【事例10選】塗装・リフォーム業の採用サイトデザイン|職人に届くのは?

求人を出しても、応募が来るのは経験者ばかり。若い職人が入ってこない。塗装・リフォーム業では、この状態が何年も続いているケースが少なくありません。

求職者の頭の中には、検討する前の段階で「キツそう」「危なそう」という像ができあがっています。現場仕事は、条件をどれだけ丁寧に書いても、その像を文字だけで書き換えるのが難しい。ここを動かせるのが写真とデザインです。求められているのは、かっこよさそのものではなく、「この人たちと現場に立っている自分」が浮かぶ状態をつくることです。

この記事でわかること

  • 塗装・リフォーム業で応募が止まる、給与以外の理由
  • 職人採用のホームページで求職者が見ている3つの要素
  • 採用サイト5選+塗装業のコーポレートサイト5選の実例

弊社デザイナーが厳選した「地方企業×採用サイト」のデザイン事例は、以下で業種を横断して紹介しています。

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目次

応募が来ないのは「キツさ」への答えがないから

塗装業の採用応募が集まりづらい理由は、現場仕事ならではの「キツそう…」「危険そう…」という応募者の不安(いわゆる”3K”)を払拭しきれていないことが大きな要因です。給与を上げても応募が動かない会社は、たいていこの前提の部分で止まっています。

特に塗装業というのは、文字ベースで現場の雰囲気を伝えるのが難しいわけですから、写真や映像を通して「職場の雰囲気を伝えること」が、求職者にとって何よりの安心・判断材料になります。

また、働き方や休暇制度の充実など、柔軟な働き方もきちんと提示することで、安心感を与えられます。そんな不安の払拭に効果的なのが自社の採用サイト・ホームページというわけです。

職人採用のホームページで、求職者が見ている3つの要素

塗装・リフォーム業のホームページで求職者が見ているのは、写真・言葉・情報の3つです。順に「どんな現場か」「どんな考えの会社か」「入ったあと何が起きるか」を判断しています。以下の事例も、この3点を軸に読んでいただくと参考にしやすいはずです。

①働いている姿がそのまま写っている写真

事例を並べると傾向がはっきり出ます。塗装・リフォーム業のホームページは、ほぼ例外なく作業中の職人の表情をメインビジュアルに置いています。加工した建物写真ではなく、人が働いている場面です。

これは業種の特性によるものだと考えています。塗装の仕事は完成物を見ても差が分かりにくい。だから「誰がどんな顔で塗っているか」が、そのまま会社の質として読まれるわけです。職人は背中で語る、とはよく言ったもので、その背中を撮れているかどうかで伝わる量が変わります。

なお、写真は自前で撮ろうとせず、撮影だけはプロに依頼するコスト配分が妥当だと考えています。現場写真は逆光と足場が難しく、素人撮影だと肝心の表情が潰れてしまうことが多いです。

②会社の考え方が一行で分かるキャッチコピー

『ひとつひとつ、ひととひとと』『暮らしを、まちを、塗装で支えたい。』『街のみんなの笑顔が見たいから。』。後述の事例に出てくる言葉です。共通しているのは、技術ではなく関わり方を語っている点です。

求職者は同業他社を何社も見比べています。施工品質や資格の話はどこも似た書き方になるので。差がつくのは「何を大事にしている会社か」が一行で伝わるかどうかです。

③入社後に何が起きるかが分かる情報

写真と言葉で「良さそう」まで持っていっても、働き方の情報がなければ応募までは届きません。休日の取り方、未経験からの入り方、先輩が何年目で何ができるようになったか、資格取得のバックアップ、道具や車の支給。求人票の枠に収まりきらない情報こそ、ホームページが引き受ける領域です。

とくに未経験者を採りたい場合、最初の3か月に何を教わるのかが書かれているかどうかが分かれ目になります。

塗装・リフォーム業の採用サイトデザイン5選

まずは、採用を意識して作られたサイトを5例紹介します。「制作:地方採用ワークス」と記載のあるものが弊社の制作実績です。

ユーキ建装 様(外壁塗装・屋根塗装・リフォーム業)

