【事例10選】赤の採用サイトデザイン|情熱と力強さはどう出す?

コーポレートカラーが赤の会社で、採用サイトの色をどう扱うか。ここで手が止まる方は少なくないと思います。「そのまま赤で押し切って重たくならないか」「体育会系だと思われないか」という迷いです。

一方で、赤はうまく扱えば企業の熱量を一瞬で伝えられる色でもあります。第一印象を左右する要素として色は極めて大きく、だからこそ「なんとなく赤」で進めてしまうのが一番もったいないというわけです。

この記事でわかること

  • 赤い採用サイトが求職者に与える印象と、その理由
  • 「想い・熱量」を伝える赤のデザイン事例5選
  • 「キャッチコピー」を引き立てる赤のデザイン事例5選
  • コーポレートカラーが赤の企業が、採用サイトでつまずきやすいポイント

弊社デザイナーが厳選した「地方企業×採用サイト」のデザイン事例は以下で網羅していますので、赤以外も見比べたい方はこちらも併せて参考にしてみてください。

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目次

赤い採用サイトが伝えるのは「情熱」と「力強さ」

赤の採用サイトが伝えるのは、企業の情熱とエネルギーです。赤はもともと、情熱的でエネルギッシュさの溢れる色合いですので、その力強さを通じて、企業のエネルギーを視覚的に伝えることができます。これにより、応募者は入社前から”企業の活気”を感じ取ることができ、入社後に感じる企業イメージとのギャップが生じにくくなります。

つまり赤は、「うちは勢いのある会社です」という言葉を、文章より先に届けてくれる色だということです。求職者が採用サイトを開いてから読み始めるまでのわずかな時間に、企業の温度が伝わる。赤色の持つ「情熱」や「活力」といった特徴が、企業の魅力を効果的に伝える手助けをしてくれるわけですね。

赤が向いている業種の傾向

後述する10事例を並べると、赤が選ばれている業種には偏りが見えてきます。運送・物流、建設・建設コンサルタント、金属加工、鋼材加工、飲食、証券。いずれも「現場の力強さ」や「人の熱量」が仕事の価値に直結する業種です。

逆に言えば、赤は「静けさ」「繊細さ」を売りにしたい企業とは相性が読みにくい色でもあります。同じ事例集でも、信頼感や清潔感を軸にした業種は青系に寄る傾向があります。色ごとの向き不向きは、以下の記事と見比べていただくと輪郭がはっきりすると思います。

参考記事:『【事例10選】青・水色の採用サイトデザイン|信頼感はどう出す?

ベースに使うか、アクセントに使うか

赤は主張の強い色なので、「どこにどれだけ使うか」で印象がまるで変わります。事例を見ると、大きく2つの型に分かれます。

  • ベースに使う型:背景全体を赤で埋め、白抜き文字でキャッチコピーを載せる。挑戦的で押し出しの強い印象になる
  • アクセントに使う型:白・黒・グレーを基調にし、ロゴカラーやキャッチコピーの一部だけを赤にする。落ち着きを保ったまま、視線を1点に集められる

どちらが正解ということはありません。伝えたいメッセージが「勢い」なのか「堅実さのなかにある熱」なのかで決まる、という順序です。

「想い・熱量」を伝える赤の採用サイトデザイン事例5選

ここからは、企業の想いや現場の熱量を前面に出した赤の採用サイトを5件紹介します。共通しているのは、赤を「人」と組み合わせている点です。社員の写真やポートレートと赤を掛け合わせることで。色の強さが「勢い」ではなく「体温」として伝わる設計になっています。

日の丸グループ 様(卸売・小売・物流・運送)

「日の丸グループ」様の採用サイトデザイン(岐阜県/タクシー事業)

https://recruit.taxi-hinomaru.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県岐阜市にあるタクシー事業を中心とした企業、日の丸グループ様の採用サイトです。

ファーストビューでは、実際の従業員の仕事風景を複数配置し。企業の実直な姿勢と人の温かみを表現しています。画像は柔らかなトーンで統一され、右サイドに配置された大きな余白とテキストが、情報の整理と視認性の向上に貢献しています。

