【事例22選】建築・建設業の求人サイト|かっこいいホームページの共通点は?

建築・建設業のかっこいい求人サイト事例22選。建物の前で図面を確認する人物のイラスト。

「求人票の条件は他社とそれほど変わらないのに、応募の集まり方だけがはっきり差がつく」——建築会社の採用担当者から、このような声を伺います。

原因は、求職者が条件だけで応募先を決めていないことにあります。条件が悪いから選ばれないという誤解を持たれがちですが、実際は「その会社で自分が何をしている姿になるのか」が外から見えないため、検討の土俵に乗っていないのです。求められているのは、格好よく見せることそのものではありません。

この記事でわかること

  • 建築の求人サイトで、求職者が実際に見ている情報
  • 建築・住宅系/建設・設備・土木系のデザイン事例18社
  • かっこいいと言われる建設会社のホームページに共通する4つの設計

業種を横断して「地方企業らしからぬ、おしゃれな採用サイト」をまとめて眺めたい方は、こちらもあわせてどうぞ。

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目次

求職者が見ているのは建物ではなく、つくる人

建築の求人サイトで求職者が確かめたいのは、施工実績の多さよりも「誰と、どんな段取りでその建物をつくっているのか」です。

建築の仕事は、外から見ると成果物しか見えません。完成した住宅、ビル、内装。どれも立派ですが、そこに写っているのは建物であって、働く人ではないからです。

一方で求職者は、自分がその会社に入ったあとの日常を知りたがっています。図面を引く時間はどのくらいか、現場に出る頻度はどうか、職人さんとの距離感はどんな空気なのか。ここが埋まらないまま「実績豊富」「地域No.1の施工力」と並べても、判断材料にならないことが多いのが正直なところです。

このあたりは、土木・インフラ工事の採用とは事情が少し違います。土木は「きつそう・危なそう」という先入観そのものが壁になりやすいです。対して、建築——特に設計や施工管理、住宅や木造の分野は、そもそも仕事の中身が知られていないことのほうが大きな壁になります。先入観を解くのではなく、白紙に輪郭を描く作業だと考えてください。

ここから紹介するのは、その輪郭の描き方が分かれる事例です。デザインの好みだけでなく「どの情報を、どの見せ方で出しているか」に注目しながら見てみてください。

【建築・住宅系】求人サイトのデザイン事例12選

まずは建築系——設計、施工管理、住宅、木造、外構。空間デザインを手がける企業の採用サイト・コーポレートサイトを12社紹介します。 共通しているのは、素材感やタイポグラフィで「何をつくる会社か」を一目で伝えつつ、社員の写真やインタビューで入社後の日常まで見せている点です。建築の求人サイトを検討している方は、この2つの両立を軸に見比べてみてください。

株式会社パールイデア 様(店舗デザイン・什器制作)

株式会社パールイデアのサイト(PC表示)

https://recruit.pearl-idea.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜市で店舗デザインと什器制作を手がける会社の採用サイトです。空間デザインの会社が完成した店舗の写真を並べると、施主向けの実績紹介とまったく同じ絵になってしまいます。求職者が見たいのはそこではないので、竣工写真は1枚も使わず、街なかを移動する社員のスナップだけを、紙の質感の背景に散らしました。1枚ずつ大きさを変え、少しずつ重ねながらずらしてあります。同じ寸法で整列させた瞬間に、ポートフォリオへ戻ってしまうからです。コピーの「一緒につくるから、一緒に強くなる。」を手書きにしたのも同じ考えで、明朝やゴシックで組むとコラージュの手作り感と噛み合いませんでした。

株式会社サンエキ 様(リフォーム)

株式会社サンエキのサイト(PC表示)

https://recruit.saneki.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

神奈川県厚木市でリフォームを手がける会社の採用サイトです。リフォーム業の写真といえば施工前後のビフォーアフターですが、あれは腕の証明であって、営業職や事務職の求職者には自分の仕事として読めません。ファーストビューに並ぶ5枚は、キッチンで蛇口を説明する社員、ショールームで4人が囲む打ち合わせ、現場でタブレットを見せる社員と、どれも「人が誰かに何かを伝えている瞬間」で揃えてあります。完成した部屋そのものを撮った1枚がありません。「ホスピタリティー×ITで暮らしサービスの常識を変える」というコピーの前半を、写真の側から裏づけている形です。背景に薄い六角形を敷いて写真を段違いに浮かせたのは、5枚がタイル状に整列して施工事例の一覧に見えるのを避けるためです。

