【事例11選】爽やかな採用サイトのデザイン|清潔感はどう伝える?
「採用サイトを作り直したい。とりあえず、清潔感のある感じで」
ご相談の最初に出てくる言葉として、これがかなり多いです。ただ、「清潔感」は感想であって、指示ではありません。白を多めにすればいいのか、青を使えばいいのか、写真を明るくすればいいのか。ここが決まらないまま打ち合わせに入ると、出てきたデザインに「なんとなく違う」としか言えなくなってしまいます。
この記事でわかること
- 爽やかな採用サイトが、どんな要素の組み合わせでできているのか
- 業種別に見た、爽やかさの出し方の違い(医療・建設・製造など)
- 爽やか路線でつまずきやすい落とし穴と、その避け方
なお、テイストを絞らずに「地方企業の採用サイトを業種別に一気に見たい」という段階の方は、弊社デザイナーが厳選した事例集にすべて集約しています。まずは全体像から入るほうが早いはずです。
【業種別】地方企業でおしゃれな「求人・採用サイト」のデザイン事例集≪34選≫
求職者は、数多の企業から応募を検討するわけですから、第一印象に直結する「サイトデザイン」は非常に重要です。 しかし、漠然と「カッコよくしたい!」「オシャレにしたい!」というイメージだけで、「具体的なイメージまで落とし込めていない…」という方も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、弊社がご
爽やかさは、色ではなく光と余白で決まる
爽やかな採用サイトとは、白と青を軸にした配色・自然光の写真・広めの余白の3点がそろったデザインを指します。「清潔感がある」と言われるサイトの多くは、この3点のどれかが効いているというわけです。逆に、色数が多い・写真が暗い・要素が詰まっている、のいずれかがあると爽やかさは一気に落ちます。
ここで一度、テイストの方向性を整理しておきます。同じ「おしゃれな採用サイト」でも、目指す先はかなり違います。
- 爽やか:白・青・自然光。安心して働けそう、という印象をつくる(本記事)
- ポップ/かわいい:カラフル・イラスト・丸み。親しみやすさで距離を縮める
- スタイリッシュ/かっこいい:モノクロ・余白・大きな文字。専門性や力強さを見せる
御社が採りたい人に響くのはどれか。ここを決めずに「かっこいい採用サイトも捨てがたい」と迷ったまま進むと、全部盛りの中途半端なリクルートサイトのデザインになりがちです。ポップ寄り・スタイリッシュ寄りの事例は、それぞれ別の記事にまとめています。
ポップでかわいい印象の採用サイト デザイン事例13選/スタイリッシュな採用サイトのデザイン事例12選
採用サイトのトレンドとして、爽やか路線が強い理由
ここ数年の採用サイトのトレンドとして、情報を詰め込んだ作りから。余白を取って写真を大きく見せる作りへ移ってきています。求職者がスマートフォンで見る前提になったことが大きいと思います。小さな画面では、色数と文字数が多いページほど読み飛ばされます。
爽やか路線は、この流れと相性がいいというわけです。白基調で余白を取れば、スマートフォンでも情報が整理されて見えます。「今っぽく見せたい」という要望に対して、奇抜なことをせずに応えられるのが、このテイストの強みです。
印象を作るのは、配色と写真と余白の3つ
爽やかさをつくる要素は、配色・写真・余白とタイポグラフィの3つに整理できます。採用ページのデザインを社内で議論するとき、この3つに分けて話すと「なんとなく違う」が減ります。以下、それぞれ具体的に見ていきます。
01. 配色:白を主役に、青を差し色として置く
事例を並べると、爽やかと感じるサイトはほぼ例外なく白が主役です。そのうえで、深いブルーで専門性を出すか、淡いブルーで安心感を出すかが分かれます。医療・福祉なら淡いブルー、製造・建設なら深いブルー、という選び方が多い印象です。
青以外を使えないわけではありません。黄緑や水色でも爽やかさは出せます。ただ、メインで使う色は1色に絞ること。ここが崩れると、明るいだけで落ち着かないページになります。
02. 写真:自然光と、働いている人の表情
配色を整えても、写真が暗いと爽やかさは成立しません。窓際で撮った自然光の写真、屋外の空が入った写真、スタッフの笑顔。この3種類が入っているかどうかで印象がまるで変わります。
ここは正直に言うと、社内で撮った写真だけで爽やかさを出すのはかなり難しいところです。デザインを頑張るより、撮影だけはプロに依頼するというコスト配分のほうが、結果的に近道になるケースが少なくありません。
03. 余白とタイポグラフィ:詰め込まないこと
もう一つは余白です。文字と文字の間、写真とテキストの間をしっかり空ける。細めの書体を選ぶ。この2つだけで、同じ内容でも軽さが出ます。採用デザインの相談で「情報を全部載せたい」と言われることは多いのですが、全部を1ページに詰めると爽やかさは消えます。載せる情報を減らすのではなく、ページを分けて整理するのが現実的なやり方です。
爽やかな採用サイトのデザイン事例11選
ここからは実際のサイトを見ていきます。業種も、爽やかさの出し方もそれぞれ違うので、御社に近い業種を中心に見ていただくと参考にしやすいはずです。
BBS金明株式会社 様(電子部品・製造/石川県白山市)

