
2025.02.25
地方中小企業が「欲しい!」と思う職務経歴書の書き方【完全攻略ガイド】
「職務経歴書って、何を書けば採用担当者の目に留まるの…?」
「履歴書だけじゃ、自分の魅力は伝わらない気がする…」
転職活動中の皆さん、職務経歴書の書き方で悩むこと、ありませんか?
この記事では、地方の中小企業への転職を成功させるための「職務経歴書の基本構成」から「採用企業側から見る書類選考率の高めるテクニック」までを詳しく解説します!
なぜ職務経歴書が重要?履歴書との違いとは?
履歴書は、あなたの基本情報(名前、年齢、学歴など)を伝えるものですが、職務経歴書はもっと詳しく、「これまでどんな会社で、どんな仕事をして、どんな成果を上げ、どんなスキルを身につけてきたか」 をアピールできる、転職活動の「プレゼン資料」 です。
特に、地方の中小企業では、
- 「即戦力」として、すぐに活躍できるか?
- 「長く」この地域、会社で一緒に働いてくれるか?
- 「色々な仕事」に、柔軟に対応できる人材か?
などの視点が、採用の重要なポイントになる傾向があります。
これらの情報を、採用担当者に分かりやすく、より魅力的に伝えるために、職務経歴書であなたの「仕事力」を具体的にアピールすることが大切です。
地方中小企業が求める人材とは?
地方中小企業が求めるのは、ズバリ「総合力」のある人材です。
ホームページ制作会社も同じで、「デザインだけ」「SEOだけ」が得意な会社よりも、企画から制作、運用までトータルでサポートできる会社が選ばれます。
具体的には、
- コミュニケーション能力、協調性: 社内外の人と円滑に連携できるか
- リーダーシップ、主体性: 指示待ちではなく、自ら考え行動できるか
- マネジメントスキル: 将来的に部下や後輩を指導できるか
- 課題解決能力: 問題を発見し、解決策を提案・実行できるか
- 多様な業務への柔軟性: 一つの仕事だけでなく、幅広い業務に対応できるか
- 定着性、長期的な貢献意欲: すぐに辞めずに、長く会社に貢献してくれるか
などの点が評価ポイントになる傾向があります。
これらの要素を、職務経歴書でどうアピールするか?が書類選考突破のカギとなります。
職務経歴書には何を書く?基本構成とポイントを徹底解説
職務経歴書の採用担当者の心を掴む、具体的な職務経歴書の書き方を、ステップごとに解説します。
基本構成とポイントを押さえる
職務経歴書は、以下の構成で作成することが一般的です。
- タイトル「職務経歴書」
- 日付「20XX年X月X日」
- 氏名
- 応募職種
複数の職種を募集している場合は、「応募職種:○○職」と記載。 - 職務要約
これまでの経験を3~5行程度で簡潔にまとめましょう。
例:IT業界で5年間、法人営業を担当。新規開拓を中心に、年間売上目標を毎年達成。 - 職務経歴(詳細)
「何をして、何を達成したか」を数字や具体例で示しましょう。
ビフォーアフターを示せると、変化が明確になり、より魅力的に見えます。
例:新規顧客を年間50件獲得し、売上を前年比20%増に貢献
経歴は時系列で、会社ごとに以下の内容を記載します。
・会社名、事業内容
・在職期間
・担当業務
・実績 - スキルや資格
業務に直接関係ない資格は、無理に書かなくてもOKです。
業務に関するものは、取得年月やレベルも含めて、明確に記載しましょう。
例:TOEIC 800点(20XX年X月取得)、普通自動車第一種運転免許(20XX年X月取得) - 活かせる能力、自己PR
あなたの強みを、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。
例:チームをまとめ、目標達成に導いた経験があります。前職では…(具体的なエピソード)
読みやすいレイアウトで、第一印象UP!