株式会社アルミック 様(建材・不動産)

株式会社アルミックのサイト(PC表示)

https://recruit.almic.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜市で建材と不動産を手がけるグループの採用サイトです。事業が複数ある会社は、トップページで事業別に入口を分けたくなります。ただ求職者が先に知りたいのは、どの事業に配属されるかより、そこにどんな人がいるかのほうです。最初のブロックを「PERSONS(人から知る)」にして、事業紹介はその後ろへ回しました。グローバルナビの並びも PERSONS・ABOUT・JOBS の順で、構造と導線の両方で人を先頭に置いています。セリフ体の「Unique Growth Story.」と深緑のパネルという組み合わせも、建材業から連想される色や書体からは意図的に外したものです。

株式会社翠豊 様(中大規模木造建築)

株式会社翠豊のサイト(PC表示)

https://recruit.suihoo.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県加茂郡で中大規模木造建築の加工と施工を手がける会社の採用サイトです。木造建築の会社は、つい完成した建物の内観を撮ります。ただそれでは、設計事務所の実績写真と見分けがつきません。ファーストビューは3枚のスライドですが、建物は1枚も出てきません。集成材にメジャーを当てて話す2人、作業着の胸元に入った社名の刺繍、丸太の土場に並ぶ5人です。2枚目にいたっては首から下しか写っておらず、被写体は刺繍だけ。建物ではなく、材料と、それを扱う人の手元。被写体を一段手前に寄せると、仕事の中身のほうが見えてきます。

株式会社ノエル 様(建設・建築・エクステリア・外構)

株式会社ノエルのサイト(PC表示)

https://recruit.noel-garden.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜市と愛知県一宮市で外構・エクステリアを手がける会社の採用サイトです。ファーストビューは4枚のスライドショーですが、施工写真は2枚だけ。残りの2枚は、数百人が集まる全国大会の会場と、そこで登壇して話す社員です。外構は施工写真がきれいに撮れる業種なので、作品だけで4枚を埋めることもできました。そうしなかったのは、求職者が見たいのが庭ではなく、その庭をつくる人たちの側だからです。施工写真の1枚に日が落ちてからのライトアップを選んでいるのも、外構でいちばん設計力が出る照明が、昼には写らないためです。

後藤木材株式会社 様(木材販売・木造建築構造開発・圧密処理木材製造)

後藤木材株式会社のサイト(PC表示)

https://recruit.houscrum.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜市で木材・建材の卸と木質建築を手がける会社の採用サイトです。素材を扱う会社は、その素材の色を配色の起点にします。ただ木の茶色と木目をそのまま敷くと「老舗」「重厚」の側に寄ってしまい、若手に向けた採用サイトとしては噛み合いません。ファーストビューの3枚は全部が人の写真で、木材そのものを写した1枚がありません。木は、社員の背後の外壁や内装、手元のサンプルとして、必ず画面のどこかに入っているだけです。「The Future Of Wood」の欧文を塗りではなく中抜きの線で組んでいるのも同じ考え方で、文字が人の表情を隠さないようにしています。

株式会社市川工務店 様(土木・建設業)

株式会社市川工務店のサイト(PC表示)

https://www.ic-group.co.jp/recruitment/(制作:地方採用ワークス)

岐阜市で土木と建設を手がける会社の採用サイトです。土木は、社員の顔を先に出しても「何をつくっている会社なのか」が分からないと、その顔が誰の顔なのか読めません。ここは高い位置から撮った1枚で、コンクリートの護岸と川を画面いっぱいに入れ、社員は仮設の桟橋を歩く4つの点として写しています。人を小さくしたぶん、構造物の大きさが仕事の大きさとして届きます。文字はほとんど置かず、右上の「Entry 応募する」だけを残しました。規模で語れる仕事なら、人は小さく写したほうが強くなります。

株式会社桐山組 様(土木・建設・ゼネコン)