株式会社ユーキ建装様のホームページデザイン(神奈川県/外壁塗装・屋根塗装・リフォーム業)

https://yu-kikensou.com/(制作:地方採用ワークス)

写っているのは、足場の上で吹き付けのガンを構える職人の上半身です。塗料が霧になって噴き出す瞬間で、白い粒が画面の中央に広がっています。完成した外壁ではなく、塗料が壁に届く前の空中の状態を撮りました。写真の左右は淡いグレージュの面で挟み、中央だけを切り抜いた形にしています。左側にはコピー「ひとつひとつ、ひととひとと」と、その下に5行の説明文を小さく置きました。10年後も20年後も指名されたい、という趣旨がここで文字として補われます。職人の姿だけでは伝わらない年数の話を、写真の外で引き受ける配分です。

株式会社ユタカプラス 様(外壁塗装・屋根塗装・建築業)

株式会社ユタカプラス様のホームページデザイン(愛知県/外壁塗装・屋根塗装・建築業)

https://yutakaplus.jp/(制作:地方採用ワークス)

刷毛を持つ手を、下から見上げる角度で撮っています。視線の先は軒天で、職人の顔は上を向いたまま、腕だけが画面の対角線を作ります。塗っている面ではなく、塗る動作の姿勢を主役にしました。作業着の青いペイント柄が写真の中で最も強い色になるため、地の色は白のままで足ります。左側に置いた「明日も10年先も、変わらない価値をつくる。」は文字間を広く取り、写真の縦の動きに対して横の線を作りました。その下の水色のボタンは問い合わせで、色は作業着の青から取っています。写真は右側に寄せて左の白い面を大きく残し、文字量が増えても窮屈にならない配分にしました。左上のロゴだけが同じ水色で、上下2箇所に色を置いて画面を留めています。

河合塗装 様(塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

河合塗装様のホームページデザイン(岐阜県/塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

https://8hands.jp/(制作:地方採用ワークス)

現場も足場も写っていません。写っているのは、郡上八幡の細い通りに立つ職人1人と、その背後に続く軒と幟です。塗装の仕事ではなく、その仕事をしている場所のほうを撮りました。ポロシャツには塗料の飛沫がそのまま残っていて、作業着に着替えさせていないことが分かります。左側のコピー「郡上八幡の小さな町で人と人とのかかわりを大切に親切丁寧な塗装を!」は縦組みで6行に割り、町並みの縦の線とそろえました。地元でしか仕事をしない会社では、町の風景そのものが条件面の説明になります。ナビゲーションはローラーや刷毛のアイコンを添えて上端に並べ、社名を中央に置く左右対称の形にしました。

有限会社昭和建装(塗装業・外壁塗装・建築リフォーム)

昭和建装様のホームページデザイン(大阪府/塗装業・外壁塗装・建築リフォーム)

https://shouwakensou.com/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

「BY THE POWER OF PAINTING」の黒い大文字が、写真の上と外にまたがって置かれています。写真にかかる部分だけが灰色に沈み、白地の上では黒のまま残ります。文字の色を1色に決めず、下地の明るさに応じて変える処理を選んだのだと思われます。「PAINTING」の1語だけが水色で、塗るという行為に当たる語が色を持ちます。写真は塗料を含んだローラーを壁に当てる瞬間で、職人の顔は横向きです。左上のロゴと右上のCONTACTだけが白地の側にあり、操作する箇所と読ませる箇所を明暗で分けたと読めます。背景の白い面には薄いグレーの三角が敷かれ、写真の外側も無地のままにはしていません。

ニシザキ工芸株式会社(木工業・家具製作・内装デザイン)

ニシザキ工芸株式会社様のホームページデザイン(東京都/木工業・家具製作・内装デザイン)

https://www.nishizaki.co.jp/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

