【事例11選】個人経営の採用サイトデザイン|小規模でも若手に届く見せ方は?

求人を出しても反応がない。かといって、大手が作っているような採用サイトを用意する予算も人手もない。個人経営や数名規模の事業所では、この二つの壁に挟まれたまま手が止まってしまう方が多いと思います。

ただ、規模が小さいことは採用サイトの上では不利ばかりではありません。個人経営の採用サイトは、大企業のそれより「働く姿」を具体的に見せられるからです。誰と働くのか、どんな空気の場所なのか。大企業だと配属先が決まるまで答えられないことを、初めから見せ切れます。

この記事でわかること

  • 個人経営の規模でも採用サイトを持つ意味があるのか、その判断材料
  • 大企業の採用サイトと変えるべき設計のポイント
  • 実際の制作事例11件と、それぞれのデザインが何を伝えているか
  • 予算が限られるとき、どこから手をつけるべきか

なお、業種を横断した採用サイトのデザイン事例をまとめて見たい場合は、こちらにまとめて集めています。

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求職者は、数多の企業から応募を検討するわけですから、第一印象に直結する「サイトデザイン」は非常に重要です。 しかし、漠然と「カッコよくしたい!」「オシャレにしたい!」というイメージだけで、「具体的なイメージまで落とし込めていない…」という方も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、弊社がご

目次

小さな会社ほど、採用サイトが効く場面がある

あります。個人経営が採用で使える予算は限られており、大規模な求人広告の出稿や高額な採用ツールの導入は現実的ではありません。採用サイトは、その制約のなかで比較的低いコストで求職者に届く手段になります。求人情報を載せるだけでなく応募フォームまで置いておけば。営業時間外に届いた応募も取りこぼさずに受けられます。

もう一つ、求人媒体との性格の違いも大きいところです。求人広告は掲載期間が終われば消えますが、採用サイトは自社に残ります。掛け捨ての保険を毎年買い直すのか、資産になるものを一度作るのか、という違いだと考えていただければと思います。

「うちの規模では見てもらえない」への答え

採用サイトの役割は、知らない人に見つけてもらうことだけではありません。求人媒体やハローワークで見かけた会社を、求職者が改めて調べにくる——そのときに出てくるものが電話番号と地図だけの古いページなのか、働いている人の顔が見えるページなのかで、応募するかどうかの判断は変わります。採用サイトは、すでに興味を持った人の背中を押す場所でもあるというわけです。

大企業と変えるのは情報量ではなく、見せる対象

結論から言えば、変えるべきは「情報量」ではなく「見せる対象」です。大企業の採用サイトは、事業部の数だけ職種があり、キャリアパスの説明に紙幅を割きます。個人経営でそれを縮小コピーしても、内容の薄い会社案内になってしまいます。

事例を見ていくと、うまくいっている個人経営の採用サイトには共通点があります。

  • 働く場所そのものを主役にしている:店内・施設・工房の写真が大きく使われ、ファーストビューだけで空気が伝わる
  • 色とあしらいで業種の印象を作っている:清潔感なら淡い寒色、親しみなら丸みのある書体とイラスト、といった具合に、言葉より先に印象で語る
  • 人の顔が出ている:数名規模だからこそ、「この人と働く」が具体的に想像できる
  • 必要な情報にすぐ届く:セクションの区切りが明快で、募集要項までの動線が短い

このあたりは、次に紹介する11件のデザインを見ていただくのが早いと思います。

個人経営の採用サイトデザイン事例11選

ここからは、実際の採用サイト・ホームページのデザインを業種ごとに見ていきます。「(制作:地方採用ワークス)」と記載のあるものは弊社の制作実績です。

株式会社ノエル 様(住宅・店舗設計・エクステリア・外構)

https://recruit.noel-garden.jp/ (制作:地方採用ワークス)

愛知県一宮市で外構設計・デザインを手がける株式会社ノエル様の採用サイトです。「先輩インタビュー」では、まるで名刺をめくるようなアニメーションで社員さんの写真が次々に現れます。内容の充実はもちろんですが、こうした演出面で遊び心を凝らしたデザインは、若い求職者の心をくすぐりますね。

さかいこども歯科・矯正歯科(医療・福祉・病院・クリニック)

https://sakai-kids-dc.com/ (制作:地方採用ワークス)

