【事例7選】コンサルティング会社のホームページ制作:採用サイトも必要な理由
「コンサルティング会社のホームページ(コーポレートサイト)を作り直そうと考えている。せっかくなら、採用にも強いサイトにしたい」
「同業他社のサイトを並べてみると、どこも似たようなことを書いていて差が見えない」
——コンサルティング業界でホームページの制作やリニューアルをご検討中の方から、このようなお悩みをよくうかがいます。製造業なら製品、建設業なら建物という明確な手がかりがあります。しかし、コンサルティングは成果物が目に見えません。
しかも、各社が同じ人材層を取り合います。そのため、比較の土俵に乗らないまま求職者が離脱してしまうのです。
ここで注意したいのは、「ホームページ(コーポレートサイト)を改修するだけで、本当に採用が強化できるのか」という点です。ホームページを作る最大の目的が「採用」であるなら、コーポレートサイトの改修だけでは求職者に魅力が届かないケースが大いにあります。
「コーポレートサイトを作りたい」というニーズに対して、採用を強化するならコーポレートサイトとは別に「採用サイト」も作っておいた方がいい。これが弊社のスタンスです。
デザインの好み以前に、まずは「何の会社で、入社後に何をするのか」を明らかにしなければなりません。そのうえで、働き方とキャリアパスへの答えを配置します。
この記事でわかること
- コンサルティング業界の採用サイトデザイン事例6社7サイト(うち6サイトは弊社制作)
- コーポレートサイトと採用サイトで分けるべき情報設計の考え方
- 新卒・中途でサイトを分ける判断基準
弊社デザイナーが厳選した「地方企業×採用サイト」のデザイン事例は、以下の記事で業種を横断してまとめています。
【保存版】採用サイトのデザイン事例32選|参考にしたい地方企業を業種別に
コーポレートサイトと採用サイトは、読む人が違う
ホームページ(コーポレートサイト)の主な読者は、発注を検討しているクライアント企業です。クライアントは「自社の課題を解決できる専門性があるか」「信頼できる実績があるか」を知りたいと考えています。
一方で、求職者が読者となる採用サイトでは、見たい情報が根本的に異なります。
コンサルティング業界の採用サイトにおいて、求職者が確かめているのは専門性の高さだけではありません。それ以上に「その専門性を、どのような働き方で身につけていくのか」を気にしています。
プロジェクト単位で動く業界であるため、労働時間の長さや案件の入れ替わりに対する不安が常について回るからです。こうした不安に先回りできているかどうかで、離脱するか読み進めるかが分かれます。
クライアント向けのコーポレートサイトに、求職者向けの「働き方への答え」を無理に詰め込もうとすると、どちらの読者にとっても中途半端で読みにくいホームページになってしまいます。だからこそ、読む人に合わせてサイトを分けることが有効なのです。
コーポレートサイトだけで採用をやると、どこで止まるか
では、コーポレートサイトの1コンテンツとして採用ページを作るだけだと、どのような問題が起きるのでしょうか。大きく分けて2つの壁にぶつかります。
「何の会社か」は、業界用語を使わずに書く
コーポレートサイトは専門家であるクライアントに向けて書かれます。そのため、どうしても業界用語が多くなります。しかし、求職者がその分野の専門用語に精通しているとは限りません。
コンサルティングという言葉自体、意味する範囲が広すぎます。社名と業種を記載しただけでは、何も伝わらないのです。
誰の、どのような課題を、どのように解決しているのか。この3つのポイントを、求職者が理解できる語彙で書けているかどうかが最初の関門です。社内で当たり前に使っている言葉ほど、外には通じません。
コーポレートサイトの中で採用情報を展開しようとすると、求職者に合わせて言葉を噛み砕くのが難しくなります。結果として「何の会社か分からない」と思われ、離脱されてしまうところで止まってしまいます。
キャリアパスは「何年後にどうなるか」まで具体化する
もう一つの壁は、キャリアパスの解像度です。
「成長できる環境」という一文は、どの会社の採用サイトにも書かれています。
ここで他社と差がつくのは、入社何年目に何を任され、何ができるようになるのかを、社員インタビューや数字で示せているかです。後述するデザイン事例でも、実績を数字で見える化しているサイトほど、求職者に具体的に伝わっていました。
コーポレートサイトには、社員一人ひとりの泥臭い成長プロセスや、年数に応じたキャリアの変遷を長々と語るスペースがありません。採用サイトとして独立させて初めて、求職者が本当に知りたい情報を十分に配置できるようになります。
【事例7選】採用サイトを分けたコンサル会社の事例
ここからは、Webデザインの観点を踏まえながら、コーポレートサイトとは別に採用の受け皿を用意しているコンサルティング業界のサイトをご紹介します。6社7サイト分の事例です。
建設コンサルタント、ITコンサルティング、経営コンサルティングと領域が幅広い業界です。まずは自社に近い領域の事例から見ていくのがおすすめです。なお「(制作:地方採用ワークス)」と記載のあるサイトは弊社の制作実績です。
システムクリエート(コンサルティング・調査・IT・インターネット・システム開発)

