機で確認してください。応募ボタンが常に画面内にあるかどうかも重要です。
Q4: かっこいいデザインにすれば、応募は増えますか
デザインだけで応募数が決まるわけではありません。そもそも求職者にページを見てもらえているか、条件が分かりやすく載っているか。この土台があってはじめて、デザインが効いてきます。
Q5: 新卒と中途で、サイトを分けたほうがいいですか
採りたい人が明確に違うなら、分ける価値はあります。事例のALL DIFFERENT株式会社様のように、同じ会社でも新卒版と中途版で見せ方を変えている例もあります。
デザインを詰める前に、届いているかを確かめる
ここまでスタイリッシュな採用サイトの作り方を見てきましたが、最後に順番の話を一つ。
どれだけかっこいい採用サイトを作っても、求職者がそのページにたどり着いていなければ、成果には結びつきません。求人媒体からの導線、検索で見つかる状態、学校や説明会での案内。露出(母集団形成)と受け皿(採用サイト)は両輪で、片方だけでは回らないというのが実際のところです。
そして、その両方を兼務の担当者が一人で回すのは、正直かなり無理があります。採用担当を専任で置けている地方企業のほうが少なく、必須作業だけでも40以上ある採用業務を、本業と並行して進めることになるからです。
弊社は全国の地方企業に1,400社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを地方企業向けに一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。
弊社自身も地方企業でありながら、求人広告を出さずに年間1,152名のエントリーを獲得しています。全国で1,400社以上のウェブ制作・マーケティング支援を通じて積み上げてきたやり方を、そのままお渡しするかたちです。
全部をまとめて頼む必要はありません。「今の採用サイトのどこを直すべきか、見てほしい」という段階でも構いません。御社の規模や採用フェーズをうかがったうえで、必要な範囲だけをご提案します。
※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。