人が1人も写っていません。画面にあるのは木の板を斜めに組んだ構造物で、隙間の向こうに海と水平線が見えています。製品でも作業でもなく、納めた造作そのものに近づいて撮ったのでしょう。木口の陰影と海の青だけで色ができているため、文字は白1色で足ります。左下の「NISHIZAKI KOUGEI」と「ニシザキ工芸株式会社」は写真の暗い部分に置かれ、右端の「(01 / 04)」がスライドの残り枚数を示します。職人の顔を出さずに技術を伝えたいとき、こうして仕上がりへ寄る方法があります。ナビゲーションは細い英字を右上に横一列で並べ、写真の面積を削らない置き方にしています。

番外編|塗装業のコーポレートサイト5選

塗装業のホームページは、採用サイトを別で持っていなくても採用の入口として機能します。求職者は会社名で検索し、コーポレートサイトを見て応募するかどうかを決めているためです。ここでは、採用の受け皿としても読める塗装業のホームページを5例紹介します。

ジンバ塗装工業 様(塗装業・外装業・建築業)

株式会社ジンバ塗装工業様のホームページデザイン(群馬県/塗装業・外装業・建築業)

https://www.jinbatosou.com/(制作:地方採用ワークス)

画面が縦に2分割され、左に高台から見下ろした高崎の街、右に職人2人が向かい合う場面が入っています。1枚の写真で「どこで」と「誰が」を両立させず、面を割って別々に持たせました。左の風景は緑と屋根の色が細かく散る俯瞰で、右は空を背景にした人物の抜けた構図です。密度の違う2枚を並べても散らからないのは、どちらも空の水色が上端に来ているからです。中央の「暮らしを、まちを、塗装で支えたい。」は2枚をまたいで横に組み、分割された面を1本の文がつないでいます。画面の下端は白い山型に切り抜かれ、高崎の山並みの形をそのまま境界線に使いました。上部のナビゲーションは6項目にアイコンを添え、社名を中央に据えた左右対称の並びです。

株式会社馬渕塗工 様(塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

馬渕塗工様のホームページデザイン(岐阜県/塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

https://www.mabuchi-tokou.jp/(制作:地方採用ワークス)

撮影位置が屋根の上にあります。カメラは職人と同じ高さにあり、その向こうに岐阜の市街地と山並みが低く写り込みます。地上から見上げるのではなく、作業している場所まで登って撮りました。手前にはローラーと塗料のバケツが実物大で入り、道具の質感がそのまま伝わります。右側には「本当に必要な塗装だけをお伝えします。」の枠と、キャンペーンの枠を縦に並べました。画面の下端には8つのアイコン付きメニューを横一列に置き、塗装について調べに来た人が最初の画面から各項目へ進めます。右端には見積もりの縦帯を固定し、写真をどれだけスクロールしても問い合わせの入口が消えません。

タムラ塗装 様(塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

株式会社タムラ塗装様のホームページデザイン(東京都/塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

https://tamura-toso.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

若手ではなく、白髪の職人の横顔を大きく取っています。ヘルメットの黒と眼鏡の反射まで写る距離で、視線は手元のローラーに向いたままです。塗装業の写真で20代を並べる選択をせず、年齢の分かる1人に寄りました。左側のコピー「街のみんなの笑顔が見たいから。」は明朝体で2行に組み、その上に街並みを線だけで描いたイラストを添えています。写真の重さに対して、線画とコピーの軽さで釣り合いを取る配分です。背景の外壁は淡いグレーで、写真の中に強い色がないぶん、ヘルメットの黒が輪郭を作ります。右下の「タムラ塗装に相談してみる」は円形の枠で、他の直線的な要素から浮かせました。

株式会社KsArt 様(内装デザイン・塗装・空間デザイン)

KsArt様のホームページデザイン(岐阜県/内装デザイン・塗装・空間デザイン)

https://ksart.jp/(制作:地方採用ワークス)