https://www.bbskinmei.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
石川県白山市にある電子部品・製造業、BBS金明株式会社様のコーポレートサイトです。
深いブルーを基調とした未来的なデザインが、革新性と専門性を際立たせています。メインビジュアルには抽象的なモチーフとキャッチコピーを配置し、会社の進化と希望を象徴的に表現。洗練された書体とダイナミックなレイアウトが、グローバルな視点と進化する企業の姿勢を伝えています。
製造業で爽やかさを出したい場合、淡い色に振るより、深いブルーと余白でまとめたほうが技術力の印象と両立しやすい。そのことがよく分かる事例です。
医療法人社団MEDIQOL 様(歯科医療・保育/東京都新宿区)

https://www.mediqol.jp/(制作:地方採用ワークス)
東京都新宿区にある歯科医療・保育事業、医療法人社団MEDIQOL様のコーポレートサイトです。
青空と旗を組み合わせたメインビジュアルが、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を目指す理念を象徴的に表現しています。清潔感のある白と青の配色が、医療と安心感を強調。シンプルでありながら見やすいデザインが、先進性と信頼性を伝えています。
株式会社岡島ホールディングス 様(住宅建材販売・建具製造/岐阜県関ケ原町)

https://recruit.okajima-h.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
岐阜県関ケ原町に拠点を構える岡島ホールディングスグループ様の採用サイトです。住宅建材販売や木製建具製造、建設事業を中心に幅広く展開されています。
白を基調にしたシンプルかつモダンなデザインが、信頼感と未来志向を表現。スタッフの働く姿や親しみやすい表情を取り入れたビジュアルが、職場環境の魅力を直感的に伝えています。「新しい働くを創る」というメッセージの置き方も印象的です。
佐藤歯科医院 様(歯科医療・矯正歯科・訪問歯科診療/岐阜県美濃加茂市)

https://recruit.dentist-sato.com/(制作:地方採用ワークス)
岐阜県美濃加茂市にある佐藤歯科医院様の採用サイトです。
白を基調とした清潔感のあるデザインに、自然光を感じさせる明るい写真を配置。スタッフの集合写真や診療風景を取り入れることで、働きやすい職場環境とチーム医療の魅力を伝えています。「いい笑顔をつくる仕事」というメッセージが、患者さんとの信頼関係を重視する姿勢を表しています。
ページ全体が白基調で、歯科医院らしい爽やかな印象。働く方の声や福利厚生の情報を充実させ、「安心して働ける」ことを伝えられている事例です。
株式会社市川工務店 様(土木・建設業/岐阜県岐阜市)

