【事例10選】塗装・リフォーム業の採用サイトデザイン|職人に届くのは?
「求人を出しても、応募が来るのは経験者ばかり。若い職人が入ってこない」。塗装・リフォーム業の採用において、このような状況が何年も続いているというケースはよく見られます。
「給与などの条件を丁寧に書けば、求職者に伝わるはずだ」と考えるかもしれません。しかし、求職者の頭の中には、募集要項を検討する前の段階で「キツそう」「危なそう」というイメージができあがっています。このイメージを持ったままでは、文字だけで現場の魅力を伝えることは困難です。求められているのは、かっこよさそのものではなく、「この人たちと現場に立っている自分」が浮かぶ状態をつくることです。
この記事では、塗装・リフォーム業で応募が止まる給与以外の理由や、職人採用のホームページで求職者が見ている3つの要素を整理しました。あわせて、採用サイトやコーポレートサイトの実例を10社紹介します。
この記事でわかること
- 塗装・リフォーム業で応募が止まる、給与以外の理由
- 職人採用のホームページで求職者が見ている3つの要素
- 採用サイト5選+塗装業のコーポレートサイト5選の実例
弊社デザイナーが厳選した「地方企業×採用サイト」のデザイン事例は、以下で業種を横断して紹介しています。
【保存版】採用サイトのデザイン事例32選|参考にしたい地方企業を業種別に
「採用サイトのデザインを探しはじめると、たいてい途中で手が止まります。ギャラリーサイトを開けば都心の大企業や有名ブランドの事例ばかりが並び、『うちの規模でこれは無理だ』と閉じてしまう」——地方の中小企業で採用を担当している方から、よくお聞きする状況です。 ここで必要なのは、かっこいい採用サイト
応募が来ないのは「キツさ」への答えがないから
塗装業の求人に人が集まりづらいのは、現場仕事ならではの「キツそう」「危険そう」という応募者の不安(いわゆる3K)を払拭しきれていないことが大きな要因です。給与を上げても応募が増えない場合、たいていこの前提の部分で止まっています。
特に塗装業は、文字ベースで現場の雰囲気を伝えるのが難しい業種です。だからこそ、写真や映像を通して職場のリアルな雰囲気を伝えることが、求職者にとって何よりの安心材料であり、判断材料になります。
あわせて、休日の取り方や休暇制度の充実など、柔軟な働き方もきちんと提示してください。これらの情報を伝えることで、求職者に安心感を与えられます。自社の採用サイトやホームページは、こうした不安の払拭に非常に効果的です。
職人採用のホームページで、求職者が見ている3つの要素
塗装・リフォーム業のホームページで求職者が見ているのは、写真・言葉・情報の3つです。求職者はこの3つから、「どんな現場か」「どんな考えの会社か」「入社したあと何が起きるか」を判断しています。以下の事例も、この3点を軸に見ていただくと参考にしやすいはずです。