株式会社桐山組のサイト(PC表示)

http://kirigumi.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県大垣市の総合建設会社の採用サイトです。ファーストビューに写真がありません。蛍光グリーンのグラデーション1面に、極太のゴシックで「キリがないほど、桐山組。」とあるだけです。地方の建設会社は社名の認知がほとんどないので、まず名前を残す。そのために、社名を含んだ語呂合わせを画面のいちばん大きい要素にした、という順番です。背景には新芽をかたどったロゴマークを画面いっぱいに引き伸ばし、ざらついたテクスチャの映像を重ねてあります。写真を使わないと平坦になりがちなところを、色の粒立ちだけで持たせている作りです。

株式会社中原組 様(土木・建設)

株式会社中原組のサイト(PC表示)

https://www.nakaharagumi.jp/(制作:地方採用ワークス)

山口県長門市で土木と建築を手がける総合建設会社の採用サイトです。ファーストビューでコピーを主役にして写真を背景へ沈めると、言葉は届いても「誰が言っているのか」が抜け落ちます。ここは現場で腕を組む2人を等身大で正面に置き、「まちをつくる、未来へつなげる」をその左に並べました。ベテランと若手を1枚に収めているので、この言葉が世代をまたいで引き継がれてきたものだと読めます。ヘルメットのマークと見出しに同じ緑を使い、色でも両者を結びつけました。ヘッダーに電話番号を大きく出しているのは、地域採用ではフォームより先に電話が鳴るからです。

株式会社岡島ホールディングス 様(住宅建材販売・建具製造)

株式会社岡島ホールディングスのサイト(PC表示)

https://recruit.okajima-h.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県関ケ原町で住宅建材の販売と建具製造を手がけるグループの採用サイトです。「OKAJIMA」の青いロゴタイプが、読ませる文字ではなく、社員が乗ったり座ったりできる立体物として置かれています。文字の手前に観葉植物を据え、Aの上に鉢植えを載せ、右端では白い階段と緑の踏み台を使って人を上らせる。社名が、社員の働いている場所そのものになっているわけです。社名は小さく添えるもの、という前提を外したぶん、一度見れば忘れません。「関ケ原から建築・建設業界で働く、を新しく。」と土地の名前を先頭に出した一文と合わせて、会社の名前と所在地を1画面で刷り込む構成になっています。

colours(株式会社ビームスファクトリー)(建築・空間デザイン)

colours(株式会社ビームスファクトリー)のサイト(PC表示)

https://www.beams-factory.com/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

千葉県茂原市の建築・空間デザイン会社の採用サイトです。施工事例のギャラリーをトップに置くと、施主向けの実績ページと同じものになってしまう。ここは自社が手がける空間の種類——GARAGE、HOUSE、SHOP、STUDIO、GARDEN、OFFICE——を色違いの看板に仕立てて、斜めに敷き詰めた背景そのものにしています。事業領域の説明が、画面の絵柄を兼ねている構造です。読み込み中の画面にも同じ看板を1枚だけ出しているので、待っている時間から世界観が始まります。手前の「いっしょに、ドキドキしよう。」を極太のゴシックで白抜きにしたのは、看板の情報量に負けない太さが要ったからだと思われます。

岐建株式会社(土木・建設)

岐建株式会社のサイト(PC表示)

https://www.giken-kk.co.jp/recruit/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

岐阜県大垣市の建設会社の採用サイトです。主役の写真に、社員の顔が写っていません。ヘルメット姿の後ろ姿を1人だけ、逆光のハイキーで撮り、視線の先に測量機を据えてあります。顔を見せない代わりに、何を見ている人なのかを見せる。求職者が自分を重ねやすいのはこちらの構図だ、という判断だと思われます。手前を横切る「きづき、きずけ、岐建。」は筆書き風の手書きで、「気づき」と「築け」を音でつないだ言葉遊びです。活字で組むと理屈が先に立つところを、手書きにして語呂を先に届かせています。下部に「新卒&キャリア採用」と「インターンシップ」のバナーを並べ、応募前と応募の入口を分けているのも実務的です。

【建設・設備・土木】建設会社のホームページ10選

「建設会社のホームページをかっこよくしたい」という相談で、実際に例として挙がりやすいのがこの10社です。 建築系との違いは、見せる主役が建物ではなく現場そのものになる点にあります。重機、道路、インフラ設備といった被写体の力強さを、配色とキャッチコピーで企業の姿勢に翻訳しているサイトを選びました。