せっかく内容が良くても、読みにくい職務経歴書では、あなたの魅力は半減してしまいます。
採用担当者は、日々たくさんの応募書類に目を通しているため、パッと見て「読みやすい!」と感じてもらうことが、第一印象を良くする上で非常に大切です。そこで、以下のポイントを意識して、視覚的にも分かりやすい職務経歴書を作成しましょう。
枚数はA4サイズで1~2枚、多くても3枚以内に
情報量が多すぎると、かえって要点がぼやけてしまいます。伝えたいことを整理し、簡潔にまとめることを心掛けましょう。どうしても3枚を超える場合は、職務要約や自己PRで要点を絞り込み、詳細な情報は職務経歴欄で補足するなど、メリハリをつける工夫が必要です。
文字サイズは10~12ポイント程度、フォントは明朝体やゴシック体がおすすめ
小さすぎる文字や特殊なフォントは、読みづらさの原因になります。ビジネス文書として適切なフォントを選び、誰にとっても読みやすい文字サイズを心掛けましょう。
また、実績やスキルなどは箇条書きで整理するなど、見出し、箇条書き、改行を効果的に使い、視覚的なメリハリを付けることも大切です。適切な箇所で改行を入れることで、文章全体にリズムが生まれ、格段に読みやすくなります。
誤字脱字、数字のミスは絶対にNG!
どんなに素晴らしい内容でも、誤字脱字や数字のミスがあると、「注意力が足りない」「仕事が雑なのでは?」という印象を与えてしまいます。
作成後は必ず何度も見直し、誤りがないか入念にチェックしましょう。
可能であれば、第三者に添削してもらうのもおすすめです。
他の応募者と差をつける!7つのテクニック
基本を押さえたら、さらに一歩踏み込んで、他の応募者と差をつけましょう!
ここでは、特に地方の中小企業の採用担当者に響く、効果的な差別化戦略をご紹介します。
1.あなただけの「キャリアストーリー」を語る
転職回数が多い場合でも、心配はいりません。
それぞれの職場で何を学び、どのように成長し、それが次の仕事にどう繋がっているのか。
あなただけの「キャリアストーリー」を、情熱を持って語りましょう。
特に地方中小企業では、「なぜこの地域で働きたいのか」という理由が非常に重要です。
UターンやIターンの場合は、
- 地域への貢献意欲
- 定住意思
- 地域への想い
などを具体的に伝え、採用担当者に「この人と一緒に地域を盛り上げたい!」と思わせることが大切です。
2.「数字」と「具体例」で実績をアピール
「頑張りました」「成果を上げました」という抽象的な表現だけでは、あなたの実績は伝わりません。
- ○○の施策により、顧客満足度を15%向上
- 新規顧客を年間50件獲得し、売上を前年比20%増に貢献
など、具体的な「数字」と「事例」を盛り込み、あなたの活躍ぶりを明確にイメージさせましょう。
数値で示すことで、あなたの能力に対する信頼性も高まります。
3.企業が求める人物像に、自分を近づける
企業のWebサイトや求人情報を確認して、企業理念や求める人物像、必要なスキル・経験を把握しましょう。
その上で、
- 自分のどの経験やスキルが企業のニーズと合致するのか
- 企業にどのように貢献できるのか
を具体的にアピールすることで、「この人こそ、当社が求めている人材だ!」と採用担当者に確信させることができます。
4.「マルチタスク力」と「柔軟性」を強調
地方の中小企業では、一人の社員が複数の業務を担当することも珍しくありません。
そのため、幅広い業務経験は、大きな強みになります!
- 営業だけでなく、受発注管理や顧客フォローも担当していた
- 経理の知識を活かして、業務効率化に貢献した
など様々な業務経験をアピールし、「この人なら、色々な業務を任せられそうだ」と期待感を持たせましょう。
5.「チームワーク」と「適応力」で安心感を
地方の中小企業では、社員同士の距離が近く、チームワークが非常に重要です。
- チームで協力して目標を達成した経験
- 新しい環境にもすぐに馴染み、周囲と良好な関係を築ける
といったエピソードを伝え、「この人なら、当社の社風にもすぐに馴染んでくれそうだ」という安心感を与えましょう。
6.「地域特有の経験」は最大の武器
もし、地元企業や地域産業での経験があれば、それは最大の武器になります!