https://www.syscr.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
愛知県名古屋市に拠点を置くITコンサルティング企業、システムクリエート様の採用サイトです。
白を基調としたレイアウトに、信頼性と専門性を感じさせるブルーを差している構成です。
情報が整理された見やすいデザインで、迷わず読み進められます。プロフェッショナリズムと親しみやすさを同時に感じさせるウェブサイトです。
大洋画地(土木・建設・総合建設・ゼネコン・コンサルティング・調査)

https://recruit.taiyokakuchi.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
埼玉県川口市に拠点を置く建設コンサルタント企業、大洋画地様の採用サイトです。シンプルで洗練されたデザインが、企業の専門性と信頼性を強調しています。
『挑戦と成長を望むあなたへ。』というキャッチコピーで、求職者の意欲を引き出しています。サイト全体にアニメーションがちりばめられており、スクロールした際の挙動が心地よい仕上がりです。
求職者が必要な情報を直感的に得られるデザインも特徴的です。
ALL DIFFERENT株式会社 様/新卒採用サイト(コンサルティング・調査・人材紹介・派遣)

https://newgraduates.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
東京都千代田区にあるコンサルティング企業、ALL DIFFERENT株式会社(旧・ラーニングエージェンシー)様の新卒採用サイトです。
手書きフォントの温かみと、数字で見える化した企業実績を組み合わせています。コンサルティング業でありながら、ユーザー目線の爽やかなデザインです。
ALL DIFFERENT株式会社 様/中途採用サイト(コンサルティング・調査・人材紹介・派遣)

https://career.all-different.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
同じくALL DIFFERENT株式会社様の中途採用サイトです。
爽やかな青色が特徴で、信頼感を与えてくれます。はたらく社員の写真が流れるファーストビューで、会社の雰囲気を伝えています。
確保したい人材に合わせて、新卒と中途で採用サイトを分けるのも1つの手段です。
大日コンサルタント株式会社 様(土木・建設・総合建設・ゼネコン・コンサルティング・調査)

https://dainichi-consul.co.jp/recruit/(制作:地方採用ワークス)
弊社で制作させていただいた大日コンサルタント株式会社様の採用サイトデザインです。
赤とオレンジのグラデーションと、手書きのコピーが書かれていくアニメーションが目を惹きます。ワクワク感と温かみを感じさせてくれます。
ファーストビュー以下にもグラデーション要素を取り入れた、明るく個性的なデザイン事例です。
ジェイエムシー株式会社 様(保健福祉・美容経営コンサルティング)

https://www.jmc-ltd.co.jp/(制作:地方採用ワークス)
高知県高知市にある保健福祉・美容経営コンサルティングの企業、ジェイエムシー株式会社様のコーポレートサイトです。
淡いブルーと人物写真で、清潔感と安心感を同時に出しています。「健やかと美しさを支える」というメッセージも効果的に伝わります。
斜めに開くローディングから始まり、トップ画面ではキャッチコピーにかかった青いグラデーションが滑らかに動きます。スクロールに合わせて緩やかな線が流れるなど、目線誘導におけるデザインの工夫が満載です。
STAR MAIN株式会社