なお、この分野の採用で3Kの先入観をどう扱うか、伝えるべき要素を体系立てて知りたい方は、土木・建設に絞った記事のほうが詳しいです。

参考記事:『”3K”を払拭!「土木・建設業界」の求人・採用サイトデザイン事例13選!』

有限会社比嘉建材 様(舗装工事)

有限会社比嘉建材のサイト(PC表示)

https://higakenzai.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県羽島市で舗装工事を手がける会社の採用サイトです。舗装は、仕上がると平らな路面しか残りません。写真で魅力を伝えるのがいちばん難しい仕事のひとつです。ファーストビューは動画ですが、全編がモノクロに落としてあります。重機も社員も色を持たず、画面で唯一の色は、手前に重ねたオレンジの縦組み「意外と、ヒガケンノ。」だけ。説得の主役を、映像から言葉へ移した形です。文字の縁をわざとかすれさせているのはアスファルトの粒状感に揃えるためで、きれいなベタ塗りにすると、この仕事の手ざわりから浮いてしまいます。

株式会社門倉組 様(総合建設)

株式会社門倉組のサイト(PC表示)

https://recruit.kadokura.jp/(制作:地方採用ワークス)

神奈川県藤沢市の総合建設会社、社員108名の採用サイトです。ロゴカラーをベースに配色を決めるのはよくあるケースですが、同社のロゴは赤・青・緑と原色が3つ入っているため、そのままの採用は難しい状態でした。建設・建築は「3K」と揶揄されることも多いので、それを払拭するためにも、清潔感と誠実さのある青だけをロゴから抜き出し、「変化」というキーワードと併せてデザインしています。ロゴとの親和性を担保しつつ、清潔感のあるサイトに仕上げました。右上のCTA(「Entry!」)も、四角形にするのが一般的なところをあえて鋭角にレイアウトし、「変化」を引き立てるユニークさを取り入れています。

株式会社光建 様(土木工事)

株式会社光建のサイト(PC表示)

https://recruit.kouken-nagoya.com/(制作:地方採用ワークス)

愛知県で送電線などのインフラ土木を手がける会社の採用サイトです。鉄塔や重機のスケールで押す見せ方は、この業種の王道ではあります。ただそれは、若手が自分をそこに重ねられる絵ではありません。ファーストビューは3枚のスライドで、鉄塔はどの1枚にも写っているのに、どの1枚でも主役ではありません。手前にいるのは腕を組む3人、ヘルメット姿で笑う女性社員、そして空撮の1枚でも道路を走る車のほうです。構造物は、背景と空の抜けとして使われているだけ。「Make Things Better」の欧文を塗りと薄い文字で二重に重ねているのは、写真が明るいぶん、一枚では文字が飛んでしまうからでした。

株式会社エキスパートソゥルブ 様(電気工事)

株式会社エキスパートソゥルブのサイト(PC表示)

https://exsol.jp/(制作:地方採用ワークス)

山形県鶴岡市の電気工事会社の採用サイトです。高所作業や配電盤の写真を並べると、技術力は伝わる代わりに「危なそう」の側が強く出ます。このサイトには作業風景が1枚もなく、社屋の前で談笑する5人の横並びが1枚あるだけです。全員が違う方向を向いて笑っているので、号令をかけて撮った集合写真には見えません。「君のやりたいことが、エキスパートソゥルブの未来とつながっています。」を明朝で字間を広く組んだのも、写真の柔らかさに合わせた選択です。危険と隣り合わせの仕事ほど、人の表情を最初に置く価値があります。

株式会社日発電工 様(電気・配線設備業)

株式会社日発電工のサイト(PC表示)

https://www.nippatsu.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県関市の電気設備工事会社の採用サイトです。この業種のコピーは、扱う技術の名前で終わりがちです。ここは動画の上に縦組みで「繋げるのは電気じゃない、未来の日常だ。」と置き、そのうち「未来の日常」の5文字だけを白地に反転させています。1行のなかでそこだけ地と文字が入れ替わるので、視線が必ずその5文字で止まります。仕事の説明ではなく、仕事の意味のほうを読ませる作りです。背景の映像はヘッドライト付きのヘルメットを被った社員の寄りで、暗い青に沈めたまま。青い光の粒子を漂わせているのも、電気を直接見せずに気配だけ出すための調整です。