①働いている姿がそのまま写っている写真
採用サイトの事例を並べると、ある傾向がはっきり出ます。塗装・リフォーム業のホームページは、ほぼ例外なく作業中の職人の表情をメインビジュアルに置いています。加工された建物の写真ではなく、人が実際に働いている場面です。
これは業種の特性によるものだと考えています。塗装の仕事は、完成した建物を見ても他社との差が分かりにくいものです。そのため「誰がどんな顔で塗っているか」が、そのまま会社の質として受け取られます。職人の背中や表情をしっかりと撮れているかどうかで、求職者に伝わる情報量は大きく変わります。
なお、写真は自前で撮ろうとせず、撮影だけはプロに依頼するコスト配分をおすすめします。現場での撮影は逆光になったり足場が邪魔になったりと難しく、素人が撮ると肝心の表情が潰れてしまうことが多いからです。
②会社の考え方が一行で分かるキャッチコピー
『ひとつひとつ、ひととひとと』『暮らしを、まちを、塗装で支えたい。』『街のみんなの笑顔が見たいから。』。これらは、後述する事例に出てくる言葉です。共通しているのは、技術そのものではなく、仕事への関わり方を語っている点です。
求職者は同業他社を何社も見比べています。施工品質や保有資格の話は、どの会社も似たような書き方になります。そこで差がつくのは、「何を大事にしている会社なのか」が一行で伝わるかどうかです。
③入社後に何が起きるかが分かる情報
写真と言葉で「良さそうな会社だ」と思ってもらえても、働き方の情報がなければ応募には至りません。休日の取り方、未経験からの働き始め方、先輩が何年目で何ができるようになったか、資格取得のバックアップ、道具や車の支給などです。求人票の枠に収まりきらない情報こそ、ホームページに載せるべき内容です。
とくに未経験者を採りたい場合、入社してからの最初の3か月に何を教わるのかが具体的に書かれているかどうかが、応募の分かれ目になります。
塗装・リフォーム業の採用サイトデザイン5選
まずは、採用を意識して作られたサイトを5例紹介します。「制作:地方採用ワークス」と記載のあるものが弊社の制作実績です。
ユーキ建装(外壁塗装・屋根塗装・リフォーム業)

https://yu-kikensou.com/(制作:地方採用ワークス)
神奈川県小田原市を拠点に外壁塗装や屋根塗装、リフォーム業を手掛けるユーキ建装様のコーポレートサイトです。
メインビジュアルには作業中の職人の真剣な姿が映し出され、丁寧な施工へのこだわりが伝わります。柔らかなテクスチャと淡いカラーリングが、温かみと親近感を演出しています。『ひとつひとつ、ひととひとと』というキャッチコピーが、人とのつながりを大切にする企業姿勢を強調しています。
情報が整理されたナビゲーションと視覚的に分かりやすいデザインが、ユーザーに優れた体験を提供します。見積もり依頼への導線も明確で、顧客の安心感をサポートしています。
株式会社ユタカプラス 様(外壁塗装・屋根塗装・建築業)

https://yutakaplus.jp/(制作:地方採用ワークス)
愛知県東海市を拠点に外壁塗装、屋根塗装、建築業を手掛けるユタカプラス様のコーポレートサイトです。
シンプルで洗練されたデザインを基調とし、企業の信頼感とプロフェッショナルな姿勢を強調しています。メインビジュアルでは、社員が揃って笑顔で立つ姿が映し出され、温かみのあるチームワークと顧客への誠実な姿勢を伝えています。
『明日も10年先も、変わらない価値をつくる。』というキャッチコピーが、施工後の品質の持続性と企業の使命感を印象づけます。青と白を基調としたカラーが清潔感と安心感を演出し、直感的に情報へアクセスしやすい構成が特徴的です。
河合塗装(塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

https://8hands.jp/(制作:地方採用ワークス)
岐阜県郡上市八幡町を拠点に塗装業を営む河合塗装様のコーポレートサイトです。
職人が真剣な表情で作業に取り組む姿を捉えたメインビジュアルが、技術と誠実さを伝えています。温かみのある柔らかな色調を基調にしたデザインが、地域密着型の親しみやすさを演出しています。『人と人とのかかわりを大切に親切丁寧な塗装を!』というキャッチコピーが、顧客との信頼関係を大切にする企業理念を表しています。
ナビゲーションもシンプルで、施工事例や塗装の流れが分かりやすく整理され、利用者の利便性を重視した構成となっています。
有限会社昭和建装(塗装業・外壁塗装・建築リフォーム)

大阪府松原市を拠点に塗装業や外壁塗装、建築リフォームを手掛ける昭和建装様のコーポレートサイトです。
メインビジュアルでは作業中の職人の真剣な姿を捉えた写真が使用され、プロフェッショナルな企業姿勢を強調しています。『BY THE POWER OF PAINTING, SUPPORTING THE VALUE』というキャッチコピーが英語で大胆に配置され、グローバル感と力強さを演出しています。
ブラックとブルーを基調としたモダンで洗練されたデザインが、信頼感とスタイリッシュな印象を与えています。情報が整理されたレイアウトとビジュアルのインパクトが、訪問者に高い印象を残すサイト構成となっています。
ニシザキ工芸株式会社(木工業・家具製作・内装デザイン)