また、企業カラーであるレッドをアクセントカラーとして効果的に使用し、円形のグラフィック要素と組み合わせることで、モダンでありながらも親しみやすいデザインに仕上げています。写真と文字、グラフィック要素のバランスが絶妙で、求職者に対して「働く」をより身近に感じてもらえるような工夫が施されています。

岐阜商工信用組合 様(一般金融業)

「岐阜商工信用組合」様の採用サイトデザイン(岐阜県/一般金融業)

https://recruit.shoushin.co.jp/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県岐阜市にある一般金融業、岐阜商工信用組合様の採用サイトです。

大きな文字と従業員のポートレートを組み合わせ。文字と人物が一体となった遊び心のある構成を実現しています。社員一人一人が異なるポーズやアクションをとり、赤い文字の各パーツと相互に作用することで、生き生きとした職場の雰囲気を表現しています。

また、社員が持つ観葉植物が自然な要素としてアクセントになり、職場環境の快適さも示唆しています。従来の堅苦しい採用サイトの常識を覆す、親しみやすくクリエイティブなデザインに仕上がっています。

大日コンサルタント株式会社 様(建設・建築・コンサルティング業)

「大日コンサルタント株式会社」様の採用サイトデザイン(岐阜県/建設コンサルタント企業)

https://dainichi-consul.co.jp/recruit/(制作:地方採用ワークス)

岐阜県岐阜市にある建設コンサルタント企業、大日コンサルタント株式会社様の採用サイトです。

赤色の背景に白色の大きな文字でキャッチコピーを強調し、挑戦的なイメージのデザインが特徴的です。

英字の力強さと、その上に重ねられた手書き風の日本語が、企業の堅実さと柔軟性を表現しています。

背景のグラデーションは、オレンジから深い赤へと変化し、視覚的な奥行きと温かみを演出。さらに、画面の端に配置された幾何学的な要素が、モダンさとデザイン性を高めています。シンプルながらも洗練された構成で、コンサルティング企業としての専門性と先進性を感じさせる、バランスの取れたデザインとなっています。

八木鋼材株式会社(金属加工・特定建設業)

「八木鋼材株式会社」様の採用サイトデザイン(愛知県/金属加工・特定建設業)

https://www.yagi-kozai.co.jp/recruit/

愛知県名古屋市にある金属加工・特定建設業を中心とした企業、八木鋼材株式会社様の採用サイトです。

ロゴカラーの赤色を用いたインパクトの強いビジュアルやコピーが特徴です。ファーストビューでは、金属的な質感を持つ背景に大きな文字を配置し、力強さとモダンさを表現しています。

漢字の太い書体と人物のシルエットが絶妙なバランスで調和し、建材メーカーとしての伝統と先進性を表現しており、若い求職者にも親しみやすいデザインに仕上がっています。

野村證券 キャリア(証券業)

「野村證券」様の採用サイトデザイン(東京都/証券業)

https://www.nomura-recruit.jp/career/retail/

東京都中央区にある証券業の企業、野村證券様の採用サイトです。

ファーストビューでは、画面を赤と白黒の2色に大胆に分割し。コントラストの強い視覚的インパクトを生み出しています。モノクロなポートレートを配置することで、真摯な表情と柔らかな明暗の表現が、金融のプロフェッショナルとしての信頼性と人間味を表現しています。

シンプルな2分割構成でありながら、「伝統と革新」「信頼性と先進性」といった相反する要素を、色使いや配置のバランスで融合させた、金融業界のリクルーティングサイトとして非常に洗練されたデザインとなっています。

ここまでの5件のように、赤を「人」と重ねる設計は、写真の質がそのまま印象を左右します。どの写真を、どの温度で撮るか。そこまで含めて設計したい段階でしたら、御社の業種や採用フェーズをうかがったうえで構成をご提案します。

コピーを引き立てる赤のデザイン事例5選

続いて、赤をキャッチコピーの引き立て役として使っている事例を5件紹介します。こちらは背景を白・黒・グレーで抑え、赤を「読ませたい一文」に集中させる型です。前半の5件よりも情報量を絞り、メッセージ一本で勝負する設計になっています。

野村證券 新卒(証券業)