大日コンサルタント株式会社 様(建設・建築・コンサルティング業)

大日コンサルタント株式会社のサイト(PC表示)

https://dainichi-consul.co.jp/recruit/(制作:地方採用ワークス)

岐阜市の建設コンサルタントの採用サイトです。調査や解析が主体の会社には、そもそも「絵になる現場」がありません。そこで写真を1枚も置かず、赤からオレンジへ流れるグラデーションの面だけでファーストビューを組みました。青系の配色に構造物写真という、この業種でまず思い浮かぶ組み合わせの正反対です。「CREATE FOR GROW.」の極太欧文も白でも黒でもなく背景と同系の赤で、読ませる文字というより、面の中の濃淡として置かれています。四隅に散らしたマゼンタの三角形はロゴのモチーフを分解したもので、無地の面に動きを足す役目を持っています。

鈴木建設株式会社 様(総合建設業)

鈴木建設株式会社のサイト(PC表示)

https://www.suzuki-asahi.jp/(制作:地方採用ワークス)

千葉県旭市で土木・建築・農業施設を一貫して手がける会社の採用サイトです。事業の幅がここまで広いと、施工写真をどれだけ大きく敷いても一部しか説明できません。ファーストビューに写真は1枚もなく、薄い緑の線画で、高架道路・高層ビル・鉄塔・風車・住宅が一続きに並ぶ架空の街が描かれています。実在しない街だからこそ、全部の事業を1枚に収められる。線は遠近法で画面の右奥へ収束していくので、「50年先も100年先も」というコピーの時間の話が、そのまま空間の奥行きとして見えます。線の量が多いぶん、色はロゴの緑1色に絞りました。

株式会社加藤工務店 様(土木工事・道路舗装・インフラ整備)

株式会社加藤工務店のサイト(PC表示)

https://www.katokou.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

愛知県瀬戸市で道路舗装とインフラ整備を手がける会社の採用サイトです。道路の仕事を地上目線で撮ると、まっすぐ伸びる舗装面しか写りません。道は写っても、それが何のためにあるかは写らない。ここは高度を上げた空撮で、住宅が密集する瀬戸の市街地を画面いっぱいに入れました。道は細く走っているだけですが、その道が支えている暮らしの量が同時に見えます。コピーは「持続可能な道をつくる。」を横組みで左に、「「社会」と「会社」ふたつの道をつくります」を縦組みで右に置き、二本の「道」を画面の両端で対にしました。どちらも白抜きで字間を広げてあるのは、屋根の色数が多い写真でも文字が沈まないようにするためです。

株式会社白川田工務店 様(土木・舗装業)

株式会社白川田工務店のサイト(PC表示)

https://shirakawada.jp/(制作:地方採用ワークス)

鹿児島県薩摩郡で土木と舗装を手がける会社の採用サイトです。ファーストビューは5枚のスライドですが、5枚とも同じ光で撮られています。朝夕の斜光か、逆光か、霧の中か。重機も人も、被写体を選ばず彩度を落として撮り切っているので、5枚が1本の組写真として成立しています。3枚目にいたっては、朝もやの中を走るローラーがほぼシルエットで、機械の形しか分かりません。それでも成立するのは、他の4枚と光がつながっているからです。文字は右端に縦組みの明朝で「まちを支える、暮らしを守る。」だけ。5枚が同じ光で結ばれているぶん、言葉を足して補う必要がありません。

株式会社大洋画地 様(土木・建設・総合建設・ゼネコン・コンサルティング・調査)

株式会社大洋画地のサイト(PC表示)

https://recruit.taiyokakuchi.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

埼玉県川口市の総合建設コンサルタントの採用サイトです。作業着姿の現場写真は信頼感には効きますが、若手には「厳しそう」が先に立ちます。ファーストビューは3枚のスライドで、芝生に座って笑う若手3人、都市計画図の前で説明を受ける2人、3Dレーザースキャナーを扱う若手、と場面が移ります。服装がスーツ・私服・作業着とばらばらなまま並ぶので、職種も入社経路も一様ではないことが説明なしに伝わります。3枚とも淡い緑から白へのグラデーションを同じ量だけ重ねてあるのは装飾ではなく、屋外と室内で明るさの違う写真を、ひと続きの画面として読ませるための下地です。