東京都を拠点に木工業や家具製作、内装デザインを手掛けるニシザキ工芸株式会社様のコーポレートサイトです。
メインビジュアルには、美しい木材を背景に、職人技を感じさせる精緻な木工デザインが映し出されており、技術力の高さを強調しています。洗練されたシンプルなデザインと大胆なビジュアル構成が、企業の先進性と伝統的なクラフトマンシップを融合させた印象を与えます。
サイト全体で木の温もりと自然との調和を表現し、製品やサービスへのこだわりが訪問者にしっかりと伝わるデザインに仕上がっています。
番外編|塗装業のコーポレートサイト5選
塗装業のホームページは、採用に特化したサイトを別で持っていなくても、採用の入口として機能します。求職者は会社名で検索し、コーポレートサイトを見て応募するかどうかを決めているからです。ここでは、採用の受け皿としても機能する塗装業のホームページを5例紹介します。
ジンバ塗装工業(塗装業・外装業・建築業)

https://www.jinbatosou.com/(制作:地方採用ワークス)
群馬県高崎市を拠点に塗装業や外装業を手掛けるジンバ塗装工業様のコーポレートサイトです。
広がる緑豊かな地域の風景と、現場で働く職人の真剣な表情を捉えたメインビジュアルが、地域密着型の企業姿勢と誠実な仕事ぶりを象徴しています。『暮らしを、まちを、塗装で支えたい。』というキャッチコピーが、同社の使命感を力強く伝えます。
爽やかな青と白を基調としたデザインが、信頼感と清潔感を演出しており、施工事例やサービス情報も視覚的にわかりやすくまとめられています。初めての利用者でも安心して問い合わせできる構成が魅力的です。
株式会社馬渕塗工 様(塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

https://www.mabuchi-tokou.jp/(制作:地方採用ワークス)
岐阜県岐阜市を拠点に塗装業を営む馬渕塗工様のコーポレートサイトです。
メインビジュアルでは、現場で作業中の熟練した職人たちの真剣な姿が捉えられており、技術力と丁寧な仕事ぶりが直感的に伝わります。アイコンを活用した明確なナビゲーションと、柔らかい色調の背景デザインが、親しみやすさとわかりやすさを演出しています。『国家資格を持つ職人による施工』という特徴が強調され、信頼感を高める構成です。
また、WEB限定キャンペーンや施工事例の紹介など、訪問者にとって有益な情報が簡単に見つかるユーザー目線のデザインが魅力です。
タムラ塗装(塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

https://tamura-toso.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
東京都足立区を拠点に外壁塗装や屋根塗装を手掛ける株式会社タムラ塗装様のコーポレートサイトです。
メインビジュアルでは、熟練した職人の真剣な表情が映し出され、長年の信頼と技術力を感じさせます。『街のみんなの笑顔が見たいから。』というキャッチコピーが地域密着型の企業理念を伝え、親しみやすさと誠実さを演出しています。シンプルで見やすいレイアウトと、温かみのある柔らかな色調が、利用者に安心感を与えます。
そして、施工事例や料金プランも整理されており、初めての訪問者でもスムーズに必要な情報を見つけられる構成になっています。
株式会社KsArt 様(内装デザイン・塗装・空間デザイン)

https://ksart.jp/(制作:地方採用ワークス)
岐阜県可児市を拠点に内装デザインや塗装、空間デザインを手掛けるKsArt様のコーポレートサイトです。
メインビジュアルには、スタイリッシュなショールームが映し出され、洗練されたデザインセンスとプロフェッショナルな雰囲気を伝えています。白を基調としたシンプルな空間に色とりどりのカラーパネルが配置され、『色で表現する空間』という企業コンセプトを明確に表現しています。
ミニマルなレイアウトと余白を活かしたデザインが、視覚的な心地よさと高級感を演出。訪問者がスムーズにサービスや作品情報へアクセスできる構成も魅力的です。
leco paint(塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