サイト全体のもくもくとした雲のようなデザインや、丸ゴシック、ラフな印象のイラストから。ポップでかわいい印象を受けます。柔らかい水色は優しいだけでなく、歯医者さんらしい清潔感を見る人に伝えます。サイトを見たお母さん・お父さんだけでなく、お子さんも安心できるような雰囲気に仕上げました。

元町デンタルクリニック(医療・福祉・病院・クリニック)

https://motomachi-dc.jp/ (制作:地方採用ワークス)

岐阜県岐阜市にある歯科医院のホームページです。治療台の写真を中心に置くことで、おしゃれかつ最新のシステムを揃えている印象を与えています。ファーストビューにはロゴマークを大胆に使用していますが、写真の切り抜きを使った加工をしているので。画面の雰囲気とうまく調和するよう制作しました。

株式会社Acot 様(美容・エステ・美容院・ヘアサロン)

https://www.acot-hairsalon.link/ (制作:地方採用ワークス)

東京都日野市にあるヘアサロンのホームページです。写真をブロックのように配置し、その背景に一枚写真を敷くことで、立体感が出て印象的なファーストビューになっています。モノトーンで抑えた配色で洗練された店舗の雰囲気を際立たせつつも、美容師さんたちの写真は丸く切り抜くなど、可愛らしさとスタイリッシュさのバランスにこだわり、印象に残るサイトデザインに仕上げています。

公益社団法人地域医療振興協会シティ・タワー診療所 様(医療・福祉・病院・クリニック)

https://www.citytower-cl.com/ (制作:地方採用ワークス)

岐阜駅のすぐ近くにあるシティ・タワー診療所様のホームページです。爽やかで温かみのあるグラデーションが特徴的で、じんわりとした人の温度感が感じられますね。イラストと写真を融合させるアイデアも面白く、医療の親しみと温かさが伝わってきます。

CADENZA+(カデンザ)(美容・エステ・美容院・ヘアサロン)

https://cadenza-salon.com/ (制作:地方採用ワークス)

茨城県古河市の美容室のホームページです。モノクロでデザインされた中にカラーの写真をレイアウトすることで、見ている側の視線を誘導し、イメージを強調しています。ニューヨークブルックリンスタイルのおしゃれな内装の写真も大きく使うことで、今風なサイトデザインとなり、サロンの雰囲気も伝わってきますね。

チェルシー岐阜(美容・エステ・美容院・ヘアサロン)

[岐阜]美容師も働き方改革!ジブンらしくが叶う美容師求人!

岐阜県岐阜市の美容室の採用サイトです。「CHANGE! ジブンらしく、が叶う場所。」というコピーを掲げ、白とグレーを基調にまとめた採用サイトです。MESSAGE・CAREER・VOICE・DELIGHT・JOIN と英字の区分で並べ、働き方の話から入って募集要項に着地させる構成にしています。

ニシザキ工芸株式会社(製造業・木材・木製品)

https://www.nishizaki.co.jp/

東京都江東区の木材・木製品メーカーのホームページです。モダンでスタイリッシュなデザインが目を引きます。全体的にクリーンで余白が十分に取られており、読みやすさが向上しています。色彩は白を基調とし、差し色にブルーを使用することで、清潔感と信頼感を与えています。トップページのアニメーション効果も、サイトの動的な印象を強めています。

Grant Sienne(教育・スクール・習い事)

TOP

東京都渋谷区にある教育・スクール事業のサイトです。エレガントで魅力的なデザインが特徴で、宝塚受験に特化した内容がわかりやすく整理されており、必要な情報に迅速にたどり着けるよう構成されています。カラフルなビジュアルと詳細なテキストがバランスよく配置され、閲覧しやすいデザインです。

Salon de Noble(美容・エステ・美容院・ヘアサロン)

https://www.salondenoble.com/

大阪府枚方市にある、メディカルハーブを利用したエステサロンのホームページです。最初のコンテンツに、目的によってページを選べるボタンが設置してあり、各ページへの導線がスムーズです。サイトの色味をハーブに合わせてグリーンをベースにし、葉っぱのアイコンやハーブのイラストを背景にさりげなく置くことで、ナチュラルでクリーンな印象を与えています。またリラクゼーション効果を表現するために、ゆったりスクロールされ、文字や写真もその動きに合わせてゆっくり出てくる仕様になっており、サロンの空気感が伝わる設計です。