かっこいいで終わらせない、4つの設計

22社を並べて見ると、デザインの方向性はバラバラでも、設計の考え方は驚くほど似ています。 共通していたのは「言葉」「人」「素材」「動き」の4点です。この4つが揃っているサイトは、見た目の好みが分かれても、求職者に情報が残ります。逆に、どれか1つでも欠けると「きれいだったけど、何の会社だったか思い出せない」という状態になりやすいです。

建築・建設の採用サイトを、言葉、人、素材、動きと声の4つの設計で分解する構造図。

①コピーが「何のためにつくるか」を語っている

『未来の日常を繋ぐ』(日発電工様)、『持続可能な道をつくる。』(加藤工務店様)、「まちを支える、暮らしを守る。」(白川田工務店様)、「まちをつくる、未来へつなげる」(中原組様)。

並べてみると分かるのですが、どれも工事の種類や施工実績を言っていません。語っているのは仕事の目的や、その先にある暮らしです。求職者にとっては、施工品質の話より「自分の仕事が何につながるのか」のほうが、応募の理由になりやすいというわけです。

②メインビジュアルに人が写っている

加藤工務店様、白川田工務店様、市川工務店様、株式会社光建様。いずれも第一画面で働く人の姿を見せています。

建物や重機だけを大きく出したファーストビューは、格好はつきますが、求職者から見ると「立派な会社だな」で終わってしまいます。人が入るだけで、そこが自分の居場所になり得るかを想像する材料に変わります。

③色と素材感が業態そのものを語っている

木材の温かみをそのまま配色に落とした後藤木材様、白を基調に建材メーカーらしい清潔感を出した岡島ホールディングス様、ブルーで信頼感を組み立てた加藤工務店様と門倉組様、赤とオレンジで挑戦的な姿勢を打ち出した大日コンサルタント様。

色は説明文より先に読まれます。「うちは何の会社か」を文章で説明する前に、配色と素材感で伝わっている状態をつくれると、サイト全体の情報量が一段軽くなります。

④動きと社員の声で「入社後」を想像させている

名刺をめくるように先輩インタビューが現れるノエル様、写真にカーソルを合わせると表情が変わる市川工務店様、スクロールに合わせて心地よく動く大洋画地様。

動きそのものが目的ではありません。社員インタビューという中身があって、それを読みたくさせる仕掛けとして動きが機能している点が共通しています。演出だけを真似すると、中身の薄さがかえって目立ちます。

社員インタビューの見せ方をもう少し具体的に検討したい方は、業種を横断した事例集も参考になるはずです。

あわせて読みたい
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そもそも建築会社に採用サイトが必要な理由

求人媒体に出稿していれば十分ではないか、という質問はよくいただきます。

結論をお伝えすると、媒体は「見つけてもらう場所」、採用サイトは「見極めてもらう場所」であり、役割がまったく別物です。以下の4点は、建築・建設分野でとくに効いてくる部分だと考えています。

詳細な情報提供ができる

求人広告では、情報が限られがちです。しかし、採用サイトがあれば、企業文化や代表者のメッセージ、社員のコメント、イベント情報など、求職者が企業について深く知るためのコンテンツを充実させられます。

ミスマッチを防げるため「採用コストの削減」にもつながる

採用サイトでは、企業のビジョンやミッション、具体的な仕事内容、福利厚生などを詳細に説明できます。これにより、求職者が入社後に感じるギャップを減らし、早期離職のリスクを下げることにつながります。

信頼性の向上

企業のホームページや採用サイトは、求職者に対して信頼性を高める役割を果たします。特に建築・建設業界では、企業の実績やプロジェクトの詳細を掲載することで、求職者に企業の信頼性や将来性を伝えられます。

時間にかかわらず求職者が情報を見られる

採用サイトは24時間365日アクセス可能であり、求職者がいつでも情報を得ることができます。これにより、求職者が自分のペースで情報収集を行い、応募を検討することができます。