- 地域の商店街と連携して、イベントを企画・運営した
- 地元の特産品を使った新商品を開発し、ヒット商品に育て上げた
など、地域ならではの経験や視点は、地方中小企業にとって非常に魅力的です。
積極的にアピールし、「この地域で活躍したい!」という熱意を伝えましょう。
7.定型文NG!「あなたらしさ」を最大限アピール
職務経歴書は、あなたの「個性」や「仕事への情熱」を伝える場でもあります。
定型文ばかりではなく、
- 仕事をする上で大切にしていること
- 将来の目標やビジョン
- 応募企業で実現したいこと
などを、あなた自身の言葉で表現することで、採用担当者の心に響く職務経歴書になります。
【具体例】職務経歴書の書き方テンプレート
職務経歴書
20XX年X月X日
氏名:山田 太郎
■ 応募職種
法人営業職(株式会社リーピー)
■ 職務要約
Web制作やDX支援アウトソーシング、Webマーケティング、採用アウトソーシングサービスを展開する株式会社リーピーにおいて、5年間、法人営業を中心に活動してきました。新規顧客の開拓から既存顧客の深耕、各種サービスの提案・導入支援に至るまで幅広く担当し、毎年の売上目標を達成してきました。特に20XX年度には前年対比150パーセントの成長に貢献しました。チームリーダーを任されてからは、若手営業メンバーの育成や営業戦略の立案・実行も担い、チーム全体の目標達成を後押ししました。こうした経験を活かし、貴社の成長にさらに貢献できると考えております。
■ 職務経歴
20XX年X月~現在 株式会社リーピー
・事業内容:
Webサイト制作、DX化支援アウトソーシング(リープ・DX)、Webマーケティングアウトソーシング(リープ・プロジェクト)、採用アウトソウシーング(リープ・リクルーティング)、人材紹介(リープ・キャリア)など
・従業員数:60名
・資本金:X千万円
・雇用形態:正社員
期間 | 所属部署・役職 | 担当業務 |
20XX年X月~現在 | 営業部 営業課 / チームリーダー(20XX年X月~) | ■担当業務 ・Web制作やDX化支援アウトソーシング(リープ・DX)、Webマーケティングアウトソーシング(リープ・プロジェクト)などの提案営業 ・新規顧客へのアプローチ、既存顧客深耕 ・顧客ニーズのヒアリング、課題抽出と解決策の提案 ・見積作成、プレゼンテーション、契約交渉、クロージング ・導入後のフォローアップおよび継続提案 ・チームメンバーの育成および指導(20XX年X月~) ・営業戦略の立案、実行(20XX年X月~) ■実績 ・年間売上目標を5年連続で達成 ・20XX年度に前年対比150パーセントの売上成長を達成、新規顧客をXX社獲得 ・チームリーダーとして、チーム全体の目標達成率XXXパーセントを実現 |
■ スキル・資格
・普通自動車第一種運転免許(20XX年X月取得)
・ITパスポート(20XX年X月取得)
・Microsoft Office全般のスキル(Word、Excel、PowerPoint)
・Salesforceを利用した顧客管理と営業活動の経験
・RPAや生成AIツールなどのSaaS・DX系ソリューションに関する基本的理解
■ 活かせる能力・自己PR
【強み】
1.高い目標達成意欲と行動力
Web制作やDX支援など、幅広い領域で高い営業目標を毎年達成してきました。新規開拓では電話やメール、オンラインセミナーでのリード獲得など多角的なアプローチを実施し、顧客との接点を増やすことで常に成果を伸ばしてきました。
2. 顧客ニーズに合わせた提案力
顧客の潜在的な課題も含めて深く掘り下げ、Webサイト制作からDXオペレーションまでトータルにサポートできるのが強みです。導入後も定期的にフォローし、追加提案へつなげる体制構築を行い、リピート率向上に貢献してきました。
3.リーダーシップとチームマネジメント力
チームリーダーとして若手メンバーの営業スキル向上に努めると同時に、目標達成に向けた戦略立案や進捗管理を担いました。メンバー一人ひとりの適性を把握したうえで役割を振り分け、チーム全体の成果向上に寄与しました。
【貴社への貢献】