職人も、塗装中の壁も、足場もありません。写っているのは白いモルタルの事務所で、壁に色見本のタイルが1枚だけ掛かっています。塗装会社の画面から現場を全部外し、色を扱う会社であることだけを残しました。事務所の色は白とグレーに限られ、有彩色は壁の見本の中にしか存在しません。裸電球が数本吊り下がり、その影が壁に細く落ちています。上部のナビゲーションは細い英字で、BRAND・GRADATION・CONCEPTと言葉も抽象に寄せました。塗装業でも、扱う相手が住宅か商業空間かで画面の作り方が変わります。窓から入る光だけで撮っているため、照明を足した写真より影が柔らかく出ています。

leco paint(塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

leco paint様のホームページデザイン(兵庫県/塗装業・外壁塗装・屋根塗装)

https://leco-paint.jp/

弊社の制作実績ではありません。掲載内容は2026年8月時点のものです。

塗装の写真はどこの会社も似た構図になりやすく、それだけでは違いが出ません。この画面はローラーを持つ職人を斜め後ろから捉え、養生シート越しの白い光の中に置いています。現場の写真を明るく飛ばし、作業ではなく光のほうを見せたのだと思われます。「Think painting Think your life」は白の丸みのある書体で、写真の明るい部分に置かれています。下端には「News ブログを更新しました」の白い帯を横に通し、更新のあることを1画面目で示す作りです。右端の3つの点はスライドの枚数で、写真が入れ替わる前提の骨格になっています。

塗装・リフォーム業の採用サイトによくある質問

Q1: 会社のホームページはあります。採用ページも作るべきですか

慢性的に応募が足りていないなら、作る価値はあります。会社のホームページは施主向けに作られていることがほとんどで、求職者が知りたい情報が載っていないためです。ただ、最初から独立した採用サイトを作る必要はありません。既存のホームページ内に、働き方と先輩の話が読める階層を足すところから始めるやり方もあります。

Q2: 求人サイトに出しているのに、なぜホームページが必要なのですか

求人サイトは「見つけてもらう」ための枠で、ホームページは「決めてもらう」ための場所です。求人票を見た人はたいてい会社名で検索します。そこで出てくるのが施工事例と料金だけだと、働く場所としての判断がつかないまま離脱していきます。

Q3: 写真はスマホで撮ったものでも大丈夫ですか

現場の日常を伝えるカットは自社で撮ったものでも構いませんが、トップに使う写真は別です。現場写真は逆光と足場の映り込みが難しく、撮影だけはプロに依頼するコスト配分が妥当だと考えています。職人の表情が主役になる業種なので、ここを削ると他をどれだけ作り込んでも印象が上がりません。

Q4: 未経験者を採りたいのですが、何を載せればいいですか

最初の3か月です。何を教わり、何ができるようになり、誰が見てくれるのか。未経験者が一番不安なのは「使い物にならなかったらどうしよう」という点なので、そこに答えを置きます。あわせて、資格取得のバックアップと、先輩が何年目で何を任されているかが分かると効きます。

Q5: 社員数が少なくても、採用サイトを作る意味はありますか

規模が小さいほど「誰と働くか」の比重が上がるので、意味はあります。制度の充実で大手と張り合う必要はありません。社長がどんな考えで仕事をしているか、現場の雰囲気がどうか。それが分かるだけで、応募の質は変わってきます。

デザインの前に、見られているかを確認する

ここまでデザインの話をしてきましたが、最後に順番の話をさせてください。

職人採用のホームページで差が出るのは、施工実績の点数ではありません。現場に立つ人の一日が、順を追って見えるかどうかです。会社概要と実績だけが並ぶサイトは、情報量があっても働く姿が浮かびません。

そして、どれだけ受け皿を整えても、そもそも求職者の目に触れていなければ応募は発生しません。露出(母集団形成)と受け皿(ホームページ・採用サイト)は両輪だ、というのが弊社の考え方です。とくに現場職は通勤圏の制約が強く、片道1時間/25〜30km圏内がひとつの目安になります。この狭い範囲の中で選んでもらう以上、条件だけの勝負ではなく総合点勝負になります。

弊社は全国の地方企業に1,400社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを地方企業向けに一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。

一式でお任せいただく必要はありません。現場の写真を数枚見せていただくだけでも、そのまま使えるものと撮り直したいものの線引きはお伝えできます。「求人票の書き方だけ見てほしい」という段階でも構いません。

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※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。

この記事を書いた人
【事例10選】塗装・リフォーム業の採用サイトデザイン|職人に届くのは? | 採用サイト制作
たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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