これらの理由から、建築・建設業界においても採用サイトを持つ意味は大きい、というのが私たちの考えです。

建築の求人サイトについてよくある質問

Q. 建築の求人サイトは、コーポレートサイトとは別に作ったほうがいいですか

事業内容と採用情報を1つのサイトでまとめている企業も、採用サイトを独立させている企業もあります。今回紹介した18社でも、コーポレートサイト内で採用を強化しているケース(日発電工様、加藤工務店様、鈴木建設様など)と、採用専用サイトを立てているケース(大日コンサルタント様、ノエル様、後藤木材様など)の両方があります。

判断の分かれ目は、採用したい職種の数と、伝えたい情報量です。設計・施工管理・技能職と複数の職種を採るなら、独立させたほうが情報を整理しやすいです。

Q. 建設会社のホームページをかっこよくすれば、応募は増えますか

デザインだけで応募数が決まるわけではありません。サイトはあくまで受け皿で、そこに人が来る導線(求人媒体、ハローワーク、SNS、学校とのつながり)がなければ、どれだけ格好よくても見てもらえないからです。

見せ方を整えることの効果は、来てくれた人を取りこぼさなくなることにあります。露出と受け皿は両輪で考えてみてください。

Q. 写真はスマートフォンで撮ったものでも大丈夫でしょうか

光量やピントの調整、画像の精細さの面で、プロの機材とは差が出やすいです。建築は「きれいに見せる」ことが仕事の一部でもあるため、写真の質がそのまま会社の見え方に直結します。制作費の配分を考えるなら、撮影だけはプロに依頼することをおすすめします。

Q. 土木・建設業の採用サイトも、同じ考え方でいいですか

基本の骨格は同じですが、優先して伝えるべき要素の順番が変わってきます。土木寄りの採用でしたら、本文でもご紹介した専用記事をあわせてご覧ください。

参考記事:『”3K”を払拭!「土木・建設業界」の求人・採用サイトデザイン事例13選!』

Q. 社内に採用の専任者がいなくても運用できますか

地方の中小企業では、採用担当者の約9割が本業と兼務しているのが実態です。だからこそ、更新前提の凝ったサイトより、まず「入社後が想像できる状態」を一度きちんと作り切るほうが確実だと考えています。運用の負担が読めない段階でしたら、どこまで自社で持ち、どこから外に出すかを一緒に整理するところから始められます。

見せ方を整えるのは、採用の折り返し地点から先の話

ここまで18社のサイトを見てきて、共通していたのは「言葉・人・素材・動き」で入社後を想像させる設計でした。この設計ができているサイトは、求職者が最後の一押しで迷ったときに効きます。ただ、どれだけ良い受け皿を作っても、そこに人が流れてこなければ意味がありません。求人媒体の使い方やハローワークの原稿といった露出(母集団形成)と受け皿(採用サイト)は両輪であり、片方だけを磨いても人は集まらないからです。

まずは自社に合うデザインを探すところから始めてみてください。今回紹介した18社の中から自社の雰囲気に近いものをいくつかピックアップし、どの要素を取り入れたいかを社内で話し合うだけでも、採用サイトで伝えるべき輪郭が見えてきます。求人媒体の原稿を見直す際にも、この輪郭が軸になります。

弊社は全国の地方企業に1,420社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。

地方採用ワークスは、この両輪をまとめて扱うことを前提にしています。採用サイト制作だけでなく、日々の採用業務そのものを引き受ける採用活動の代行(リープ・リクルーティング)まで、御社の状況に合わせて組み合わせられます。一次選考で見送った方を別の形でご紹介する人材紹介(リープ・キャリア)まで含めた選び方もできます。

自社で要素を洗い出しても、それをどう形に落とし込めばよいか迷う場合や、露出と受け皿の両輪を回すのが難しいと感じる場合はご相談ください。全部をお任せいただく必要はありません。「サイトの構成だけ相談したい」「現状の課題を整理したい」といった段階からお声がけください。御社の規模や採用フェーズに合わせて、無理のない進め方をご提案します。

採用サイト制作のサービス詳細はこちら

※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。

この記事を書いた人
【事例22選】建築・建設業の求人サイト|かっこいいホームページの共通点は? | 採用サイト制作
たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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