兵庫県神戸市にある、塗装業 leco paint様のコーポレートサイトです。
トップページには、広がる住宅街の風景がメインビジュアルとして配置され、『ライフステージに合う塗装を。』というメッセージが、住まいの快適さを追求する企業理念を象徴しています。シンプルで洗練されたデザインと直感的なナビゲーションが、訪問者にとって心地よいユーザー体験を提供。
優しい色合いの背景と丁寧に整理されたコンテンツが、サービス内容へのアクセスをスムーズにしています。生活と塗装を結びつける視点が印象的なサイトです。
塗装・リフォーム業の採用サイトによくある質問
Q1: 会社のホームページはあります。採用ページも作るべきですか
慢性的に応募が足りていないなら、作る価値は十分にあります。会社のホームページは施主向けに作られていることがほとんどで、求職者が知りたい情報が載っていないからです。ただ、最初から独立した採用サイトを作る必要はありません。まずは既存のホームページ内に、働き方や先輩社員の話が読めるページを追加するところから始めてみてください。
Q2: 求人サイトに出しているのに、なぜホームページが必要なのですか
求人サイトは求職者に「見つけてもらう」ための枠であり、ホームページは応募を「決めてもらう」ための場所だからです。求人票を見た人は、たいてい会社名で検索します。その際に出てきたホームページが施工事例と料金だけの情報だと、働く場所としての判断がつかず、そのまま離脱してしまいます。
Q3: 写真はスマホで撮ったものでも大丈夫ですか
現場の日常を伝えるようなスナップ写真は、自社で撮ったものでも構いません。しかし、トップに使うメインビジュアルは別です。①でも触れたとおり、撮影だけはプロに依頼するコスト配分をおすすめします。職人の表情が主役になる業種なので、ここを削ると他をどれだけ作り込んでも全体の印象が上がりません。
Q4: 未経験者を採りたいのですが、何を載せればいいですか
未経験者が一番不安に思うのは、「仕事ができず使い物にならなかったらどうしよう」という点です。その不安に答えるつもりで、「最初の3か月」に何を教わり、誰が指導してくれるのかを具体的に書いてください。
Q5: 社員数が少なくても、採用サイトを作る意味はありますか
会社の規模が小さいほど「誰と一緒に働くか」の比重が上がるため、作る意味はあります。福利厚生などの制度の充実度で大手企業と張り合う必要はありません。社長がどんな考えで仕事をしているか、現場の雰囲気がどのようなものか。それが伝わるだけで、応募の質は大きく変わってきます。
デザインの前に、見られているかを確認する
ここまでデザインの話をしてきましたが、最後に順番の話をさせてください。
職人採用のホームページで差が出るのは、施工実績の多さではありません。現場に立つ人の一日が、順を追って見えるかどうかです。会社概要と実績だけが並ぶサイトは、情報量があっても働く姿が浮かびません。まずは、手元にある現場の写真を数枚見直すことから始めてみてください。それだけでも、求職者に伝わる印象は大きく変わります。
しかし、どれだけ受け皿を整えても、そもそも求職者の目に触れていなければ応募は発生しません。とくに現場職は通勤圏の制約が強く、片道1時間/25〜30km圏内がひとつの目安になります。この狭い範囲の中で選んでもらう以上、条件だけの勝負ではなく総合点での勝負になります。
弊社(地方採用ワークス)は、全国の地方企業を中心に1,420社以上のウェブサイト制作やマーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を数多く見てきました。
すべてを一式でお任せいただく必要はありません。「手元にある現場の写真が使えるか見てほしい」「求人票の書き方だけ相談したい」といった段階でも構いませんので、お気軽にお声がけください。
※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。