「野村證券」様の採用サイトデザイン(東京都/証券業)

https://www.nomura-recruit.jp/graduate/

東京都中央区にある証券業の企業、野村證券様の採用サイトです。

企業カラーの赤を用いたメッセージは、シンプルながらも力強く、その下のアンダーラインが視線の流れを作り出しています。

全体的に余白を十分に取ったミニマルなデザインながら、人物写真の表情や姿勢から前向きさや将来性が感じられる構成となっており、金融業界でありながら堅苦しさを感じさせない洗練された仕上がりとなっています。

株式会社王将フードサービス(飲食業)

「株式会社王将フードサービス」様の採用サイトデザイン(京都府/飲食業)

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京都府京都市にある飲食業の企業、株式会社王将フードサービス様の採用サイトです。

鮮やかな赤で表現された大きな文字が、動画と重なり合うことで、力強さとダイナミックさを演出しています。

背景のグレーのグラデーションは、落ち着きと清潔感を表現しながら、メインビジュアルを引き立てる効果も果たしています。

また、画面右下に配置された動画サムネイルは、より詳しい企業情報への自然な導線となっており、ユーザーの興味を喚起する効果的な配置となっています。コーポレートカラーの赤をキャッチコピーに使用し。動画を使用することで働く姿のイメージを存分に伝えています。

桂新堂株式会社(菓子製造・販売)

「桂新堂株式会社」様の採用サイトデザイン(愛知県/菓子製造・販売業)

https://keishindo-recruit.jp/

愛知県名古屋市にある菓子製造・販売業、桂新堂株式会社様の採用サイトです。

えびせんべいで有名な桂新堂の採用サイトは、同社を象徴する「えび」のキャラクターやイラストを随所に使ったユニークなデザインが特徴的です。トップページでは、えびの被り物をした社員の写真が印象的で、「えび家族」というインパクトのあるキャッチコピーとともに、アットホームで楽しい雰囲気を醸し出しています。

シンプルな構成でありながら、和のテイストと現代的なデザインを融合させ、伝統と革新のバランスを表現することで企業カラーである赤を効果的に使用しつつ、全体的には明るく軽やかな印象を与えるデザインとなっています。

CREATEE株式会社(映像企画・制作)

CREATEE株式会社様の採用サイトデザイン(東京都/映像企画・制作業)

https://createe-inc.com/

東京都千代田区にある映像企画・制作業、CREATEE株式会社様の採用サイトです。

スクロールに合わせてコンテンツがパララックス(視差効果)で動くデザインが印象的です。

画面左側のテキストは余白を十分に確保しながらミニマルに配置され、視認性と読みやすさを重視。全体的にモダンでクリーンな印象を与えながら、映像の持つ躍動感や創造性を効果的に表現しています。

そしてファッションブランドのプロダクトサイトのような洗練されたビジュアルで、写真のフォトディレクションにもこだわりが感じられます。

ウメトク株式会社(鋼材加工・販売・工具販売)

「ウメトク株式会社」様の採用サイトデザイン(大阪府/鋼材加工・販売・工具販売業)

https://www.umetoku.co.jp/recruitingsite/

大阪府大阪市にある鋼材加工・販売・工具販売業を中心とした企業、ウメトク株式会社様の採用サイトです。

ファーストビューでは、特殊鋼の加工現場の動画を大胆に切り取り。工業的な印象と親しみやすさを融合させています。背景には深い赤を基調とし、その上に白文字のテキストを配置することで、力強さと読みやすさを両立させています。

そして特徴的なのは、画面下部に配置された装飾的なタイポグラフィです。製造業の特徴である「熱」や「技術」を視覚的に表現しながら、アーティスティックな要素も加えることで、従来の製造業サイトにはない斬新さを実現しています。

赤の採用サイトでつまずきやすい3つのポイント

10件を見比べると、うまくいっている赤には共通の設計順序があります。ここでは、コーポレートカラーが赤の企業が採用サイトで踏みがちな段差を3つ挙げておきます。

01. 「色から入る」と、たいてい迷子になる

一番多いのが、色やテイストの話から打ち合わせが始まってしまうケースです。「赤で、かっこよく、今どきの感じで」。この状態で進めると、たいてい途中で「で、結局うちは何を伝えたいんだっけ」に戻ることになります。

弊社では、文章が先、デザインが後という順序で進めています。まず「どんな会社で、どんな人に来てほしいか」というメッセージを明確にし、それを文章にする。そのうえで、その文章をどう視覚的に伝えるのがベストかを逆算してデザインを設計する、という流れです。