https://www.ic-group.co.jp/recruitment/(制作:地方採用ワークス)
岐阜県岐阜市にある建設業、株式会社市川工務店様のリクルートサイトです。
広大な建設現場を背景に、社員が未来を見据えて働く姿が印象的に描かれています。青空と建設機械、社員の背中の配置が、現場のスケール感と信頼性を視覚的に表現。サイト内でも実際に働く人の写真を多く使い、会社の雰囲気や仕事の様子が伝わるよう工夫されています。
「先輩たちの声」では、写真にカーソルを合わせると表情・ポーズが変化する仕掛けも。青空を使うのは、建設業のリクルートサイトのデザインで爽やかさを出す王道のやり方です。
大洋画地(土木・建設・総合建設・調査/埼玉県川口市)

https://recruit.taiyokakuchi.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
埼玉県川口市に拠点を置く建設コンサルタント企業、大洋画地様の採用サイトです。シンプルで洗練されたデザインが、専門性と信頼性を強調しています。
トップページには『挑戦と成長を望むあなたへ。』というキャッチコピーを配置し、求職者の意欲を引き出す構成。サイト全体に動きがちりばめられており、スクロールしたときの挙動が心地よく仕上がっています。必要な情報に迷わずたどり着ける設計も特徴です。
ALL DIFFERENT株式会社 様(中途採用サイト/コンサルティング・人材/東京都千代田区)

https://career.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
東京都千代田区にあるコンサルティング企業、ALL DIFFERENT株式会社(旧・株式会社ラーニングエージェンシー)様の中途採用サイトです。
爽やかな青色が特徴で、信頼感を与えてくれます。最初に目に入るのは、はたらく社員の写真が流れるファーストビュー。会社の雰囲気が分かりやすく伝わります。
新卒と中途で採りたい人が違うなら、それぞれ別の採用サイトを作るのも一つの選択肢です。次に紹介するのが、同社の新卒版になります。
ALL DIFFERENT株式会社 様(新卒採用サイト/コンサルティング・人材/東京都千代田区)

https://newgraduates.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
同じくALL DIFFERENT株式会社様の新卒採用サイトです。
手書き風の書体を使った温かみのあるデザインや、数字で実績を”見える化”したコンテンツ配置など、コンサルティング業でありながらもユーザー目線の爽やかなサイトデザインになっています。中途版と見比べると、同じ会社でもここまで印象を変えられるのかと分かるはずです。
ジェイエムシー株式会社 様(保健福祉・美容経営コンサルティング/高知県高知市)

https://www.jmc-ltd.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
高知県高知市にある保健福祉・美容経営コンサルティング企業、ジェイエムシー株式会社様のコーポレートサイトです。
清潔感と信頼感を醸成する淡いブルーを基調としたデザインが特徴。メインビジュアルには安心感を与える人物写真を配置し、「健やかと美しさを支える」というメッセージを伝えています。
斜めに開くローディングから始まり、トップ画面ではキャッチコピーにかかった青いグラデーションが滑らかに動きます。スクロールに合わせて緩やかな線が流れるなど、目線誘導の工夫が満載です。
村本建設株式会社(総合建設業/大阪府)

大阪市にある村本建設株式会社様の採用サイトです。
ブルーの背景が鮮やかで、明るく楽しい印象。人物を切り抜き文字と組み合わせ、目を惹くデザインに仕上がっています。先輩インタビューでは仕事中の様子に加えて私服の写真も掲載され、人柄が伝わって親しみが感じられます。
同じブルーでも、深く沈めれば専門性、明るく上げればこうした軽やかさが出ます。色そのものより、明度の選び方で印象が決まるというわけです。
あすか製薬株式会社(製薬・医薬品開発/東京都港区)