STAR MAIN株式会社のウェブサイトは、モダンでプロフェッショナルな印象を与えます。視覚的な一貫性を保ち、シンプルさによって企業の信頼性を強調しています。各セクションも明確に区分され、情報を探しやすい構成です。特に、サービスやメンバー紹介のセクションが視覚的に強調され、分かりやすく情報を提供しているところが魅力的です。
コンサル採用サイトに共通する3つの設計ポイント
並べて見ると、コンサルティング業界の採用サイトには共通した打ち手がありました。コーポレートサイトと同様にブルー系で信頼感のベースをつくりつつ、手書きやグラデーションで温度を足しています。さらに、実績の数値化も加えています。無形のサービスを扱うからこそ、視覚で信頼を担保しながら、人の温度を足すという二段構えになっているのです。
01. 信頼はブルー、親しみは手書きやグラデーションで足す
システムクリエート様、大洋画地様、ジェイエムシー様はいずれもブルー系を軸に信頼感を出しています。一方で大日コンサルタント様やALL DIFFERENT様の新卒サイトは、手書き文字やグラデーションで温度を足しています。
この足し引きが、堅すぎず軽すぎない印象をつくります。コーポレートサイトの持つ信頼感を損なわずに、採用サイトならではの親しみやすさを演出する重要なポイントです。
02. 無形の仕事は「数字」と「人」で輪郭をつける
ALL DIFFERENT様のように実績を数字で見える化する。あるいは、大日コンサルタント株式会社様のようにプロジェクト事例と社員インタビューを厚く置く。
成果物が目に見えない業界ほど、数字と人が仕事の輪郭を代わりに描いてくれます。ホームページ上で自社の強みを伝える際にも、この「数字」と「人」の要素は非常に強力な武器となります。
03. 新卒と中途は、伝えるべきことが違う
ALL DIFFERENT様が新卒と中途で別サイトを持っているのは、伝える内容が根本から違うためです。新卒には成長環境と人を伝え、中途には任される裁量と案件の質を伝えます。
同じサイトで両方を語ろうとすると、どちらにも刺さらない文章になります。これは、コーポレートサイトと採用サイトを分けるべき理由と全く同じ構造です。ターゲットが違えば、伝えるべきメッセージも変わるのです。
コンサル業界の採用サイト制作でよくある質問
Q1. 「何の会社か分からない」と言われたら、どこから直しますか?
ファーストビューの一文からです。社名と業種ではなく、「誰の、どんな課題を解決しているか」を求職者の言葉に置き換えて書きます。
社内で通じる言い回しは、いったん全部疑ってかかったほうがいいと考えています。ホームページを訪れた人が最初の数秒で離脱しないためにも、この一文の磨き込みは欠かせません。
Q2. 新卒用と中途用でサイトを分けるべきですか?
伝えたい内容が大きく違うなら、分けたほうが伝わります。しかし、いきなり2サイト作る必要はありません。まずは1サイトの中で導線を分け、応募の内訳を見てから判断する形でも十分です。
ALL DIFFERENT様のように分けるのは、両方の採用を継続的に動かしている場合の選択肢です。
Q3. 守秘義務があると、事例は書けませんか?
顧客名や案件名を出さなくても、課題の型・関わった期間・チーム構成・担当範囲は書けます。求職者が知りたいのは、顧客が誰かではなく「自分がどう働くことになるか」です。
書ける粒度まで落とせば、守秘義務を守ったまま具体性を出せます。コーポレートサイトの実績紹介でも、この抽象化の技術は応用できます。
Q4. 建設コンサルタントも同じ考え方でいいですか?
基本の設計は同じです。ただし建設コンサルタントの場合、成果物が地図や構造物として残るぶん、仕事の写真が使えます。
大洋画地様や大日コンサルタント様のように、現場やプロジェクトのビジュアルを前に出せるのは強みです。持っている素材から逆算するのが早いと考えています。
Q5. 採用サイトを作れば応募は増えますか?
どれだけ見せ方を整えても、それは受け皿の話です。コンサル業界は転職市場での競合が多く、まず候補に入るところまで届いていないケースがよくあります。
見せ方と同じだけ、届け方(母集団形成)を考えておきたいところです。
採用サイトは「載せない判断」で質が決まる
コンサルティング業界の採用サイトを何本も作ってきて感じるのは、プロが入って変わるのは見た目の完成度よりも「何を載せて、何を載せないか」の判断だということです。自社だけで作ると、実績も理念も制度も全部載せたくなります。結果として、何も残らないサイトになりがちです。
今日できるのは、いま採用ページに載せている項目を書き出して、そこから「2つ消すとしたらどれか」を決めることです。消せない理由を言葉にできる項目だけが、残すべき情報です。コーポレートサイトの情報を整理する際にも、この「引き算の思考」は必ず役に立ちます。
そして、サイトを整えたあとは、見てもらう手立てとセットにするとぐっと動きやすくなります。求人媒体や自社の発信で露出をつくって、はじめて受け皿が働きます。採用サイトのご相談をいただいたとき、弊社が母集団形成の話から始めることが多いのはこのためです。
弊社は全国の地方企業に1,420社以上のウェブサイト制作・マーケティング支援を行ってきました。採用については、サイトを作って終わりではありません。求人媒体への露出から選考まで、地方企業向けに一貫してご支援しています。製造・建設・運送・医療・飲食など、地方で人が採りにくいと言われる業種の現場を見てきました。
一式でお任せいただく必要はありません。「事業の説明が硬すぎないか見てほしい」といった部分的なご相談でも大丈夫です。いまの採用ページを拝見するところから、ご一緒できます。
※ご紹介しているサイトの中で、「(制作:地方採用ワークス)」と書かれたサイトは弊社の制作実績です。その他のサイトは弊社の制作実績ではございませんが、本記事の切り口に沿う事例としてご紹介させていただきました。制作をされた制作会社様で、掲載の取り消しをご希望の場合は速やかに対処させていただきますので、弊社までご連絡くださいませ。
この記事を書いた人

たまちゃん
マーケティングデザイン部 マネージャー/Webマーケター 大学在学中に、複数Webメディアを立ち上げ、アフィリエイターとして法人化。設立から2年後、社会貢献などの「働きがい」を求め、リーピーにジョイン。 現在は、現場で培ったWebサイトの運用経験を元に、お客様サイトの運用代行や自社コーポレートサイトの運用など、幅広いマーケティング領域を担当。