「デザインが良ければ応募が来る」というのは、正直なところ誤解だと考えています。デザインは、伝えたい中身があってはじめて効く。赤という強い色を選ぶなら、なおさらその順序が効いてくるというわけです。

02. 「赤=熱い会社」と決めつけない

赤が持つ意味は、情熱だけではありません。事例のなかにも、金融業の信頼性を表す赤、菓子メーカーの明るさを表す赤、製造業の「熱」そのものを表す赤がありました。同じ赤でも、隣に置く色と写真によって、伝わるものが変わります。

ですので「赤だから体育会系に見える」という心配は、赤の使い方ではなく、組み合わせの設計で解けることが多いと思います。深い赤に白を合わせれば重厚に、明るい赤にグレーを合わせれば軽やかに寄せられます。

03. 面積とコントラストで、読みやすさが落ちる

赤は面積が大きくなるほど、文字の可読性が落ちやすい色です。特にスマートフォンで見たときに、赤背景+細い白文字は読みづらくなります。求職者の多くはスマートフォンから採用サイトにたどり着くため、ここは実機で確認しておきたいところです。

事例のなかで赤を背景に使っているサイトが、いずれも太めの書体・大きめの文字を選んでいるのは偶然ではありません。強い色を使うなら、文字側で受け止める。この一手間があるかどうかで、印象は変わってきます。

よくある質問

Q1: コーポレートカラーが赤なら、採用サイトも赤にすべきですか

必ずしもそうとは限りません。コーポレートサイトと採用サイトは、そもそもターゲットが違います。コーポレートサイトは取引先に向けたもの、採用サイトは求職者に向けたものです。ロゴカラーを引き継ぎつつ、面積の配分やトーンを採用向けに調整する、という考え方が現実的だと思います。

Q2: 赤はどんな業種に向いていますか

本記事の事例では、運送・物流、建設、金属加工、鋼材加工、飲食、証券といった業種で使われていました。「現場の力強さ」や「人の熱量」が仕事の価値に直結する業種と相性が良い傾向があります。ただし業種で機械的に決まるものではなく、伝えたいメッセージ次第です。

Q3: 赤とオレンジ・黄色は、印象がどう違いますか

同じ暖色でも、赤は「熱量・力強さ」、オレンジや黄色は「親しみやすさ・明るさ」に寄ります。堅さを残したまま温度を上げたいなら赤、距離を縮めたいなら黄・オレンジ、という見立てが目安になります。暖色系の事例は以下で紹介しています。

参考記事:『【事例10選】黄色・オレンジの採用サイトデザイン|暖色はどこに使う?

Q4: 採用サイトのデザインは、誰が決めるのが良いですか

社内の多数決で決めると、無難な方向に寄りやすくなります。求職者に何を伝えたいかを決める人(経営層や現場の責任者)と、それを形にする制作側で、メッセージの段階からすり合わせるのが現実的です。デザインの好き嫌いを議論するのは、その後で十分間に合います。

Q5: 赤の採用サイトを作れば、応募は増えますか

赤にしたから応募が増える、という因果は成り立ちません。見つけてもらう経路がなければ、サイトは開かれないままです。露出(母集団形成)を作ってはじめて、受け皿(採用サイト)の出来が結果に効いてきます。

色を決める前に、求職者に何を伝えるかを決める

ここまで10件の赤い採用サイトを見てきましたが、どれも「赤が良かったから成立している」わけではありません。伝えたいメッセージが先にあって、それを最も強く届ける手段として赤が選ばれている。決める順番は、いつもそちらが先です。

そして赤は、面積を1割ふやすだけで印象が変わる色です。熱意を出したいのか、圧を出したくないのか。そのさじ加減は、コピーの強さとセットで決めるものだと考えています。

弊社は全国の地方企業に1,400社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを地方企業向けに一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。

「コーポレートカラーが赤だが、採用サイトでどこまで使うべきか」という一点のご相談でも構いません。いまのロゴと写真を拝見して、ベースに敷くのかアクセントに絞るのかをご提案します。

採用サイト制作のサービス詳細はこちら

※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。

この記事を書いた人
【事例10選】赤の採用サイトデザイン|情熱と力強さはどう出す? | 色から選ぶ
たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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