https://www.aska-pharma.co.jp/aska_recruit/
東京都港区にある製薬・医薬品開発・女性医療を手掛ける、あすか製薬株式会社様の採用サイトです。
青空と広大な水面を背景にしたビジュアルが、透明性と未来志向を象徴しています。キャッチコピーと中央に配置された人物が調和し、個人の可能性と社会への貢献を訴える構成。大胆な白の文字と、赤のアクセントが視覚的なメリハリを生んでいます。
爽やかな配色に1色だけ強い色を足すと、印象が引き締まります。全体を淡くまとめると眠くなりがちなので、差し色を1色だけ決めておくと扱いやすいはずです。
つまずくのは、清潔感だけを指示したとき
爽やかテイストで一番多い失敗は、きれいだけど、どこの会社か分からないサイトになることです。白と青と笑顔の写真という組み合わせは、それだけだと同業他社と見分けがつきません。求職者は複数社を見比べていますから、印象に残らないことは、選ばれないことに直結します。
「清潔感」だけを指示すると、没個性になる
制作会社への依頼が「清潔感のある感じで」で止まっていると、無難な方向に寄ります。ここで一段深く、誰に何と思われたいかまで言葉にしておくと変わります。「未経験でも安心して入れそう」なのか、「技術がしっかりしていそう」なのかで、選ぶ写真も書体も変わってくるからです。
写真の質が、そのまま印象の差になる
先ほども触れましたが、爽やか路線は写真の比重が非常に大きいテイストです。暗い会議室で撮った写真を明るく補正しても、限界があります。予算の配分に迷ったら、装飾よりも撮影に回すことをおすすめします。
更新されないまま止まってしまう…
公開時点は爽やかでも、社員紹介が数年前のまま、お知らせの最終更新が随分前、という状態になると印象は反転します。求職者は思った以上に更新日を見ています。公開後に誰が何を更新するのかを、制作前に決めておくのが安全です。
よくある質問
Q1: 爽やかな採用サイトは、どんな業種に向いていますか
医療・介護・保育・建設・製造など、「現場がきつそう」「古そう」と思われやすい業種と特に相性がいいテイストです。実際の職場が明るいことが写真で伝われば、先入観を先に外すことができます。
Q2: 白と青以外の配色でも、爽やかさは出せますか
出せます。黄緑や水色でも成立します。大事なのはメインの色を1色に絞ることと、白の面積を十分に取ることの2点です。色数が増えるほど、爽やかさからは遠ざかります。
Q3: 写真はスマートフォンで撮ったものでも大丈夫ですか
あまりおすすめしません。爽やか系は写真の明るさと質がそのまま印象になるため、撮影だけはプロに依頼するコスト配分が妥当だと考えています。
Q4: 「爽やか」と「かっこいい」は両立できますか
一つのサイトで両立させようとすると、たいてい中途半端になります。どちらを主役にするかを決めて、もう一方は差し色や書体で少し混ぜる程度に留めるのが現実的です。かっこいい方向の採用サイトのデザイン事例は、スタイリッシュな採用サイトのデザイン事例12選にまとめています。
Q5: 採用サイトのデザインは、どのくらいの頻度で作り直すものですか
全面的に作り直すより、写真と社員紹介を定期的に入れ替えるほうが効果的なケースが多いです。デザイン自体が古びるより先に、載っている情報が古びることのほうが多いというのが実感です。
デザインの前に、見てもらえる状態を作る
ここまで爽やかなデザインの作り方を見てきましたが、最後に一つだけ、順番の話をさせてください。
どれだけ爽やかな採用サイトを作っても、そもそも求職者がそのページにたどり着いていなければ、成果には結びつきません。求人媒体からの導線、検索で見つかる状態、説明会での案内。露出(母集団形成)と受け皿(採用サイト)は両輪で、片方だけでは回らないというのが実際のところです。
そして、その両方を兼務の担当者が一人で回すのは、正直かなり無理があります。採用担当を専任で置けている地方企業のほうが少なく、必須作業だけでも40以上あると言われる採用業務を、本業と並行して進めることになるからです。
弊社は全国の地方企業に1,400社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを地方企業向けに一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。
弊社自身も地方企業でありながら、求人広告を出さずに年間1,152名のエントリーを獲得しています。全国で1,400社以上のウェブ制作・マーケティング支援を通じて積み上げてきたやり方を、そのままお渡しするかたちです。
まとめてご依頼いただく必要はありません。「デザインの方向性を決めるところだけ相談したい」「まず何から手をつければいいか整理したい」という段階でも構いません。御社の規模や採用フェーズをうかがったうえで、必要な範囲だけをご提案します。
※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。