株式会社リーピーではWeb制作からDX導入支援まで一貫して手掛けてきましたが、さらに全国の地方企業への提案を強化し、新たな市場を開拓していきたいと考えております。私が築いてきた新規開拓の実績やチームマネジメントの経験を活かせば、より多くの企業へ最適なサービスを届けることができるはずです。将来的には、営業部門のリーダーとして組織強化やサービス拡販をリードし、会社のビジョンである「地方の未来をおもしろくする」を実現する一助となりたいと考えております。
職務経歴書の壁を突破!プロの添削あり「人材紹介」の活用術
人材紹介会社は、あなたの経験やスキル、希望に合った企業を厳選して紹介してくれるだけでなく、職務経歴書の添削やアドバイスも行ってくれます。
つまり、書類選考や面接の通過率を高めるための、強力なパートナーとなってくれるのです。
特に、地方の中小企業への転職に強い人材会社であれば、
- 企業が求める人物像を熟知している
- 非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
- 企業との交渉を代行してくれる
というメリットがあります。
プロの視点から客観的なアドバイスを受けることで、自分では気付かなかった強みを発見できたり、より効果的なアピール方法を見つけられるかもしれません。人材紹介は、ある程度のスキルや経験が必要となる場合もありますが、転職活動に行き詰まりを感じているのであれば、一度相談してみても良いでしょう。
人材紹介会社を上手に活用し、以下のポイントを参考に、あなたの魅力を最大限に引き出した職務経歴書を作成して、理想の転職を叶えましょう!
ポイント1:あなたの「実績」を最大限にアピール
・前職で売上を3年連続○○%増加
・新規取引先を年間○○社獲得
など、あなたの実績を可能な限り詳細な「数字」で示しましょう。
ホームページ制作で言えば、
・コンバージョン率を○○%改善
・検索順位を○位以内に表示
といった具体的な数値が、説得力のある実績として評価されます。
成功事例だけでなく、失敗から学び、改善策を実行して結果を変えた経験も、問題解決能力や成長意欲を示す上で非常に効果的です。
ポイント2:リーダーシップ・マネジメント経験で「将来性」をアピール
小規模チームのリーダー経験、若手社員の育成経験など、あなたのリーダーシップやマネジメント能力を示すエピソードを具体的に伝えましょう。
地方の中小企業では、将来の幹部候補として、マネジメント能力を持つ人材が特に重視されます。
・部下育成
・組織改革
・新規プロジェクトの立ち上げ
など、具体的な経験と成果をアピールすることで、「この人なら、将来会社を引っ張ってくれる存在になるかもしれない」と期待感を持たせることができます。
ポイント3:専門性・希少性で「即戦力」を印象づける
「この資格を持っている人は、地元では珍しい」「他社にはない独自のノウハウを持っている」など、あなたの専門性や希少性を強調しましょう。
資格の取得年月、レベル、具体的な業務への活用例などを詳しく伝えることで、採用担当者に「この人なら、すぐに当社の戦力になってくれる」と確信させることができます。
ポイント4:業務改善・イノベーション実績で「変革力」を示す
業務フローの改善、新規事業の立ち上げなど、あなたが組織にもたらした「変革」の経験を具体的にアピールしましょう。
地方の中小企業では、現状に満足せず、常に改善意欲を持つ人材が求められています。
「既存の方法をどのように変え、どんな成果を得たのか」を具体的に示すことで、「この人と一緒に働けば、会社全体にプラスの変化をもたらしてくれそうだ」と、採用担当者に期待感を抱かせることができます。
あなたの魅力を最大限に伝える職務経歴書で、理想の転職を!
職務経歴書は、あなたのキャリアを最大限にアピールし、転職を成功に導くための、非常に重要なツールです。
特に地方の中小企業では、「即戦力」としてのスキルに加え、「地域への貢献意欲」や「多様な業務への対応力」、「チームワーク」といった要素が重視されます。これらの点を踏まえ、数字や具体例を交えながら、あなたの魅力を最大限にアピールしていきましょう!
完成した職務経歴書は、必ず複数回見直し、誤字脱字や情報の誤りがないか、細部まで確認することも忘れずに。
この記事でご紹介したポイントを参考に、あなたの強みを最大限にアピールできる職務経歴書を作成し、理想のキャリアへの第一歩を踏み出しましょう!