BLUE PEARL(娯楽・レジャー・フィットネスジム・美容・エステ)

https://bluepearl.jp/

福岡県久留米市にあるピラティススタジオのホームページです。ファーストビューには写真を使うことが多いのですが、こちらはスタジオのロゴと淡い水彩絵の具を滲ませた画面になっており、親しみとナチュラルな印象を受け取れます。写真は外の光を取り込んだような撮り方で清潔感があり、気持ちのいい場所でレッスンを受けられるイメージがしやすいサイトデザインです。

※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。

限られた予算は、写真と配色から使う

11件を並べて見ていただくとわかりますが、印象を決めているのは凝った機能ではなく写真と配色です。逆に言えば、個人経営が優先すべきはこの2つに集約されます。

順番をつけるなら、次のようになります。

  1. 写真:店舗・工房・スタッフの写真。ここだけはプロに撮影を依頼するコスト配分が妥当です。サイトの印象の大半を写真が決めるためで、他を削ってでも確保したい部分だと考えています。
  2. 配色と書体:業種の印象を言葉より先に伝える部分。清潔感か、親しみか、洗練か——先に決めておくと制作の判断が速くなります。
  3. 募集要項までの動線:どれだけ良い雰囲気が伝わっても、応募方法が見つからなければ止まります。
  4. アニメーションなどの演出:あると印象が締まりますが、上の3つが整ってからで十分です。

逆に、最初から欲張らなくていいものもあります。社員インタビューを何本も揃える、動画を作り込む、といった施策は、採用サイトを公開してから増やしていけます。小さく作って、育てるという進め方が、個人経営には合っていると思います。

よくある質問

Q1: 従業員が数名でも採用サイトは作れますか

作れます。むしろ規模が小さいほど「誰と働くか」を具体的に見せられるため、採用サイトとの相性は良い部類です。今回紹介した事例にも、店舗・診療所・サロンなど少人数の事業所が多く含まれています。

Q2: 個人経営の採用サイトは、何ページくらい必要ですか

ページ数より、求職者が判断に必要な情報が揃っているかどうかで考えてください。仕事内容、働く人、職場の雰囲気、募集要項、応募方法——この5つが伝わっていれば、1ページ構成でも機能します。

Q3: 写真はスマートフォンで撮ったものでもいいですか

撮影だけはプロに依頼するコスト配分をおすすめしています。採用サイトの印象は写真でほぼ決まるため、ここを節約すると全体の質が落ちてしまいます。

Q4: 採用サイトを作れば応募は来ますか

採用サイトは応募を受け止める「受け皿」なので、それ単体では母集団は増えません。求人媒体やSNS、ハローワークなどで露出を作り、興味を持った人が調べたときに採用サイトが答える——この組み合わせで初めて機能します。

Q5: 業種ごとのデザイン事例をもっと見たいのですが。

業種別に34件をまとめた記事があります。【業種別】地方企業でおしゃれな「求人・採用サイト」のデザイン事例集≪34選≫をご覧ください。

小さな会社ほど、伝わり方で差がつく

同じ職場でも、伝え方ひとつで求職者の受け取り方は変わります。プロが設計した採用サイトと、自社で作ったページの差が出るのは、情報の量ではなく「何を、どの順番で、どんな見え方で出すか」の判断部分です。今回の11件も、写真の切り抜き方や色の抑え方といった細かい判断の積み重ねで印象が作られています。

ただ、ここで一歩引いて考えたいのが、そもそも求職者に見つけてもらえているか、という点です。どれだけ良い採用サイトを作っても、そこにたどり着く人がいなければ結果は変わりません。露出(母集団形成)と受け皿(採用サイト)は両輪で、片方だけを整えても採用は動かないというわけです。

弊社は全国の地方企業に1,400社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではなく、求人媒体への露出から選考までを地方企業向けに一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。

一式でお願いいただく必要はありません。お店や工房の写真を1枚見せていただくだけでも、どこに手を入れると印象が変わるかはお伝えできます。「今のページのどこを直すべきか、見てほしい」という段階のご相談で構いません。

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この記事を書いた人
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たまちゃん

マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。

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